まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

爆裂ばーすでー

2019-08-12 21:22:47 | 音楽
目の前にある
一本のアコギ

Martin 00028M EC

抱えて弦を撫でるだけで
ココロがとろける音色

この子がどうやって
わたしの手元にやってきたのか

有り体に
記録してみる

*****

2019年
新しい年に
坂本さんが始めた
新しいこと
「アコギを習う」

元々は
カラオケ遊びを
一緒にしている
りゅうさんが

坂本さんは歌うまいから
ギターひけたら絶対いいですよ
教えてあげますから


声をかけてくれたのが
きっかけ

何かやりたい曲を
選んできて、といわれ

ボガンボスの
トンネル抜けて
をチョイス

ノートに歌詞を書き写し
コードを振って
以前河野さんにもらった
ギターとともに
アコギクラブへ

アコギクラブは
ギターの楽しさを
みんなに知らせたい、という
りゅうさんのご厚意で
教わりたい人たちが
集まって練習し
みんなの前で演奏することで
上達をはかるというもので

会場は、これまた
ふーちゃんのご厚意で
貸し会議室を格安で
貸してもらっている

集まるひとたちは
音楽のキャリアも
ギターの進度も
さまざまだけど
みんな一様に
寛大で善良な楽しいひと

坂本さんはそこで
チューニング、指の位置、
弦の押さえ方、ストロークのやり方を
イチから教わり

家でも練習に励みたいところを
仕事が遅くなると
なかなか時間とれず
それでもかなりがんばって
練習していた

およそ音楽というものを
系統だてて学んだことはなく
楽器を習ったこともなく
楽譜なんか当然読めず
Cの和音っていわれても
なんのこっちゃ、な坂本さん

弦高が高いとか板が反ってるとか
色々言いながら
練習と並行し
というかむしろ練習より熱心に
ギターそのものの研究
ギターおたく、じゃない、
ギター愛がはんぱない
たかさんのサポートもあり
知識を増やし
元来の
経年変化とともに価値のあがるもの好き
がどんどん膨らんで
ろくすっぽ弾けないうちに
高級なギターを手に入れた

弘法は筆を選ばないが
上等なギターは下手が弾いても
上手く聴こえる(気がする)

八月のクラブ発表会に向けて
ますます練習に熱が入り
家じゃ飽きたらず
深夜カラオケボックスに
籠るようになった

30年つきあってるけど
なんだって器用にこなす
坂本さんが
こんなに苦戦して
こんなに挑戦しつづける
姿をこれまで
見たことないので
軽く感動すら覚えた

しかし肝心の
トンネル抜けて
いつまでも
トンネルに留まる

七ヶ月やそこらじゃ
できるようになるのは
やっぱり無理だったので
ここは中間報告ということで
みなさんに勘弁してもらおう


迎えた当日
司会を仰せつかったわたしに
わっきーさんが気をつかって
坂本さんの番のときは
やりにくいだろうから
替わりましょうか?
といってくれるのを
だいじょうぶですと断り

いささん、ちはやさん、
ふーちゃん、たかさん、
しげさん、わっきーさん、
てらさん、りっちゃん、
くりちゃん
までつつがなく終わり
いよいよ坂本さんの
トンネル、、、

とおもったら
なにやらおかしなMCが
はじまって
わたしの誕生日なので
ラブソングを贈りますって

虚をつかれたところに
千年メダルの
爆音アカペラが

もちろん
嬉しいんだけど
それに先だって
驚愕と困惑と
みなさんへの
申し訳なさが

終わってから聞いたら
6月くらいに思い立ち
珈琲文明の赤澤氏に
相談したら
ぜひそれはやるとよい
と後押しされ
誰にも告げずに
ひたすら
カラオケボックスで
練習していたと

カラオケ屋のにいさんに
名前覚えられ
「結婚式ですか?」と
聞かれたりして

サプライズを仕込む
というのをモチベーションに
事が事だから
一生懸命やれば
失敗しても許されるだろう
という保険もかけて

聴きながら

これ、わたし、
泣いたほうが絵になるのか?
いやでも
どうなんだろう?
わっきーさんに
やっぱり
替わってもらえば
よかったかなあ?

なんて気持ちが揺らいでたんだけど
心優しいしげさんが
感涙だったそうなので
まあいっか

そしてこの大暴れのあと
やりにくいなーといいつつ
さらりと「償い」を
やっちゃうぽーさんすごい

発表会を終えての
打ち上げ

みんなで好き勝手に
即興演奏

の最初に
自己紹介

さきほどはすみません、
と挨拶をはじめたら

お前はいつまでも
アコギクラブファンクラブ
だなんて
言ってはいられないぞ


坂本さんが
でかいケースを
誕生日プレゼントって

中にしれっと
鎮座してたのが
この子で

みんな集まってきて
うわー、きゃー、の
大騒ぎ

昨日会社休みだったんだって
こっそり見て回っていたんだって
勢いで買ってしまって
持って帰るのはこわいから
ふーちゃんに泣きついて
前の日搬入させてもらったんだって

どうりで
外回るからお弁当いらないとか
朝ゆっくり出るとか
おかしいと思ったんだよね

たかさんが
弾かせてほしいけど
わたしより先に
触るわけにいかないから
というので

いそいでチューニングして
練習中の
クレイジーラブを
一番だけ披露
あとは
どうぞみなさま
存分に


ってか
弾ける人に
触ってもらえるほうが
ギターだって嬉しかろう

粒立つようなクリアな音
高音の煌めくような響き
弦の指当たりも
心なしか柔らかい

楽器が素晴らしいことは
よくわかったので

あとは
恥ずかしくないくらいには
弾けるようにならないとね

まーちん、落ちてないかな
っていうのは
ネタのつもり
だったんだけど

思いがけずこんなに早く
「落ちて」きてくれて

坂本さんの気持ちは
ありがたく受け取ると
同時に

資金繰りどうするつもりかは
しんどいから
聞かない

こうして
わたくし
晴れて
Martin持ちの
52歳と
なりました

みなさま
どうぞお見知りおきを

今回
お騒がせした
みなさん
本当に
申し訳ありませんでした

少しずつ
埋めます

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