おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

Hong Kong Tang/3日目夜

2017年01月22日 | 旅(海外)
遅めのランチをとった後
ブラブラと街を歩き
お部屋に帰ってドレスアップ。
いよいよこの旅のクライマックスです。
その舞台は…



欣圖軒

インターコンチネンタル香港の
メインダイニングであるヤントーヒンです。
前回訪れた後に
タイヤメーカーセレクトの二つ星を取ったらしく
チャイナマネーがどんどん注がれまして
価格がうなぎ上りに上昇したとか。
昨年晩夏にあるチャイナレストランに行きまして
そのオーナーが欣圖軒のシェフと懇意にしていると聞き
この旅の計画を伝えましたところ
予約を取ってくださるとおっしゃいます。
喜んでお願いすることにいたしました。
するとそのオーナーシェフ
ベイビュー席の確保と
特別価格特別メニューの交渉をしてくれたんです。
しかも何度も現地に確約を取ってくださって。
香港渡航の前日にも連絡してくれたというから
安心して意気揚々と訪店しました。
フロントのお姉さんに予約の旨を伝えると
パソコン上やノートを散々確認し
「予約はいただいていないようです」
と申し訳なげに返答…
そんなはずはない、
総料理長の劉シェフに直接お願いしているはずだ
と辿々しい英語で冷や汗をかきながら伝達すると
一旦引き取って戻ってきました。
「大丈夫です。こちらへどうぞ」と
ようやく席に通してもらえたんです。



ベイビューではないけれど
ラグジュアリーな席なので
ひとまず胸をなでおろしてホッ。
するとギャルソンがメニューを持ってきました。
「こちらがメニューですが、何になさいますか?」と・・・
何になさいますかですって?…またまた冷や汗がドッ…
「日本の●●シェフが別メニューを事前にオーダーしているはずです」
そう伝えると怪訝な顔で奥へ引き下がりました。
姉たちを見渡すと不安げな表情をしております。
これはいかん!と営業中に恐縮しながらも
日本の●●シェフへ確認の電話。
シェフ曰く「それはおかしい、今すぐ現地に電話します!」
と大至急電話をしてもらいました。
ドギマギしながら席へ戻ると
先ほどよりも上位のギャルソンがやってきまして
「失礼をしました。連絡不行き届きで申しわけありません
劉シェフから伺っております」
とメニューの説明がスタート。
すぐに日本の●●シェフに折り返して報告とお礼をし
今度こそひと心地です。
変な汗を100ccぐらいかいた気がする。
この直後に飲んだビールの美味しかったこと!
まさに「乾杯」したので写真なし。
●●シェフは劉シェフに直接話しており
厨房メンバーは理解していたようですが
サービス側へきちんと情報が伝わっていなかったみたいです。
日本ではありえませんが
ここは香港なので良しとしましょう。




くるみの胡麻がけ

ビールのおつまみです。
ナッツ大好物の姪っ子が
ものすごい勢いで食べていました。




茄子の冷製



前菜



仔豚の皮ロースト



キクラゲとキノコのゆずソース

仔豚の皮を4時間かけてパリッパリに。
香ばしさと食感がいいですね。



澄まし乾貨スープ

魚浮き袋・なまこ・鮑・貝柱
絹傘茸・燕の巣・椎茸
黒鶏の旨味がギュッと詰まっております。
大変複雑で味わい深い。




鮑のオイスターソース煮

贅沢に一つポン。
鮑は干してこそ魅力が表出するかも。
食感と深みある味わいが素晴らしいわ。
ただ、ソースがやや甘めなのは残念。
好みの問題もありますけど。




ハタの蓮蒸し

蒸篭を模した陶器が素敵でした。
お席で蓋を取っていただくと
良い香りがフワッと立ちのぼります。
脂ののったハタが蓮の香りをまとい
非常に上品な余韻をもたらしました。



牛肉・ししとう・エリンギのガーリック炒め

牛肉は揚げ焼きしてありまして
表面がカリッと衣のようになっています。
その衣に閉じ込められた肉汁が
口に入れるとジュワッと広がります。
ミニ石鍋の使い方が素敵ですね。




蓮の葉包み蒸しご飯

しっかりと味が入ったご飯が
香り良い蓮の葉でくるまれています。
おこわではなく
チャーハンっぽいパラパラ感。





サプライズデザート

酉年の始まりにちなんで
鶏を模したフルーツ盛り合わせ。
ここで劉シェフ登場。
「私の友人、●●シェフから聞いていますよ。
今日は行き違いがあってゴメンなさい。
楽しんでいただけましたか?」
とお声をかけてくださいました。
「Of course!」と返答。
とかなんとか言って
数時間前は生きた心地しませんでしたが^^;
やはりVIP席をご用意いただいたみたいで
シェフ直々のご挨拶は
隣の超リッチな風貌のご夫婦と
私たちのテーブルだけ。
名古屋の●●シェフに大感謝です。




タピオカとポメロ入りマンゴースープ

チャイニーズグレープフルーツとも呼ばれる
ポメロの大きい砂嚢が
濃厚なマンゴースープにたっぷり。
ぷりぷりのタピオカ食感も相まって
最後まで楽しみながらいただけました。




小菓子盛り合わせ



すったもんだがありましたが
終わり良ければすべて良し。
姉と姪っ子も大満足したようで何よりです^^
ワインは1本最低15000円からと
バブルな値段設定でしたが
ケチケチするのは嫌なので
飲みたい分だけ頼んで良い酔い心地。
本当にいい夜でした。
ごちそうさまです。




母が見たがっていた香港の夜景

魂の存在とか霊とか信じない質ですが
傍に母がいることを感じながら
4人で、いや5人で記念撮影をしました。
お母さんのおかげでお腹も心もパンパンに膨らんだよ。
ありがとう!!!


続く…