今日は、ちびくま小学校生活最後の障級クリスマス会。
自由に喋ることはあまり得意でないけれど、台本があると
感情を込めてとてもうまく読める特技を利用して、
ちびくまは数年前からいつもアナウンサーや解説の役を
やってきました。
今年は最高学年ということもあり、挨拶も含めて
司会を務めることになっています。
この後入院を控えた、慌しい状況ではありますが、幸いにも
同じ6年生のKくんのお母さんがちびくまのお弁当作りを
引き受けてくれた上に家まで迎えに来てくれて、無事
時間通りに会場に着くことができました。
会場の福祉センターの入り口で館内用の車椅子を借りて
会場に向かいます。車椅子姿の私を、周りのお母さんたちが
ぎょっとした顔で迎えてくれます。目立ち過ぎるけれど、
もう仕方ありません。
ちびくまは紺ブレに、大きな蝶ネクタイをつけてもらって、
終始にこやかに、自信たっぷり、感情たっぷりに
司会を務めました。6年前の今頃、今の彼の姿はとても
想像できませんでした。本当に、この6年間の大きな成長を
改めて感じます。
とても嬉しい気分でクリスマス会を見終え、その足で
病院へ向かいます。ここからはタクシーを拾うつもりでしたが
やはりKくんのお母さんが「ついでだから」と病院まで
送ってくれました。ここまで来れば車椅子もあるし、
看護師さんが常にうろうろしているからひと安心。
外来で受付を済ませて待合ロビーで待っていると
もうすっかりなじみになってしまった看護師さんが、
「あ、○○さん、具合どうですか?今日入院希望の件、
先生から伺っていますから。もう次ぐらいに診察室に入って
いただけますからね」
とにっこり。
・・・いえ、入院「希望」ではないんですけどね、正確に言うと。
程なく診察室に呼ばれ、一通り筋力のチェック。(徒手筋力テスト、と
いいます)ちょうど1週間前に外来で診察を受けているので、
明らかにその後筋力がまた急激に落ちたことが確認できます。
「うーん。ギラン・バレーは一番難しいのが診断をつけるまでで、
あとは速度や程度の差はあれ、良くなる一方の病気なんだけど。
こういう経過をとる以上、ギラン・バレーではなくCIDPだと
考えざるを得ないね」
実は、前回の入院のときに、「ギラン・バレーの再燃か、CIDPか」と
いう可能性についてはドクターと話し合っていたので、自分でも
「年内に再々発がなければギラン・バレー、もしあればCIDP」と
覚悟してはいたのでした。
「病名が変わるので、点滴の薬の名前は変わるけど、中身は
また免疫グロブリンで一緒だから。もう手配してあるからね、
病棟も押さえてあるけど、ベッドが夕方まで空かないそうだから、
とりあえず今日の分はすぐ処置室で始めよう」
「また免疫グロブリンですか。先生、うちグロブリン破産するかも
しれません~」
「ははは。あなたはいつでも明るいな~。まあ、心の奥底は
わからないけどね。こういう治らない病名を言うと、見る見る
がっくりしおれてしまう患者さんも多いから、あなたみたいな人は
こっちが救われるな。じゃあ、用意をさせるから。そうだ、お昼
まだでしょう。病棟の食事は夜からになるから、売店で何か
食べるものを買ってきたほうがいいよ」
診察室を出て、看護師さんに車椅子で売店に連れて行ってもらって
菓子パンとジュースを買い、処置室のベッドでもぐもぐと食べてから
横になって点滴開始。3時ごろにベッドが空いた連絡が来て、
看護師さんと事務の人と2人がかりで病棟へ移動しました。
今度は前2回とはまた別の、神経内科専門病棟、通称「難病病棟」です。
年単位で入院している、重症患者さんの多いところで、
その分、部屋は広くゆったりしていて、私物を置くスペースも
ふんだんにあります。この病棟の一番奥、比較的軽症の人や
検査入院の人が使う4人部屋の窓際が私のベッドになりました。
