雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

プール交流

2006年07月06日 | 楽しい学校生活
今日はちびくまが、地元F小へプール交流に行く日でした。
昨日は大雨、朝は曇り空、天候が危ぶまれたのですが、そこは
晴れ男の面目躍如、気温も水温もぎりぎりOKで、その上
プールに入っているうちに、青空と太陽が覗く日和となりました。

同年代の子ども集団に囲まれたり、口々に話しかけられたり
体に触られたりするのが苦手で、1年生のときF小での
子どもたちの「大歓迎」にこれまでにないパニックを起こして
しまったちびくまを見て、

「ちびくまくんはプールが大好きで、プールの時なら周りの子の
騒ぐ声も近くに来られるのも大丈夫なんですもの、これを
交流のネタにしてもらいましょうよ」
当時の担任M先生が提案してくれたのがそもそもの始まりです。

F小に在籍しない子を学校のプールに入れることは、何かあったときの
責任問題やらなんやらで紛糾し、その年は認めてもらえなかったのですが
双方の小学校の現場の先生方が手を尽くしてくださったおかげで、
翌年、2年生のときから、毎年プールのシーズンにF小を訪ねて
同級生の子どもたちと一緒にプールに入るのが、毎年恒例の
交流授業になりました。

F小に着くと、昇降口で交流担のT先生が出迎えてくれ、一緒に
体育館の更衣室に入って着替えを手伝ってくれました。
ちびくまも、もう5年目ですからすっかり慣れたものです。
「うるさいのが嫌だったら保健室で着替えてもいいよ」との
T先生の言葉にも「みんなといっしょにきがえます」と答えました。

子どもたちが先に着替えてしまって、プールのゲートの前で
先生たちを待っている間、ちびくまは他の子たちとは少し離れた
ところに立っていた私のところへ来ていましたが、ゲートの前に
固まっていた男の子たちのうちの1人がこちらへ来て
「ちびくまくん、1人やったら寂しいやろ、こっち来たら」と
声をかけてくれました。息子も素直に従ってその子と一緒に
ゲート前に並びます。

女子の中からもちらほら「あ、ちびくまくんや、今日来るんやってんな」
「あれ、ちびくまくんも来てるんや」と声が聞こえます。
わずかな機会、わずかな時間ではあるけれども、息子の存在は
この子たちにも「ここに来るのも当然」なものとして受け止めて
もらえるようになっているのだな、と嬉しくなりました。

さて、先生がゲートを開けてくれて、いよいよプールに入ります。
ちびくまはアトピーもちなので、M小では洗体槽に入るのは免除してもらって
いるのですが、F小へ来るとみんなと一緒に洗体槽に入ろうとするのも
毎年のことです。1年生のときから毎日ちびくまと一緒に暮らしてきた
子達がちびくまの行動に向ける目と、月に一度会うだけのF小の子どもたちが
ちびくまに向ける目の、微妙な違いに気がついているのかもしれません。

プールサイドでの準備体操は児童の代表が号令をかけてやりましたが
これもちびくまは周りの子どもたちをお手本にして一生懸命まねて
やっていました。

プールに入る手順もここでは決まっているらしく、先生が笛で合図する
だけですが、ここでもちびくまは周りを見て、わずかに遅れて同じように
行動していました。

2年生で初めて来たときは、障担が付きっ切りで声をかけていてさえ
みんなとは外れた行動ばかりしていたのが嘘のようです。
毎日見ていると案外気がつかないけれども、子どもは確実に成長して
いるんだなあ、と改めて実感します。

約1時間20分のプール授業を満喫したちびくまは、終始
ご機嫌で満面の笑顔、交流を覗きに来た校長先生、教頭先生、
障担の先生、それに交流担のT先生にも
「ちびくまくんはほんまにプールが好きなんですね。
 楽しんでもらえたようで良かった」と言ってもらいました。

小学校最後のプール交流も無事済みました。これから個人懇談が
終わるとすぐ夏休み、あっという間の1学期になりそうです。