おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

久々の和食/ばたんQ

2011年10月07日 | 和食
ブライダルの締め切り→
「そう」の締め切り→
締め切り翌日からの韓国→
帰国した週末の無理な運動→
夜を徹しての東京旅行→
ばたんQ。。。

流石に身体が悲鳴をあげました。
今朝、立ちくらみを起こし
椅子にヘナヘナと座り込み
そこでしばらくフリーズ。
もう大丈夫みたいですが
無理はイカンですね。
若いつもりでも
あくまでもそれは「つもり」。
もう少し労わってあげなくちゃ。



昨日は家で和の膳を調えました。
外食が続いたので
シンプルなものが食べたくて。



落花生の塩茹で

農協で地物の特大落花生が出てました。
塩で30分ほど茹でてそのまま放置。
栗のような食感と甘味がたまりません。
秋のご馳走ですね。



甘南蛮の肉詰め

東京の表参道ヒルズの横に
新潟のアンテナショップがあります。
毎回そこで様々な麩やら
おせんべいやらを仕入れるのですが
この日は産直野菜を売ってました。
そこで仕入れた甘南蛮。
甘長唐辛子のことですね。
最近お気に入りの肉詰めに。
豚肉、生姜、葱、醤油、
胡麻油少々でちょっと餃子テイストに。
芥子酢醤油でいただいたところ
まぁ美味しいこと!
甘長唐辛子、甘南蛮、大好き♪



栃尾油揚げ風

新潟のアンテナショップで
買ったわけではありません。
東京に行く前日の晩御飯用に仕込み
存在を忘れて夕食が完結し、
慌てて冷凍保存した一品。
肉厚の油揚げに
味噌と葱と胡麻を混ぜた具が入ってます。
こんがり焼いて食べると
日本酒が進みますわよ。



具沢山の沢煮椀

沢煮椀の定義は豚肉とたっぷりの野菜。
素材から出る出汁と塩でいただきます。
私は隠し味にちょっぴり飛魚の魚醤を入れました。
仕上に葱の小口切りと黒胡椒を挽いて召し上がれ。
シンプルながらも旨味があってほっこり。
具沢山の汁物はいいですね。



食事でメンタルは癒されているから
フィジカル面に配慮して
身体を休ませなきゃ。


ちょっと午睡。

東京ラプソディー/仁行

2011年10月07日 | 蕎麦
旅程に必ず一軒は蕎麦屋訪問を入れる。
それが上京の際の掟になっています。
今回もかなり考え悩みましたが
一度は行ってみたかったお店をセレクト。
日本橋小舟町の「仁行」さんです。


私は蕎麦歴が浅いので詳しくはないですが
蕎麦好きを魅了し続ける石川仁氏のお店です。
神田で「いし井」を開業し
良き水を求めて修善寺の「朴念仁」へ移転。
その後「朴念仁」はお弟子さんに任せ
ご本人は銀座へ拠点を移し「古拙」を開業。
ミシュラン一つ星を獲得し
名声を欲しい侭にしながら突如閉店。
再び日本橋小舟町に「仁行」を構え今に至るそう。


蕎麦を食べる前から
その行動力と探究心に
恐れ入ってしまいます。


そんな華麗なる経歴を持つ方のお店なので
さぞや敷居が高いと思いきや



え、、、雑居ビルの4階?
逆に入りにくい。
思わず引き返そうかと思いました^^;




しかし取って食われるわけじゃあるまいし、
と意を決して暖簾をくぐると

「いらっしゃいませ!」

と非常に明るいお出迎え。
若いお弟子さんが何かとお世話を焼いてくれ
老舗にありがちな押し付け感や
逆につっけんどんな放置プレーもなく
心和むおもてなしをしていただきました。



お昼は「お昼の蕎麦御膳」といい
メインのお蕎麦をセレクトし
本日のつゆ蕎麦とデザートが付く構成。
他にも蕎麦会席が4000円~あるようですが
私はもり蕎麦の蕎麦御膳をオーダー。
しかしここは江戸の蕎麦屋。
日本酒を呑まなきゃねぇ。




飛露喜の特別純米。
あぁこの味、ホッとするわ。
Atsuと堀田の八丁堀でよく呑んだな。




蕎麦味噌と揚げ蕎麦

蕎麦の実が焙じてあるのか
とっても軽い食感。
ライスパフを思わせます。
柚子の香味が効いてお酒が進みすぎる。
揚げ蕎麦に絡めて食べると尚旨し。




日本酒を頼んだら
蕎麦前メニューが運ばれ
「よろしかったらどうぞ」ですって。
よろしいもなにも、
もちろんいただきますわよ。
全部食べたくなって悩む…
関係ないけどメニューの文字ズレてない?
まさか今時活版印刷ではなかろうに。



出汁巻き玉子

これ、絶品。
なにも無駄なものがなく
だからと言って足りないものもない。
素材の旨味だけで完成されています。
上あごと舌でほぐしながら食べ
鼻から息を吐きながら堪能しました。
きっと鼻の穴が〇〇←こんな形状になってたでしょうw



天ぷら盛り合わせ

想像していた食感と違いました。
サクサクともろい感じてはなく
しっかり目の懐かしい衣。
塩より天汁の方が合うイメージです。
ピーマンの天ぷら、美味しかったな。



本日のつゆそば

具はなめこと鴨の団子です。
鴨・・・キターーーーッ!!!
石井氏、私の好物をご存知なのかしら?
んな訳ないか。

限りなく澄み切った出汁に
上品な醤油がしっくり馴染む汁。
そこへなめこの芳醇な香りが加わり
野趣溢れる鴨の脂がコクを醸し出す。
細打ちの蕎麦がその汁に絡み
口内へ幸せを運んでくれる。
最後の一節、最後の一滴まで
残さず有り難くいただきました。



ここまででかなり気分が盛り上がり
もり蕎麦を拝んだ時には思わず合掌。



もり蕎麦

十割でここまで細打ちに仕上るなんて…。
中心部には確かなコシを残し
細打ちならではのしなやかさを併せ持つ。
今まで食べたお蕎麦では例えられません。
何系、何流ではなく
きっと石井仁さんのお蕎麦なのでしょう。



あ、そうそう新蕎麦でした。
鼻から息を長く細く抜くと
芳しい蕎麦の香りが広がり私を魅了。
蕎麦汁も上質な醤油を感じさせる辛汁で
凛とした味わいです。
トロリとした蕎麦湯を注いだところ
隠れていた出汁の香りが
フワッと広がりました。




りんごのゼリー栗ソースがけ

デザートも上品で大人の味わい。
栗ソースが「くり!」と主張してました。
こんな表現方法で伝わるかしら?


いやー。美味しかった。
素敵なひと時を過ごさせていただきました。
蕎麦の世界は奥が深いわ。
打つ人の人生、感性、知性が伝わってくるんですもの。
なんか、とんでもない所に足を踏み入れてしまった気が・・・
ま、一生食べる側でしょうけどね。



ご馳走様でした。



仁行
東京都中央区日本橋小舟町6-16グリーンビル4F
TEL: 03-5695-8117
定休日: 日曜日