goo blog サービス終了のお知らせ 

まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

メモ⭐︎ザッハトルテ

2021-02-14 19:01:20 | お菓子作り

ホテルザッハーが経営難に陥った時

融資のカタに差し出したのが門外不出だったお菓子のレシピ。

ケーキがホテルを救うなんてかっこいいなあ。

その後、融資側とホテルとでグダグダと「うちのが本物だから」って諍いを続けてるのはおかしいけど。

とある記事を見ていたら「両方とも徒歩圏内にあるので食べ比べはいかが」って書いてあって

そんなにたくさんいっぺんに食べるもんじゃないよねザッハトルテって、と思ったよ。

わたしの実家の近くにある有名パティスリーでは、いろんなお菓子を作ってるところが

小窓から覗いて見られる(そうして長い行列を耐える)ようになっているんだけど

ザッハはいつも緊張とため息の繰り返しで見ていた。

艶やかなチョコレートがざーっとかけられ、すぐさまパレットナイフで整えられ

鏡面仕上げになって次々送り出されるケーキたち。

チョコレートを艶々にするのは技術が必要。主に温度管理だけどそれだけじゃない色々。

年に1回やるかやらないかのわたしはもうプロのお膳立てに甘えるのだ。

パータグラッセ。cottaのコイツは、簡単にサクサク包丁で刻むことができ、湯煎ですんなり溶けて

ざあっとかけるだけで綺麗なコーティングのできるやつ。トレイに溢れたチョコの二次利用も簡単。

ありがとうcottaさん。



ザッハトルテ 12センチデコ1台分

(ビスキュイショコラ)

スイートチョコレートタブレット 120g

バター 75g

卵黄 2個

グラニュー糖 10g

薄力粉 30g

卵白 2個

グラニュー糖 15g

(ガルニチュール、ナパージュ)

アプリコットジャム 150g

(グラサージュ)

パータグラッセ 100g

作り方

・バターを柔らかくし、グラ入れてすり混ぜる。(木べら)

・卵黄1つずつ加え、よく混ぜる(ホイッパー)

・湯煎したチョコレートを30度に調整して加え、よく混ぜる(ホイッパー)

・メレンゲを作る  ハンドミキサー羽根1枚 グラ8g入れて中速1分、高速1分半、グラ7g入れて40秒

・メレンゲ1すくいを卵黄ベースに入れてホイッパーでグルグル混ぜ、残りの半分を入れて木べらですくい上げ、さらに残りを入れてすくい上げ(浅めに)

・粉を3回に分けて入れすくい上げ、一度周りをゴムベラではらって15回くらい混ぜる

・紙をしいた型に入れて170度40分

・アプリコットジャムは煮詰めてグラインダーで滑らかにする

・焼けたビスキュイの焼き面を外して2つにスライスし、間にアプリコットジャムを塗って重ね、全体にも塗る

・ジャムが乾いたらパータグラッセを湯煎で溶かしてかける


メモ⭐︎スフレチーズケーキ(とある喫茶店の記憶)

2021-02-04 21:36:30 | お菓子作り

「コーヒーに合うケーキのツートップはチョコとチーズである。」

と、その店主は常々おっしゃっている。

開店前に専門学校でその作り方を習い、自分なりにアレンジを加えてご自分のお店で提供していた。

チーズに至っては、気温に合わせてレモンの量の加減をしていたくらいである。

だがお店の人気が高まるにつれ、どうにも自家製では生産が追いつかなくなってしまった。

ツートップであるはずのその二つが大体いつも売り切れてる状態である。

これはいかん、ということで、店主は仕方なく、季節のケーキと同様に自家製ではなく仕入れに変更し、メニューから「自家製」の文字が密やかに消滅した。

「明日から自家製でなく仕入れになります」などの「駆け込み祭り」を誘発するようなアナウンスもしなかった。

ファンとしては寂しいが致し方あるまい。

お店にやってくる客の中に、チョコかチーズしか頼まない人がいたそうだ。

おそらく仕入れのケーキに入っている合成保存料などの添加物を気にしてのことだろう。

チョコもチーズも仕入れに変更した後、その客がやってきたので、店主はわざわざ確認をした。

客は残念がりつつもその配慮にとても感謝していたという。

レシピは頭の中にある、とおっしゃる店主に、こっそり作り方を伺ったことがある。

ちょっと工夫を加えつつ再現してみたのがこちら。

記憶の味に近い、ような気がする。

⭐︎あのお店のチーズケーキ

18cm丸型(底のとれるタイプ)

