まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

KOFU DRIVE後編 わいわいワイナリー

2017-04-06 07:22:17 | 日記

身延のお山を降りて、韮崎の金精軒へ。
信玄餅は圧倒的に他社が有名だけど
こちらが元祖。台の原にある本店は
とても趣のある建物らしいが、
そこに寄ろうとすると日帰りできなくなるので
そちらはまた今度。

生信玄餅を試食。柔らかさがたまらない。
夏には水信玄餅というのが出るそうだ。
あれこれ眺めているとお店の人が
お茶と試食のスイートポテトを出してくれる。
変なもの混ぜてないお菓子って本当に美味しい。
さとみにゃん絶賛の大吟醸粕てらと
くるみ信玄餅をお土産に買って
すぐそばの道の駅をのぞく。
ありえないサイズの自然薯が
ありえないチープな価格で転がされてる。
地元醸造所の麦味噌もすごく美味しそう。
ここでもあれこれ買い込み
ちょっとお腹空いたので食堂へ行くと
目を引く「卵かけご飯 350円」
4人でそれを頼んでみる。
しんしんは焼きほうとうをオーダー。
そして出てきた卵かけご飯は


驚くほどフツー。ざ・普通。
焼きほうとうは「家庭の味」だって。
いいのいいのみんなネタだから。

そして次は今回の旅の目的その2
勝沼ワイナリー巡り。
ここはプロのさとみにゃんにナビを依頼。
最初に訪れたのはクラムポンワイナリー。

裏手にあるブドウ畑、ここにブドウがなってたら
素敵な眺めだろうな。

小さなワイングラスを手渡され、ワインの瓶がいっぱいの
テーブルを囲む。グラスを洗う小さな水差しもあって
それぞれの風味を楽しめる。
しんしんが「自分で注げるなんてすごい」と感動してる。
赤と白のジュースもある。ぎゅっと濃縮されたブドウの香り。
ほんの少しでも満足感がハンパない。

さとみにゃんとしんしんは次々と飲んでいる。
なんて幸せそうに笑ってるんだ。

飲めない私は外であちこち探検。
蔵の中でキャーキャー言ってる声がする。

そっと扉の隙間を覗く。出荷準備かな。

大きなセラーもドアに鍵がかかってない。
こっそり開く。壁一面のワイン!


タンクのそばに坂本さんを立たせて、やらせ写真。

ゾノさんは「働いてるみたいに撮って」
と、やらせ写真。
そうこうしてるうちに幸せ組が帰ってきた。


次は、機山ワイン。
さとみにゃん憧れのワイナリーだそうで
車を降りる速度がものすごい。
試飲はカウンター、お上品なお店の人が
グラスにすこーし注いでくれる。
なるほど、さっきのはそういうことね。
そして幸せ組はなんと1500mlのマグナムをご購入。
私はお菓子に使えそうなのでマールを。

旅の締めくくりは温泉。
山をぐんぐん登って行った先に
とんでもなく見晴らしの良い
ほったらかし温泉がある。
ゆるゆる浸かりながら
今度のかき氷遊びのこと、お茶会のこと、
近い将来始める仕事のことなど
のんびりお喋り。

揚げ温玉食べたら、さあ帰るよ。


レンタカー返して打ち上げピザ食べて
じゃあまたね。
自然薯と味噌が強烈に重たいけど
それも笑える帰り道。
マグナム幸せ組はもっと笑えたんだろうなあ。

楽しかった長い一日、ありがとう。

KOFU DRIVE前編 400年の桜

2017-04-05 08:10:32 | 日記

日曜日、朝8時半。
現地のシャトルバス受付のおじさんに
「どこから来たの?横浜?じゃ、昨夜泊まったんだね」
って言われて
「ううん、朝5時に出てきたの」
って答えたらびっくりされた。
アラフィフになってそんなことができちゃう自分に
もっと言えば前の日ワクワクしてあんまり眠れず
深夜にみんなのおやつパックを作ってる自分に
呆れてるのは誰よりも自分自身だと思う。

朝5時15分、しんしんをピックして
その30分後にはゾノさんたちと合流。
運転をゾノさんに頼んで私たちは早速
ゾノさん特製朝ごはん弁当を広げる。
やっぱり前の晩ワクワクして眠れなかったから
おむすびや卵焼き、お煮しめを作ってくれたんだって。
しんしんはポットでエチオピアを淹れてきてくれて
贅沢な朝ごはんをみんなで堪能。
東名をひた走ること3時間。


身延山久遠寺。
日蓮宗の総本山、境内にある樹齢400年の枝垂れ桜を観に
シーズンには全国から人が集まってくる。
車の規制がかかるため、私たちはレンタカーを
シャトルバス近くの駐車場に停めて
そこからバスとタクシーを乗り継ぎ
9時には桜のたもとに立っていた。


