goo blog サービス終了のお知らせ 

こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

新聞から

2012-01-30 05:30:30 | いろいろ
またまたネタがありません。今週は週末に次男君のところに出かけるのでその準備も

あり、新しい発見なり情報なりがあればお休みにならずにすむのですが・・・。

 ということで、先週1月28日付けの読売新聞から・・・紙面は何に属するのかわか

りませんが、新聞のミミに解説とあり筆者は読売新聞の編集委員 芥川喜好 となって

います。コーナー名が『時の余白に』とあります。そんなものが新聞にあるというのも

知りませんでした。私はテレビ版・三面記事・和歌山版、スポーツとか編集手帳、新刊

紹介をザザっと読むくらいの毎日です。コーナー名がロマンチックに見え、その大見出

しに「現代のおとぎ話です」とあるので、なにかこうほのぼのとするお話かしら?と

思い読んでみたのです。

「昨年の春以来、テレビやラジオの放送をつけっ放しにしている時間が増えました。何

となく。今さらのようですが、そこで気づいたことがあります。半世紀もの間、聞く習

慣をなくしていたラジオで、出てくる人のおしゃべりの速度が格段速くなっていたとい

うことです。短い時間のなかに情報を詰めこんでいるのか。言いたいことがそれほど

多いのか。とにかく言葉数が多い。・・・」

出だしの言葉で、「私もそうやん、つけっ放しのラジオにテレビ」そのことでこの冬も

節電せよ!と言いたいのか・・と少し思いかけた途端そのあとに書かれたラジオの出演

する人達の言葉の速度が昔より速くなったと筆者の感想に、「うん、そうなんやて」

と思ったのだ。テレビなら早口でしゃべっていてもなんとなく 状況が見えるから

こんなことをしゃべっているのか・・とわかるけど、夜布団に入って聞くラジオは

まったくもって聞きとれないことが多い。出演者がみな、20代から30代なので

そうなのか・・と。土曜日の夜、ウタマルとかいう歌手のようなよくわからない若い

人の番組でウタマル氏の映画解説を聞くことがあるんだけど、内容はおもしろく「あ、

この映画次に観たいわ」とか「そうなんや、この映画は宣伝のわりには回収不能な

失敗作なんや」とか、本当にそうなのかはわからない、ウタマル氏の評なんだけどね。

聞きとれれば私にも解かるときがあるけど、解からないときが多い。一人でしゃべって

いるときは良いんだけど、隣りにゲストとかがくると親しさゆえか声もでかく、早口

で聞きとれない。リスナーからの映画評のハガキを読む時も、自分は下読みもしてるし

ハガキをまえにして読んでるから何を読んでいるかわかるだろうけど、聞かされるほう

は解からない。こんなDJ、昔ならホカされたと思うんだけど。人気があるからずっと

そんな調子だ。

「・・・しゃべりまくれば必然的に声の調子も高く、強くなります。高く、強くなれば

いずれ「俺が俺が」「私が私が」の世界になります。テレビの番組ではもはや既定の事

実にすぎないそうした現象―相手の話に割りこんで自説を主張する作法が、一部とはい

えラジオにも生じていることに時の流れを感じました・・・」あ、この編集委員さん

私と同じように感じたのね!と少し私も、己のシニア化にホッとしたのでした。あとの

文章はこのような現代の人間とは違った、少し年配のお知り合いの事を書かれていて

いつも静かに、相手を気遣いながら、しかし明るくゆっくりとしゃべるOさんという人

の思い出話でした。仕事が詩の世界では知られたフリーの校正者で八丁堀に生まれ育っ

た生粋の東京下町人だとか。彼は自分のために何かをしてくれとは頼んできたことは

一度もありません。何かと理由をつけては人を慰労する席を設け、うまいものを食わせ

ようとする。彼の友人知己でその振る舞いの恩恵に浴さなかった者はいません。本人は

どうしているかというと、人々のさんざめきに包まれて静かにうれしそうに座っている

酒は一滴も飲めません。・・・人間の関係は「やりとり」です。「遣る」と「取る」。

差し出すものもあれば、受け取るものもある。その相互性でバランスもとれている。

彼は決して返礼というものを受けなかった。その意味では全くバランスの悪い関係です

が、彼に何の打算もなく、自分を主張するいかなる意図もなかったゆえに、その一方的

に「与える」行為を、多くの人々が心に深く甘美に受けとめていたことを先日になって

知りました・・・とあります。Oさんは闘病を続けていましたが、元日に亡くなり筆者

も彼が70歳だったことを初めて知るほど、彼は自分を語る欲望も持たない人だったの

です。故人の遺志は葬式は身内だけでというものでしたが、遺志に反して焼香希望者が

殺到し通常の通夜・告別式となりました。後日『感謝の会』が開かれ40人ほどが駆け

つけ互いに、自分はどう与えられたのか、どう贈られたのかを披露しあう集まりになっ

たそうだ。資産家でもなく生涯独身で月10万あれば暮らせると言っていた残りを、

詩集や詩人の生活支援に秘かに自腹を切っていたらしいこと、筆者は「侠気」と書いて

います。遺族によれば彼の「侠気」は少年時代からのものだったといいます。

 筆者が最後に・・・現代に欠けているものを思います。それは「与える」こと、そし

て「譲る」こと。大災害をへてもなお、時代は「奪い合って」います。自分が得をした

い。自分が優位に立ちたい。そのための自己主張であり、自己誇示であり、強者へのお