*材料

(クリームチーズベース)

クリームチーズ 250g

サワークリーム 100g

生クリーム 100g

グラニュー糖 80g

卵黄 2個分

レモン汁 15g

(メレンゲ)

卵白 3個分

グラニュー糖 20g

薄力粉 40g

*作り方

(準備)

型に紙を敷く(わたしは18cmセルクルを18cm角天板に乗せ、グラシン紙を底と縁に敷きました)

材料は常温に

オーブン予熱160度(我が家の電子オーブンの場合、メレンゲを作り始めるくらいからスイッチ入れるとちょうどいいです)

(クリームチーズベース)

ボウルにクリームチーズを入れて木べらで柔らかく練る

サワークリームを加えて木べらで練る

グラニュー糖を2回に分けて加え、ホイッパーでよく混ぜる

卵黄を1個ずつ加え、その度にホイッパーでよく混ぜる

生クリームを加え、よく混ぜる

レモン汁を加えて混ぜる

(メレンゲ)

卵白にまずグラニュー糖10gを加えてハンドミキサーで泡立てる

(中速で1分、高速で2分、グラニュー糖10gを加えて40秒)

(生地作り)

クリームチーズベースにメレンゲの1/3を入れてホイッパーでグルグル混ぜる

残りの半分を加えてすくい上げるように混ぜる

残りを加えて木べらですくい上げるようにゆっくり混ぜる

粉をふるいながら少しずつ加える

(焼成)

生地を型に流してオーブンに入れる(サイドにお湯をはったココットを2つ置く)

160度で60分焼く


Miyou先生のお菓子レッスン 米粉のドームケーキ

2021-01-31 16:22:49 | お菓子作り

ミサリングファミリーの期待の星(って言い方すげー昭和な)美陽ちゃんのオンラインお菓子レッスン。

毎月1本ずつで今回9本目です。継続するって素晴らしい。そしてアシスタントに同じくミサリングファミリーの凪ちゃん参戦。夫が、「この二人って全然キャラ違うのに、なんでか仲良しなんだねえ。」と笑っています。ってか夫もイベントごとにミサリングに駆り出されるのですっかりメンバーの性格とか熟知してるのが面白い。

そして今回はお引越したばかりのピカピカなキッチンから。親御さんの全力応援っぷりがうかがえますね。

超保守派な親に育てられた保守派なわたし、ムスメ育てもガチガチ守りに入ってました。

なので美陽ちゃんのように「男子バカばっかりだし家で勉強できるから中学行かない、お菓子作るのが好きだからそれで起業する、高校も行かない」っていうしっかりした意志を持ってるお子さんのやりたいことを尊重してバックアップするという英断のできる親御さんを尊敬します。

自身のアレルギー経験から、グルテンフリーのお菓子を次々開発する美陽ちゃん。わたしも以前、小麦粉など使わないお菓子をとリクエストされて作ったことがありますが、ふんわりしたジェノワーズは結構てこずった記憶が。しかし今回は先生のやる通りに作ったら、あらまあ、とっても素敵なジェノワーズが。素晴らしい。

フルーツの輪切りを全面に貼る、というのもお洒落で可愛くて若くて素敵。「グレープフルーツってバエるよね。」なんて話しながら作ってるのがいい雰囲気。さらに、買ってきたものの名前を忘れた謎の柑橘を、切って断面みながら「あ〜、これはオレンジじゃなくて、みかん?みかんっぽいですね。」とかって、いやいや、画面見る限りそれはみかんじゃないけどな。

作るボウルのサイズや使うフルーツの総量の目安、生クリームの量などはあらかじめ提示しているのですが、本人たちが作りながら「これでぴったりですね。不思議ですね。」っていうのにもウケまくり。

