千字のおもい


徒然のことを千字を超えずに載せていきます。

秋の句UP(2022-8-7~2022-11-6)

2022年11月08日 | 俳句をつくる

昨日は立冬。
歳時記上では秋は終わった。終わりに来て振り替えつた時、季節の移ろいは早いなあといつも思う。
 今秋は地震被害(1年前)にあった家屋の修理に何かと気忙しく、俳句作りに集中できなかった。と句数の少ないことの言い訳けだ。





秋の句一覧 (2022・8・7~2022・11・6)


雨晴れて庭の一樹に秋の蝉
独唱の息継ぐ音も芸術祭
早暁や長子無口に墓洗ふ
抱くチワワ除き遺影に秋つばめ
暮れの秋エンドロールにポップコーン
秋夕焼け清かに松のシルエット
キャッシュレス不首尾となりぬ秋セール
子の嗚咽途切れて後のちちろ虫
ドアチャイムに箸先止める走り蕎麦
水絡めタイヤの走る雨台風
此はステッキ杖に非ずと秋の道
見つけたる妻の恋文秋の昼
心地よき返事たのみに月の道
秋袷の帯の腰だか尻まろし
秋雲や壁の修理の足場組む
頬杖の手に無精ひげ秋の空
破裂音虫の音の止む闇となり
電柱の影の上歩く秋夕焼
あぶれ蚊や底高く注ぐ薬用酒
バス停に未だ来ぬバス秋湿
秋風や記憶の妻の息継ぐ音
秋陰の厚き雲割る陽のカーテン
手の平の風首辺り秋暑し
刈られたる土手のおちこち虫の声
獣めきアクセルを踏むスーパームーン
秋蝶のゆるり追ひ越す杖の身を
逃げる子も追ふ鬼の子も牛膝
湯の中の二人八十路の虫の声
パスワード失念したる秋セール
野分来て揺るる大樹や夜の更くる
薬石の効未だなく鰯雲
三階に落葉踏む音聞こへざる
破(や)れ庭に香放ちて金木犀


コメント
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