自由に喋ることはあまり得意でないけれど、台本があると
感情を込めてとてもうまく読める特技を利用して、
ちびくまは数年前からいつもアナウンサーや解説の役を
やってきました。
今年は最高学年ということもあり、挨拶も含めて
司会を務めることになっています。
この後入院を控えた、慌しい状況ではありますが、幸いにも
同じ6年生のKくんのお母さんがちびくまのお弁当作りを
引き受けてくれた上に家まで迎えに来てくれて、無事
時間通りに会場に着くことができました。
会場の福祉センターの入り口で館内用の車椅子を借りて
会場に向かいます。車椅子姿の私を、周りのお母さんたちが
ぎょっとした顔で迎えてくれます。目立ち過ぎるけれど、
もう仕方ありません。
ちびくまは紺ブレに、大きな蝶ネクタイをつけてもらって、
終始にこやかに、自信たっぷり、感情たっぷりに
司会を務めました。6年前の今頃、今の彼の姿はとても
想像できませんでした。本当に、この6年間の大きな成長を
改めて感じます。
とても嬉しい気分でクリスマス会を見終え、その足で
病院へ向かいます。ここからはタクシーを拾うつもりでしたが
やはりKくんのお母さんが「ついでだから」と病院まで
送ってくれました。ここまで来れば車椅子もあるし、
看護師さんが常にうろうろしているからひと安心。
外来で受付を済ませて待合ロビーで待っていると
もうすっかりなじみになってしまった看護師さんが、
「あ、○○さん、具合どうですか?今日入院希望の件、
先生から伺っていますから。もう次ぐらいに診察室に入って
いただけますからね」
とにっこり。
・・・いえ、入院「希望」ではないんですけどね、正確に言うと。
程なく診察室に呼ばれ、一通り筋力のチェック。(徒手筋力テスト、と
いいます)ちょうど1週間前に外来で診察を受けているので、
明らかにその後筋力がまた急激に落ちたことが確認できます。
「うーん。ギラン・バレーは一番難しいのが診断をつけるまでで、
あとは速度や程度の差はあれ、良くなる一方の病気なんだけど。
こういう経過をとる以上、ギラン・バレーではなくCIDPだと
考えざるを得ないね」
実は、前回の入院のときに、「ギラン・バレーの再燃か、CIDPか」と
いう可能性についてはドクターと話し合っていたので、自分でも
「年内に再々発がなければギラン・バレー、もしあればCIDP」と
覚悟してはいたのでした。
「病名が変わるので、点滴の薬の名前は変わるけど、中身は
また免疫グロブリンで一緒だから。もう手配してあるからね、
病棟も押さえてあるけど、ベッドが夕方まで空かないそうだから、
とりあえず今日の分はすぐ処置室で始めよう」
「また免疫グロブリンですか。先生、うちグロブリン破産するかも
しれません~」
「ははは。あなたはいつでも明るいな~。まあ、心の奥底は
わからないけどね。こういう治らない病名を言うと、見る見る
がっくりしおれてしまう患者さんも多いから、あなたみたいな人は
こっちが救われるな。じゃあ、用意をさせるから。そうだ、お昼
まだでしょう。病棟の食事は夜からになるから、売店で何か
食べるものを買ってきたほうがいいよ」
診察室を出て、看護師さんに車椅子で売店に連れて行ってもらって
菓子パンとジュースを買い、処置室のベッドでもぐもぐと食べてから
横になって点滴開始。3時ごろにベッドが空いた連絡が来て、
看護師さんと事務の人と2人がかりで病棟へ移動しました。
今度は前2回とはまた別の、神経内科専門病棟、通称「難病病棟」です。
年単位で入院している、重症患者さんの多いところで、
その分、部屋は広くゆったりしていて、私物を置くスペースも
ふんだんにあります。この病棟の一番奥、比較的軽症の人や
検査入院の人が使う4人部屋の窓際が私のベッドになりました。