まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

効きギター

2021-02-25 23:06:00 | 音楽
こんな風にみんなで集まって、ギター並べて写真撮ったり、後ろ向いて音を聴いて誰のかあてたり、みんなの演奏を聞いたり、じぶんの弾くのを聞いてもらったり、そういう日は来るかなぁ。来るよねぇ。
そんなに大それたことを要求しているわけではないんだけどね。

伝説の?アコースティックライブから1年。はじめて大勢のひとの前で弾いて歌った。といっても、単独ではなく、デュオやバンドだけど。本番はもちろん、練習もすごく楽しかった。不思議なことだ。合唱は、練習が楽しいと思ったことはほとんど無い。本番直前のリハは妙なアドレナリンがでていて、興奮したけれど。ギターは、なかなかできないことや、こんなんぜったい無理だろ、ってことが少しずつできるようになっていくのがとても嬉しかった。それと、まわりのひとが手放しでほめて励ましてくれることも。

14,15から弾いてるひとにはかないっこないし、バックグラウンドはクラシックっていうか5線ですらないっていうのも変だし、それでもこんなに飽きたらずまいんち弾いてるのは、とにかく、心地よいから。

わたしのギターはわたしが弾くと細くやわらかい響きなんだけど、ほかのひとが弾くとなんだかごりごりの野太い音も出す。たぶん能力を十分引き出せていないんだろうな。もしかすると、引き出せないままわたしの命は尽きるかも。そしたら次はどんなオーナーがどんな音を奏でるんだろう。人間などよりずっと命を長らえることができるだなんて、すごいよね。

サムピックをはめると、幼稚園でお琴を習っていたことを思い出す。大先生とちいさい先生は母娘で、どちらも美人で優しく、でもおけいこはびしっとしてて、わたしはちょっとこわかった。どこかのステージで、先生と友達と並んで「さくら」を演奏したんだ。和装がよろしかろうというのでこどもは浴衣着てたよ。弦を指で押すと音が変わるのが不思議だった。音の振動が、なんてことがわかったのはそれからだいぶ後だ。

音は耳でだけ聞くものじゃない。だから、オンラインじゃやっぱり足りない。あのひとの、あのギターの、あの歌の、響きをいっしょに楽しめる日が待ち遠しい。






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