先週の熊野新聞に掲載されていた記事です。以前からブログにコメントを下さったり、那智
勝浦町の加寿地蔵尊に誘ってくださる地蔵尊世話人会さんたちが熊野古道にまつわる伝説の
映画を制作していましたが、やっと編集を終え試写・公開となりました。記事写真右下に
写っているのが世話人であり、映画監督をこなした中田さんです。直接、話したことはあり
ませんが駿田峠で何度か遠くから見ているので「おぉ!中田さん!」と唸ってしまいました
撮影見学にいらっしゃい、とも言ってくれましたが都合がつかず、やっと行っても撮影開始
まで待てずに帰ったりと失礼をいたしました。先日、勝浦で上映会をします・・とコメント
をもらい、おとうさんと連れだって行ってきました。
この映画は 監督以下、だれも映画を作ったことがなく出演者も地元のOLさんや高校生、
女性男性。脚本も加寿地蔵尊の信者の方、撮影協力は地元民放の契約カメラマンさんと
手作りです。撮影にあたり駿田峠に民家のセットを作り昨年夏から開始しました。
こちらは読売新聞の和歌山版の記事です。どちらも試写会での写真ですが 見出しのような
歓声が上がったのでしょうね。私もぜひ、上映会に行かなくちゃ。
ストーリーは OLの加奈が熊野古道を旅する途中、駿田峠に立ちよりタイムスリップして
平安時代の加寿姫になり、姫の一生を体験します。記事ではタイムスリップとありますが
映画を観た感じでは、タイムスリップして疑似体験だと思うのです。が、ラストでは主人公
は、自分が体験したことは夢か現実か、たぶん夢をみたような気分だったと思うのです。
SFの世界みたいな 現実に戻ると「あれはなんだったんだろう?」と感じたと私は思った
のですが。もしかしたら 駿田峠で加寿姫に憑依されたのかもしれません。ラストで
村人源太の生まれ変わりのような、あの男性とは運命の糸はつながっていたのか、いないの
か・・・気になるところです。熊野古道をロケ地に、山あり海あり川ありと風景が楽しめ、
音楽もうるさすぎず、演技は初めての人達ばかりですからプロのよう・・とはいきませんが
みなさん、とても一生懸命に演じているのが伝わってきます。おとうさんは修験者の人が
迫力あったなぁ~と言っていました。私達が見学に行った時、修験者の衣装を着けた人が
いたので、そのとき撮影したのかもしれません。村のおせいという役の人も素人の演技では
なかったように思えたので、パンフに書いている『劇団ワカイミソラ』の方かもしれません