雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

交流キャンプ

2008年08月03日 | adorably autistic
うちの市では、毎年夏休みに全市の小中の特別支援学級在籍者を
対象にしたキャンプがあります。
(昔は「療育キャンプ」と呼ばれていましたが、今は
「交流キャンプ」と名前が変わったようです。)

息子が小1のときは、マンツーマンの先生に、保護者や家族までセットで
バスに乗って日本海で海水浴のあと、丹波自然の家で1泊という
豪華版(?)でした。
子どもが寝た後、親と先生だけ集まっての懇親会で
日ごろゆっくりお話ししたことのなかった先生やよその
お父さんとお話ししたりしたのがとても楽しかったです。

その後、障級(特支級)在籍の子どもの数が爆発的に増えたのと
財政緊縮で市からの補助金が減ったのとで

海水浴の後1泊するのは小学校高学年と中学生だけになり
保護者や家族は参加できなくなり
小学校低学年は淡路島へ日帰り、高学年と中学生は海水浴なしの宿泊だけになり

ついに今年は宿泊も小学校高学年だけになって
中学生は送迎も付き添いも保護者で
日帰りの飯ごう炊さん、ということになりました。

この猛暑の中、毎日子どもの3食を用意するだけでは足らず、
キャンプ場まで車を運転して行って、炎天下で薪を燃やして
自分と子どものご飯を作れと言うんですかい?・・・と

よっぽどパスしようかと思ったのですが
「夏休みと言えば交流キャンプ」とお決まりのようになった息子が
「交流キャンプいきます。もうしこみします」と言うので
しかたなく(笑)申し込んでありました。

さて、昨夜、「あしたは交流キャンプだよね~♪」と
初めてゆっくりとプログラムを見た息子、
「ぼく、行きたくないな~。早退してもいいのかな~」

・・・だから言ったじゃない。
息子は暑いのと人ごみと子ども集団が大の苦手。
ヘルパーさんと大好きなプールに行くほかは、ほとんど家から出たがりません。
子どもを預かってくれる日中一時支援施設にさえ
「つかれるので、行きたくありません」と言う始末。
(小さい子が泣いたり騒いだりするのでストレスがたまるらしい)

人の大勢いるところで食事をするのも大の苦手。
外食はおろか、慣れているはずの交流級で給食を食べることさえ
いまだに「うるさいので苦手です」と拒否しているくらいです。

炎天下で中学生と小さな弟妹たちがわいわい集まって
カレーライスを食べる、なんて、最も嬉しくないプログラム
だったようです。

それでも、参加料支払っちゃったし、ということで、
ぶつくさ言う息子を乗せてキャンプ場まで行ったのですが、
現地で迎えてくれた障担K先生の顔を見るなり
「今日は早退したいと思います」と言い切る息子。

それでも「はじめの会」ではちゃんと学校ごとに整列し
同じ学校の1年生Nくんをなんとなく気遣いながら一緒にいて
自己紹介の順番を決めるじゃんけんにもちゃんと参加し、
じゃんけんに勝ったためトップバッターで自己紹介することになっても
「F中2年1組と○○ルームの○○です。好きなキャラクターは
 どらえもんはどらみちゃんで、ちびまる子ちゃんはとし子ちゃんです」と
アドリブでちゃんと挨拶したあたりは

さすがに場数を踏んだというか、成長したんだなあ、と思ったのですが

その後はひたすら
「もう帰りたいなあ」
「だれに言ったら早退していいのかなあ」
「いつ早退しようかなあ」
「カレーを作ったら早退していいかなあ」
とひたすら「早退モード」。

仕方がないのでカレー作りではジャガイモと人参を洗ってもらって
たまねぎの皮むきをしたところで放免し、
カレーを食べて後片付けが済んだところで帰ることにしました。

車に乗る前に、と思って私がトイレに行っている間に、
班の担当の先生のところへ自分で行って
「疲れたので早退します。ありがとうございました」と
あいさつまでしてきて、準備万端(笑)。

車に乗り込むともうご機嫌で
「おかあさん、ぼくは交流キャンプも早退しちゃったねえ。
 でもちゃんとご挨拶できたよ」

・・・高温多湿のところと立ちっぱなしは体に悪いと言われている
私は、なんのために行ったんだ~。
来年は、プログラムをもうちょっと考えてもらうか
参加自体を考えないとなあ。

でも、先生たちは本当に汗だくでかけずりまわってくれていて
お気の毒でした。
もっとみんなが楽で楽しめるやり方はないのか、考えて
提案してみましょうか。