10日ほど前に、誤嚥性肺炎がなんとか収まって、やっと退院してきた姑は、突然高熱(39度8分)が出て、再び救急車で運ばれた。
今回も誤嚥性肺炎だろうと、皆が考えていた。
ところが、CTと血液検査、便の潜血反応によって、胃か十二指腸潰瘍から出血していることが判明した。
胃カメラを飲むと、誤嚥が酷くなるとのことで、胃カメラの検査もせず。
輸血が行われたという。
病院に行くと、おばあちゃんは綺麗な部屋でひとり眠っている、管をたくさんつけて。
それでも、ひっそりと話しかけると、目を開けて、普通に返事をしてくれるのだ。
呆けてしまった方が、ずっと幸せだったのかもしれない。
部屋を出るときに、思わず姑の頭を撫でた。白髪の頭を撫でながら、繰り返す、ちょっと戻るけれど、またすぐに来ますねと。
おばあちゃんの閉じた瞳から涙がこぼれた。
本当は、今日はもう帰る。
けれど、そうは言えなかった。
歳をとるということ。
死ぬということ。
生きている間には、答えの見つからないことなのかもしれない。
今回も誤嚥性肺炎だろうと、皆が考えていた。
ところが、CTと血液検査、便の潜血反応によって、胃か十二指腸潰瘍から出血していることが判明した。
胃カメラを飲むと、誤嚥が酷くなるとのことで、胃カメラの検査もせず。
輸血が行われたという。
病院に行くと、おばあちゃんは綺麗な部屋でひとり眠っている、管をたくさんつけて。
それでも、ひっそりと話しかけると、目を開けて、普通に返事をしてくれるのだ。
呆けてしまった方が、ずっと幸せだったのかもしれない。
部屋を出るときに、思わず姑の頭を撫でた。白髪の頭を撫でながら、繰り返す、ちょっと戻るけれど、またすぐに来ますねと。
おばあちゃんの閉じた瞳から涙がこぼれた。
本当は、今日はもう帰る。
けれど、そうは言えなかった。
歳をとるということ。
死ぬということ。
生きている間には、答えの見つからないことなのかもしれない。