もねりでしょう。彼の生は、その意味で全く反時代的なものでした。不思議な存在感を

残して彼は去り、去ったあとに何とも温かいものが残りました・・・

 読みながら、政府の中にバレンタインのチョコも女性記者から受け取らない・・と

いう議員さんが以前話題になったけど、それで記者と親密になるとか下心があるんじゃ

ないかと疑われたくないし、そんなチョコの一つで便宜をはからう・・なんてこと誰も

思わないんだけど、義理チョコも頂きたくないのねと、なんと器の小さい男!と思った

事があった。Oさんとは違う種類の人物でしょうね・・・。

 そう現代は、誰もが自分を主張しすぎる。静かに人の話を聞く。まさに『感情トレー

二ング』だと思う。早朝のラジオ番組に『あなたにモーニングコール』というのがあ

る。半分夢うつつに聞くのだけど、そこの女性DJはみな静かに語る。早朝からガンガ

ンと滝つぼの中みたいな騒音を奏でることもなく リクエストされた昭和時代の歌を

流している。その話すテンポがとても穏やかで、聞き惚れたまま二度寝することも。

 そう、学生時代に聞いていたラジオだって今のようなうるさい番組はなかった。

耳が衰えてきているのもあるかもしれないけど、穏やかな放送が戻ってくることを

編集委員さんも私も望んでいるのだ。昨年の春から、私達は考える機会を与えられて

いるんじゃないかな・・・と思ったのでした。(相変わらず支離滅裂なまとめね)

 

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 感情トレーニング | トップ | 1月も終わり・・・ »

6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
ニュースから (間諜X72)
2012-01-30 07:58:12
那智勝浦の滝が凍っていましたね。
今週はとても寒いようです。
2月4日(土)国府宮はだか祭り。
どうしよう・・・・?
返信する
そうです! (ちのと)
2012-01-30 12:49:02
那智の滝もこの時期、凍ることがあります。実際に私は見たことないのですが、滝の上から下まで凍るというのではなく、滝つぼの周辺から薄氷となり岩肌に飛び散るしぶきが凍ってつららみたいになるそうですね。

国府宮はだか祭り・・はだか・・凍えて失神しそうな言葉ですね(笑)間諜X72さん、参加ですか?見物ですか?コメカミが痛くなります想像すると。
返信する
勿論 (間諜X72)
2012-01-30 20:59:49
参加です。
見に来て下さいよー!ちのとさん。
見る方も厄払いになりますよ!
返信する
勇壮な (ちのと)
2012-01-31 10:07:47
調べてみたら国府宮は稲沢市にあるのですね。次男君の友達に稲沢市のかたがいるので、市の名前を初めて知ったのです。なかなか勇壮なはだか祭り、おしくらまんじゅう状態になって熱気を帯びた体にまかれた神水が、湯気に変わるのですね・・・。こちらにはそのようなお祭りはありませんが、神輿を担いで海に入ったり、櫂伝馬(かいてんま)競争をしたり・・・思えば 最後が海で終わるものが多いような気がします。やはり、海が身近なために昔からそのようになったのかもしれません。土地柄・風土とお祭りのかかわりはどこでも深いですね。
返信する
その祭り (ぼんくら)
2012-02-01 07:45:26
名古屋赴任時に誘われたことがあります。同じ会社の人でしたが、職場が一緒でも無かったのに飲み友達になって、祭りの日に家へ来いと言われました。裸になってふんどし着けて祭りに出ようと言われたので、私は止めておきましたが、私と同じ職場の人で行った人もいましたよ。酒なんぼでも飲めるでって言われたのですがね。

次男さんは知多半島にお住まいでしたね。時間があれば(作れれば)是非、常滑焼の地を訪れて見てください。やきものの散歩道って風情があり、窯跡なども見学できます。60年の人生の中で少しだけ名古屋にいた私のオススメスポットです。
返信する
何度も (ちのと)
2012-02-01 15:59:39
ぼんくらさんには今まで何度も常滑焼の窯を訪れてきたら・・と言われています。が、前は入学式、その前は部屋探しだったと思います、どちらも知らない土地で一人暮らしの準備の買い物で東奔西走(私の人生で≪東奔西走≫なんて言葉はこんな時しか使うことないですね)ですから、車窓の風景しか楽しめません。今回も5日に着いて、荷造りして翌6日の朝10時出発という余裕のよっちゃん!でいたらサカイ引越センターにそれなら遅い、7時半から積み込みをはじめて下さいと言われてしまいました。たしかに、静岡までどれくらいかかるかわからないのに・・・でも、田舎人の優しさで「あんまり早いと運送屋さんに悪いかな」ってことだったんですよ。長男君のときの運送屋さんは、家に帰らず河川敷でトラックを停めて寝てから会社に行ってこちらに来た(引っ越しシーズンはいつもそうだって言ってたから)なんて言っていたもん。私だってゆっくり、観光したいんですが・・・。

男のふんどし姿ってなんか、意味あるんですかねぇ。全国各地、ふんどし姿で走り回ったり押しあったりするお祭りありますよね、どうせなら新宮のお灯まつりくらいの、全身白装束とかせめて法被とか、岸和田のだんじりの姿とかに統一してくれたらいいのにね。小栗のふんどし姿は嫌です!好物のお酒よりもふんどし姿がいやだったのか・・・
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

いろいろ」カテゴリの最新記事