そしてついつい、「まな板のすべり止め使った方がいいよ」「生クリーム泡立てるときは布巾被せないと」など、いろんなことに口出ししたくなるお節介なわたし。次回以降のブラッシュアップのために伝えるべきか、それとも黙っとくか、悩むなあ。とりあえずメモしといた。チャンスあったら伝えましょう。




よーく冷やして珈琲淹れていただきました。美味しかった。


メモ⭐︎アマレッティ

2021-01-13 19:36:44 | お菓子作り

アーモンドパウダーをたくさんもらったので

何作ろうかなあと調べていたら

「アマレッティ」というお菓子に

たどり着きました。

イタリアの伝統菓子で、マカロンの原型になったらしい。

使う材料が少ないのが最高です。

アーモンドパウダー、砂糖、卵白、香料。以上。

香料はアマレットというお酒がいいんだけど

なければビターアーモンドエッセンスとか

杏仁パウダーとかでも良いみたいです。

が、どれもなかったので、冷蔵庫に大人しく座ってた

オレンジキュラソー入れてみました。

伝統的レシピでは「ビターアーモンド」というのを使うんだそうです。

が、これは、一定量以上食べると体に悪いとかで輸入禁止。

そもそも、この「ビター」を意味する「アマーレ」って単語が

お菓子の名前の由来だそうで、さらには

アマレッティに似た香りがするお酒だから「アマレット」と言うんだって。

アマレットを入れるお菓子だからアマレッティかと思いきや。

*アマレッティ 直径4センチ10枚

(材料)

アーモンドパウダー 65g

グラニュー糖 55g

卵白 25g

グラニュー糖 12g(メレンゲ用)

香料 アマレット10g(オレンジキュラソーで代替)

(作り方)

固いメレンゲを作り、アーモンドパウダーとグラニュー糖を合わせたものを3回に分けて加え混ぜ

香料入れて混ぜたら天板に4センチくらいの大きさになるようスプーンで落として形を整える。

160度で30分くらい。

アーモンドの香りがいっぱいで、外側はざっくり。

内側はしっとりだけど、もっとカラッとしたのがいいなら追加で焼くといいと思う。

さて、ビターアーモンドの致死量が気になったので調べた。

大人で50粒。

まあまあ腹一杯だね。


クリスマスガトーショコラ 30days blog♪day 26

2020-11-03 10:06:00 | お菓子作り

クリスマス、お好きですか?チョコレート、お好きですか?スパイスやナッツやドライフルーツは?そうですかそうですか、そんなあなたにうってつけの簡単に出来る美味しいお菓子がありますよ。それが、ミサリングファクトリーのクリスマスガトーショコラです。

まずは材料です。卵、グラニュー糖、無塩バター、チョコレート、クランベリー、ドライフィグ、くるみ、生クリーム、薄力粉、ココアパウダー、シナモン、ナツメグ。

チョコレートのお菓子は当たり前なんですけど、使うチョコレートとココアパウダーの質によって出来上がりが決まります。今回は優しい味わいのミルクチョコレートです。製菓材料店で「クーベルチュール」っていうのを買うのがいいんだけど、難しそうならスーパーで売ってる「ガーナ」などでも。混ぜ物がなるべく少ないのがいいです。

次に、使う道具です。ホイッパー、ハンドミキサーの羽根、ゴムべら、木べら、温度計。チョコレートは温度管理が必要です。これさえやれば事故りません。

ケーキの型、本当はデコ型に紙を敷くのですが、お家で食べるだけなのでセルクルとオーブンシートとパイ皿で仕立てました。焼き上がりなど変わってきますが、オーブンのぞいて丁度いい感じになるのを確認します。

さあ、準備は整いました。次はイメトレです。何をどんな順番でやるのかを把握します。お菓子作りは逆算です。このタイミングでちょうどいい状態のこれを使いたいから、そのためにここでアレやっとく。ってことです。

