雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

体育大会

2008年09月13日 | 楽しい学校生活
さて、今日はいよいよ体育大会本番です。
が、朝起きると外は雨。
「これは中止だわね・・・」と思いながら、息子のお弁当を作りました。
(雨でも弁当持参で登校だったので)

そのうちもぞもぞと起きてきた息子は、ベランダへ直行。
天候を確かめると、
「おかあさん、雨が降ってる!何時何分まで雨?」
「え~、いくらお母さんでもそこまではわからないや。でも
 もうしばらく降るみたいだよ」
「じゃあ、何時ごろまで雨?」
「・・・(基準をゆるくしてもらっても予言はできないってば)」
「今日は体育大会、中止なのかなあ」
「そうだね、多分そうなると思うよ。お弁当は作っているからね」
「じゃあ、今日は何を着ていくの?(体育大会なら体操服で登校)」
「そうだなあ、制服でもいいような気がするけど、ちょっと
 外見てみようか」
ベランダから通学路を見ると、みんな体操服で傘をさして歩いています。
「みんな体操服着ているから、ちびくま君も体操服でいいんじゃない?」
息子は素直に体操服に着替え、
「今日は雨なので体育大会は中止です。残念だなあ」
と繰り返しながら出て行きました。

さて、息子を送り出して、ほっと一息つき、コーヒーを飲みながら
テレビを見ていると、遠くからファンファーレの音が・・・

あれ?と思って見に行くと(我が家のベランダからは中学のグランドと
プールが見えます)、まだパラパラと霧雨が降る中、入場行進をしている
子どもたち。
「あれだけ雨が降ったのにやるんかいっ!」
慌てて中学に向かいます。

学校に着いたときには既に開会式が終わり、全校生でのラジオ体操が
始まるところでした。雨はやみ、少しですが青空が覗き始めています。
背の高い子ほど前になるように並んでいるのか、小柄な息子ははるか
後ろのほうに並んでいました。
ちょっとリズム感と動きのキレが甘いですが、小学校1年生くらいの
ラジオ体操にはなっている感じ。
昔は息子がどこにいるかすぐわかりましたが、最近ではよく探さないと
本当にわかりにくくなったなあ、と感心します。

私も昨年に比べるとかなり元気になったとはいえ、このまま立ちっ放しで
観戦できるほどの脚力はないので、ここで一旦家に帰り、少し休憩してから
今度は携帯用の椅子を持ってでかけました。
もうこの頃には、朝の雨が嘘のような、カンカン照り。

午前中の競技もあと3つほどしか残っていませんが、息子が出るのは
午前の部最後の玉いれ。外へ出ると、今頃になって中学へ向かう
親御さんが沢山いました。みんな朝の雨で中止だと思っていて、
子どもの帰りが遅いので、ああやってるのか、と見に来たようです。

玉入れでの息子は、玉を両手いっぱいに4つも5つも拾っては
投げていましたが、かごに入ったものは1個もありませんでした。
とはいえ、玉も持たずにただニコニコそこに立っていただけの
小1のときと比べれば、たいそうな進歩です。

お昼は生徒は教室に入って食べることになっています。
そこで私はまた家に帰って昼食を食べました。
お昼一番には吹奏楽部のマーチング、そしてその後には全校生参加の
ムカデ競走と大縄跳びが控えているので、とんぼ返りでまた
学校へ向かいます。

ムカデ競走は、学年ごとのクラス対抗。息子はホイッスルを吹きながら
併走しています。知らない人には「そういう係」だと見えるだろうと
思われるような、自然な動きでした。見事息子のクラスは2年生1位に。

大縄跳びは全校のクラス対抗で、3回やって一番多く跳べた回数が
そのクラスの持ち点になります。息子は縄の外で号令に合わせて
一緒に跳んでいましたが、それがよかったのか(笑)息子のクラスは
これも全校2位になりました。

最後は3年生の組体操。最後の見せ場である五重の塔、
男子は成功したのですが、女子はなかなか成功できません。
何度繰り返しても崩れてしまい、涙を流す子も出てきました。

体育の先生が、「女子、もう一度やるか?それともこれでやめるか?」と
マイクで訊くと、「やります!」「やらせてください!」
何人もの先生がグラウンドへ飛び出して行き、支えたり、励ましの
声をかけたりしてトライするうちに、ようやく成功。
周囲から歓声と拍手が沸き起こります。女子たちは
涙ぼろぼろ。

すぐに始まった閉会式では、「みんなの気持ちの入った
すばらしい大会になりました」という校長先生の挨拶も涙声でした。
小学校の運動会とは違い、随分地味な大会でしたが、
なんだかほのぼのとした気持ちで家に帰ったのでした。