英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

地面の下の豊かなニンジン。

2019-02-23 | 受験・生徒・勉強・学習
私学は、もう後期試験が始まっている。

木曜日に、某私学医科大学を受験した生徒が、試験直後にラインをしてきた。

英語のテスト、大問1題丸々、去年の過去問と全く同じでしたっ!!!

なにっ!!?

あり得ない。
またまた、大問1題、丸々全員正解となるんだろうな。


案の定、金曜になって、大学のホームページに、謝罪文が掲載される。
『この問題につき、全員正解とします。』の文言もある。


とはいえ、珍しいことではないのである。
私が経験しているだけでも、今までに2回ある。
それぞれ別の大学で、物理の問題と科学の問題が、大問1題丸々無効となったのだ。


いつも思うのは、生徒達があまりに不憫だということだ。


英語でいえば、問題を知っていた生徒は、ささっと解いてしまって、残りの時間をほかの問題を解くのに注げただろう。
知らなかった生徒は、必死で全問解くから、その分時間的に不利となる。

物理や化学でいえば、それぞれ物理選択者、化学選択者と、生物選択者で、差が生じる。
『差が出じないように対処する。』という文言は常にあるけれど、どうやったら『差が生じなく』なるのだろう?


しかも、こういったミスに関しては、ホームページに掲載されるのはわずか2日ほど、その後完全に消されてしまう。
赤本に載るのは、訂正された問題か、削除されているかである。
当然なんの但し書きもない。


そういえば、中国地方の小さな私学と、東北地方の小さな私学の文系入試問題が、全く同一だったことに気づいたこともあった。

入試問題を外注していたんだろうな。
外注された側は、同じ大学を受ける生徒なんていないから、分からないだろうと考えたんだろうな。

大人の事情が何であれ、真面目な受験生達はひたむきに勉強する。



ある受験生が見せてくれた『大切にしているイラスト』である。

頭が下がるのです。


地上に豊かな葉っぱを見せびらかす根っこのないニンジンと、
地上には貧相な葉っぱしかないけれど、見えない地下にある、豊かな太いニンジンと。















コメント (8)
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