英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

生きている間には見つからない。

2016-07-19 | 病気
10日ほど前に、誤嚥性肺炎がなんとか収まって、やっと退院してきた姑は、突然高熱(39度8分)が出て、再び救急車で運ばれた。
今回も誤嚥性肺炎だろうと、皆が考えていた。

ところが、CTと血液検査、便の潜血反応によって、胃か十二指腸潰瘍から出血していることが判明した。
胃カメラを飲むと、誤嚥が酷くなるとのことで、胃カメラの検査もせず。
輸血が行われたという。


病院に行くと、おばあちゃんは綺麗な部屋でひとり眠っている、管をたくさんつけて。
それでも、ひっそりと話しかけると、目を開けて、普通に返事をしてくれるのだ。

呆けてしまった方が、ずっと幸せだったのかもしれない。


部屋を出るときに、思わず姑の頭を撫でた。白髪の頭を撫でながら、繰り返す、ちょっと戻るけれど、またすぐに来ますねと。

おばあちゃんの閉じた瞳から涙がこぼれた。

本当は、今日はもう帰る。
けれど、そうは言えなかった。


歳をとるということ。
死ぬということ。


生きている間には、答えの見つからないことなのかもしれない。





コメント (12)
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