1.クランベリーとドライフィグを刻み、くるみは小さく割って、生クリームに一晩漬ける。

2.粉類を合わせて一回ふるう。

3.バターとチョコレートを湯煎にかける。

4.卵を黄身と白身に分け、白身の方には前グラ(後述)を入れておく。

5.バターとチョコレートが溶けたら、黄身をほぐしてグラを入れてすり混ぜてから、少しずつチョコの方に混ぜる。

6.生クリームに漬けたものを混ぜて、湯煎の鍋の上に置いて保温しておく。

7.白身を泡立てる。1分経ったら後グラ(後述)を入れてまた1分。

8.オーブンの予熱を入れる。

9.チョコレートのベースを60度に調整し、粉類を一度に入れて混ぜる。

10.メレンゲを3回に分けて混ぜる。前半はホイッパー、後半は木べら。

11.型に流して焼成。

ね。簡単でしょ。ぶっちゃけ、こうして文字起こししてる間に出来てしまいます。それぞれの作業についてポイントを書いてみますね。ちょっとマニアックかもしれないけど。

・ドライフィグのこと。わたしの一押しはトルコ産の白いちじくです。香りが甘くてねっとりしっとり。でもちょっと軽やかさもあり。種のプチプチが楽しい。いちじく大好きって人は何故か女の人に多い気がする。お菓子教室では黒いちじく派と白いちじく派に分かれます。黒の方が優位かも。

・チョコレートのこと。お菓子教室で使っているのはフランスのペック社のものです。恐ろしいことにこの味に慣れてしまったので他のチョコレートだとなんとなくしっくりこない。今回は成城石井のクーベルチュールを使っています。ペックより安いのと、スパイスたくさん入って十分美味しくできるので。

・湯煎のこと。チョコレートは水気が入ると組成が壊れます。湯煎はボウルより小さい径の鍋で。それと、お湯がボウルについてしまうと温度が急激に上がってやっぱり壊れるので、ボウルにつかない高さにして、湯気の温度でじんわりと温めます。ガスの火をつける時に一瞬炎が上がるから、それがボウルに当たらないよう、点火時は鍋をコンロから外します。湯煎中はごく弱火または消火。

・黄身のこと。砂糖を入れて白っぽくなるまで摺り混ぜることをブランシールといいます。空気を含ませることで、熱い液体に混ぜてもすぐに煮えてしまわなくなります。気を付けるのは、まんまるころんとした黄身に砂糖をざーっとかけないこと。黄身の皮膜にくっついて固まった砂糖はもう一生溶けません。よくときほぐしてから砂糖投入、入れたら即混ぜる。

・粉を入れる前の温度調整のこと。冷えたチョコレート生地に粉が入ると、生地がギュッとしまります。メレンゲを混ぜ込むために、ちょうど良い硬さになるよう生地温を上げてから粉を混ぜます。

・メレンゲのこと。白身に砂糖を分けて入れるのは、1回目でたくさんの気泡を作り、2回目で出来た気泡を強くするためです。最初から全部入れて泡立てるとなかなか気泡が出来ません。やってみるとわかるよ。1回目はハンドミキサーの中速でガシガシ回してたくさん気泡を作って、2回目は高速で少しゆっくり整えるように回します。

・メレンゲの混ぜ込みのこと。チョコレート生地にきっちりしっかりメレンゲを混ぜ込むために、最初の2回はホイッパーでぐるぐると混ぜます。気泡のことは気にしない。これを「捨てメレ」なんて呼びますが、捨ててないから。3回目はしっかり混ぜるんだけど気泡も気にする。混ぜ終わりの見極めはとにかく生地がつやっとなめらかで美しいこと。うっとりする姿になったら型に入れます。混ぜ込みが足りないと焼いた時ブワッと膨れて割れたり、焼き上がりしばらくすると凹んだりします。

焼きっぱなしのお菓子は美味しいけれどちょっと華やかさに欠けるので、シュガーパウダーでお洒落したり、いっそのこと生クリームとフルーツでデコレーションしてもいいですね。わたしが好きなのは、緩めに泡立てた生クリームを添えるスタイル。中浅煎りの酸味の綺麗なコーヒーが合うと思います。

さてと、我が家に住んでいた万年飢餓女子もいないことだし、明日お友達と分けて食べようっと。