満開には少し早いものの
想像していたよりずっと巨大な樹から
シャワーのように流れる
小さな花をいっぱいつけた枝に
圧倒される。
枝の広がりのなかに入って
青い空を見上げると
ふんわりした春の白い雲に
淡い桃色がまばらに溶け込んで
気持ちが緩んでいく。

すでにそんな時間でも人はたくさんいて
樹の周りには三脚立てたおじさんたちが
カメラ談義に余念がない。
登山仕様のバックパッカーもちらほら。


みんなを樹の前に並べて
顔を右に傾けて、といったのに
しんしんだけ右方向を向いたので
面白いからそのまま撮った。

桜を見たままよりも美しく
写真に撮りたいと毎年思うのだけど
それはなかなか難しい。
桜を見るとこんなにも感情的になるのは
目から入る情報の何倍も多くの
過去の記憶や陽射しのあたたかさや
そこに集まる見知らぬ人たちが
同じように空を仰いで一緒に楽しむ雰囲気が
もたらす効果なのかもしれない。
それを全部写し取る腕は
まだまだ私には備わってない。

こんなにももてはやされているのに
うつむいて咲く花を
いっそ嫌味だと言ったのは
物語の主人公だったけど


400年の時を経てなおも
慎ましやかにひっそり開く
薄く紅差した小さな花は
可憐というより他にない。

4月のフランス菓子研究所♪抹茶のアントルメ

2017-04-01 21:52:10 | お菓子作り

はい、今日から皆さんは研究員です!

な、なんか昇格っぽいぞ
10年経ってネクストステージの
ミサリングファクトリー
以後よろしくお見知りおきを

お久しぶりの抹茶のアントルメ
アンコールレッスン
何年ぶりかはちょっと忘れたけど
わりと初期の頃だったような

クレムシャンティショコラブランとの
初めましての回だったような
何しろチョコを80℃に加熱っていうのに
びびったような

でもとにかくものすごく美味しくて
お家でも何度か作ったお菓子
そういえば最初の頃ってとても真面目に
復習をしていたんだった
今の自分を反省しちゃうな

ビスキュイアラキュイエール

先生が
「枠に霧吹くといいと思うんだよね
研究、研究」って
さすが研究所 所長だな

ちょっとメレンゲが弱い癖が
いつの間にかついてしまった
2枚目の生地のほうが
ダランとしてる

先生のデモを見てて
均等に絞れる自信なかったので
最初から計量して1枚分だけ
絞り出し袋に入れたんだけど
そんなわけで出来上がりはやっぱり
不均等なのだった
残念な方を底にして
状態良い方を表面にしようっと

抹茶は宝相華という名前のものを使用
一台に20グラム弱
価格にして600円だって
やらかしてる
亨ちゃんまたやらかしてる

先生は試作では別の製菓用抹茶を
使ったそうで
「やっぱりこっちを使うと
イルプルのお菓子って感じがする」
と試食しながらしみじみしてた

ババロアズは生クリームで炊いて
イヴォワールを混ぜる
お砂糖不使用
濃厚なのでシャンティと混ぜる温度は
25度とちょい高め
今日は気温も低く
急がないと均一に流せる緩さが保てない

そしてなかなか温度が上がらないシャンティ
ボウル湯煎しちゃダメ?って聞いたら
ダメです!って
まあ、当たり前だ
仕方ないので手のひらでじんわり
スレンレスのボウルをあっためてみた
すると効果絶大でちょっと笑える
研究、研究

シャンティに溶かしたイヴォワールを混ぜるのに
ちょっとイヴォワールを流す速度が速すぎた
ほんのちょっとしたことだけど
先生のデモのサイズが小さくなったことで
見たままをリプレイするのでは
難しいことがある
イマジネーション働かせないとね
綺麗に混ぜることより
シャンティの状態が悪くならないことを優先

ってなんでこんなこと色々書くかっていうと
今日が初日だから
珍しいんだよね、土曜日が初日って

こないだユミさんに会った時
レポよろしくねって言われた
いつもは他の曜日のレポを見て
予習させてもらってるから
今回は恩返しね

それにしても改めて驚いたのは
チリツモの威力
泡立てる、混ぜ合わせる、袋に入れる
絞る、枠外す、また絞る
この工程の一つ一つに
慣れてる人と慣れてない人とで
かかる時間がちょこっとずつ違うんだけど
結局ビスキュイが焼きあがるまでの時間差が
30分くらいついちゃった

「洗い物、すみません、」って
マドカちゃんが泣きそうなんだけど
そんなことは本当に全然気にしなくて良くて
周りを見て焦って手元が狂っちゃうより
自分のペースで満足いくように
きちんと作ることが大事で
速度なんて後からついてくるんだから

なので私はどうやったら
威圧感なく居られるかなあ
って考えてる

やっぱりピンクのふわふわな服かなあ

明日からの皆さん
健闘を祈ります


我らが研究所 所長の
松本美佐先生がまいんち書いてるコラム
お仕事をする人もしない人もこれからする人も
読んだらワクワクします。ぜひ。

http://school.misaling.net