雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

修学旅行(2)

2009年06月09日 | 楽しい学校生活
今日は修学旅行2日目。
梅雨真っ最中の沖縄ですが、晴れ男の息子が行ったからか
みんなの日ごろの行いが良かったのか、
初日からきれいに晴れ上がったようで、今日の天気予報も快晴。

昨夜遅く、K先生が連絡を入れてくれました。
息子はものごころついて初めての飛行機にもとまどうことなく
怖がることもなく、お弁当(おにぎりは米1合分)をきれいに平らげ、

暗闇の壕体験も怖がることなく、語り部さんのお話のときにも
耳をふさぐことなく(聴覚過敏の息子にとって、人のたくさん集まる
ところで耳をふさいでしまうことは無理のないことではあるのですが
高齢をおして辛い戦時中の記憶を話してくださる語り部さんにとっては
たとえ事情を説明されたとしてもあまり気分のよい姿ではないだろうと
心配していたのですが)、落ち着いて静かに話を聞いていたとの
ことでした。

多分班の仲間のヘルプやアドバイスもあってのことだとは
思いますが、先生が手助けしなくても、周りをよく見て
きちんと集団行動がとれていたとのことで、
「1年生のときとは全然違いますし、2年のスキーと比べても
 確実にレベルアップしていますね」
との先生の言葉をとても嬉しく思いました。

それでも、ストレス緩和のために、夜は予備に押さえてある部屋で
1人でお風呂に入り、眠ることも許されているあたり
VIP待遇と言っていいかも。

2日目の今日は午前中はさとうきび収穫と黒糖づくり体験、
そして午後からは息子が最も楽しみにしているマリンスポーツ。

呼吸のコントロールが難しいのでシュノーケルはできず、
ビーチフラッグにも乗ってこなかったけれど、
8人乗りのフロートにつかまって、マリンバイクで海上を
引き回してもらうドラゴンボートには大喜びだったそうです。

その後の自由遊泳の時間には、ライフジャケットを着ているという
安心感もあってか、1人かなり沖合いまで泳いでいき、
スタッフの人がマリンバイクで波をかけてくれるのを
大喜びしていたとか。

沖縄のきれいな海を誰よりも満喫したようで、
「遊泳時間の終わりまで一度も岸に帰ってこなかった」(学級通信より)
そうです。

でも、それに力を得たのか、なんと夜には自ら
「クラスのみんなと一緒にお風呂に入ります」と宣言し
(これまでは聴覚過敏のこともあり、一度も学校からの宿泊行事で
 他の生徒と一緒に入浴したことはなかった)
その言葉どおり初の介助なし集団入浴を体験しました。

誰に勧められたわけでなく、本人の気持ちを配慮して
ゆったりと余裕をもって過ごさせてもらうことで
次のステップを上がる意欲が本人の中に育つ、という
理想的な展開になったようです。

「おかあさんの荷造りの仕方が本人にとって
 わかりやすいこともあるんですが
 毎日の荷物の管理も手助けしなくても
 きちんと自分でやっていますよ」
と嬉しい報告。

集団活動を大の苦手とする息子が、しっかり
「自分で考えて」みんなと一緒に過ごせていることは
これからの生活に向けての大きな一歩に
なるのではないかと思います。

明日はいよいよ最終日。
さてさてどんな顔で帰ってくるでしょう。