雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

散髪

2005年05月28日 | 時には泣きたいこともある。
今日は、息子の散髪をしました。

バリカンの音もドライヤーの音も我慢できない息子は、
床屋さんに行く事ができません。
10歳の今もママカットであります。

マンションの風呂の狭い洗い場に新聞紙を敷き詰めて
真ん中に風呂椅子を置き、裸ん坊のうえに散髪ケープをかけた
息子がその上に立って、エプロンをかけた私がそのまわりを
ぐるぐる回ってカットします。

使える道具は霧吹きとクシと、赤ちゃんカット用の先丸はさみ1本。
なにしろ、ぐるぐる回って逃げますしね、頭は振るし、
下手すると手で振り払おうとしたりするから、
結構大変な作業だったりします。

でも、昔はもっとずーーーーーーっと大変だったんですよ。
とにかく散髪を受け付けなかったから、夫に息子を羽交い絞めにしてもらい
泣き叫ぶ頭を片手で押さえながら、もう一方の手で切ってましたから、
息子は今思うと結構笑える髪型をしてましたし、
散髪の後は、大人2人は汗だく、息子はその上、涙と鼻水でぐちゃぐちゃ、
おまけに、その後しばらくは、児童虐待で近所から通報されたんじゃないかと
怯える生活。(なにしろアメリカでしたからね)

今は、母も年季を積んで、それほど変な髪形にもならなくなったし、
息子の忍耐力もずーっとついて、「○時○分まで散髪」と約束すれば、
その時間までは一生懸命我慢して頑張ってくれます。
(その後は1分たりとも延長は許されないので、所要時間の
見積もりにも技術を要しますが)

「子どもの状態が悪い時は、それが一生続くような気がするけど、
後になって考えてみると、ほんの一時期だったということがよくあるから」
息子がまだ小さい時、先輩のまつこさんが言ってくれたこの言葉を
そのときは半信半疑で聞いていたけど、
今になってみると、ああ本当だったんだ、と思えるんですよね。

今、すごく大変な思いをしてるお母さんが、世の中にはたくさんいると思うんですが、
愚痴を吐いても、涙にくれてもいいから、あきらめないで欲しいな、
最後の一線だけは越えないで欲しいな、と切に思うのです。
このブログのタイトル、実はそんな思いを含んでいます。