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おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

師走の讃岐うどん巡礼/其の二

2018年06月04日 | 旅(国内)
朝目覚めると不思議とお腹が空いています。
前日のうどんとお酒と肴はどこへ行ったのでしょう?


朝日を受けるうどんバカ一代

またまた来てしまった…
ホテルから近いし朝うどんやってるし。



肉うどん

次いつ食事食できるか分からないので
肉をオンしてパワーチャージ。
辺りを見回すと
出勤前のOLさんが釜バターをすすり
これから現場に向かうお兄さんたちは
大盛りのうどんを勢いよくかき込んでいました。
土日祝日には見られない
生活に根ざしたバカ一代本来の姿。
ふむふむ。



若手ライターさんと合流して
讃岐のアスパラガス農家さんを取材
故郷思いのアツい生産者様でした。
頑張っている方のお話を伺うと
自分の不甲斐なさを再認識するとともに
気合をいただきます。感謝感謝。


取材が無事終了したので
若いライターさんとともに
お昼ご飯でもと思っていると
お忙しいのに生産者様が
美味しいうどん屋さんに連れて行ってあげると
車で先導してくださいました。
付いていくのがやっとなほど
ハードなドライビングテクにハラハラ^^;
讃岐の方、結構飛ばしますよね…






4周年を迎えたばかりのお店です。
生産者様にお礼とお別れの言葉をお伝えして
お店に入るとラストオーダーギリギリだったみたい。




冷かけ中

朝の肉うどんはとっくにデリートされているので
空腹に任せて中盛りを頼んだら、丼でかっ!
過去最強の中盛りでした。
中盛りの冷やし肉うどんを頼んだ若手さんも
想像以上の盛り加減にドン引き。
うどんのコシはグミでもないフニャでもない
ちょうど良い硬さで小麦の香りもいい感じ。
でも、食べても食べてもちっとも減らない。
挑み続けていたら突然震えがきました。
どうやら若手ライターさんも同じ症状。
小春日和といっても時は年の瀬。
冷かけを大量に体内へ送り込んだ結果
内側から冷やしてしまったようです。
これ以上は無理と、泣く泣くギブアップし
車に乗り込んで暖房をマックスにし
しばし暖をとってようやく震えが止まりました。
あーびっくりした。

昨日で飽和状態になっていたはずなのに
讃岐へ来たらうどんを目一杯食べないと
という貧乏性が災いして
うどんはしばらくいらないモードに。
今回は5杯。思い残すことはありません。


もう一日滞在するという若手さんとお別れし
私は家路につきます。



西陽を映す瀬戸内の海

今月末、またこの海を越え
讃岐の地を踏む予定です!


師走の酒甫手

2018年06月03日 | 旅(国内)
短時間でうどんを3玉半平らげ
ホテルで翌朝の取材の準備をし
向かった先は…



酒甫手さん

10ヶ月ぶり?の訪問です。
と言っても2回目^^;
にも関わらず
「お帰りなさい」的な温かさで
大将と女将さんが迎え入れてくださいました。



まずは生ビール

塩分過剰摂取につき喉カラッカラ。
喉をンゴンゴ鳴らして飲み干しました。



お通し

野菜だ。炭水化物じゃない。
ホッとする味わいです^^



お造り盛り合わせ

オリーブハマチ、サワラ
シマアジだったかな?
瀬戸内らしい魚種が揃います。
特にサワラが美味でした。



アオリイカの天ぷら

イカの中で一番好きなアオリイカ。
生でもよし、火入れしてもよしのこのイカが
天ぷらになってると聞けば頼まない理由が見当たりません。
火入れして甘さが際立ちたまらないわ。




牡蠣豆腐

前回いただいて感動した一品。
牡蠣の旨味を豆腐がしっかり吸収し
芳醇な香りと味を蓄えています。
またこの出汁が美味しいのですよ。
女将さんが「呑める出汁でしょ」と
ニンマリしながら語る理由がわかります。




土手煮

アッツアツの鍋で提供されます。
隣に座っていた紳士は
とんでもない猫舌らしく
私が熱々を平気な顔で頬張っていたら
信じられない!という面持ちで眺めてらっしゃいました。
これをきっかけに意気投合。
大将、女将さん、お隣さん、私で
何を喋ったか全く覚えてませんが
終始ゲラゲラ笑っていたのを記憶しています(笑)



ホットサンド

これも冷まさずに齧り付いていたら
お隣さん、また目を丸くして見てらっしゃる。
女将さんも「中から熱いの飛び出すから気をつけて!」
と注意を促してくれましたが、全然大丈夫^^
私も小さい頃は極度の猫舌でしたけど
鍛錬を重ねて耐性がついたみたいです。
辛いのと熱いのは慣れもありますね。
ただ、食道を荒らさないように気をつけないと。













いただいたお酒です

モノによっては1合、
モノによっては5勺でいただきました。
合計4合ぐらいかしら。

良い酔い夜が過ごせました。
大将と女将さんの
付かず離れずのおもてなし、
本当に居心地がいいのです。
女将さんの讃岐弁もカッコ可愛い。
お酒と肴がいいのは言わずもがな。
近くにあったら間違いなく通いますね。
近くないけどまた行きます!
実はこの後、短期間に2回行ってます(笑)


翌日につづく

師走の讃岐うどん巡礼/其の一

2018年06月02日 | 旅(国内)
またまた昨年末のお話です。
来年の話をすると鬼が笑うと言いますが
去年の話をすると鬼はどうするのでしょうか…


昨年末に香川で取材がございました。
朝早くからの予定につき前乗り。
せっかくなのでうどん巡礼いたします。



瀬戸大橋横断中


高松駅に着いたのが11時過ぎ。
レンタカーを借りて駅を後にしたのが11時半ごろ。
最初に訪問しようと思ったお店に
間に合うかしら?とドキドキ。



日之出製麺所

間に合った!
こちらのお店は11時半から12時半の
たった1時間しか営業しないドSなお店。
ただし12時半までに並べばうどんにありつけます。
土日祝日は長蛇の列ができますが
この日は12時15分ぐらいで人もまばら。
平日バンザイです。


冷たい中

150円…全国のうどん屋さんがのけ反る価格。
ひと玉の小だったら100円です。
コンビニのおにぎりより安いですね。
うどんをもらったら
出汁や薬味はセルフでかけます。
テーブルにあるネギは長いままラップで包んである。
どうしたもんかと辺りを見回すと
隣のおばあさんはハサミを使ってちょきちょき切っています。
切ったらラップをずらしてさらに切る。
斬新なシステムだわ。
システムっていうか作法?ローカルルール?
私も倣ってちょきちょきしました。
中細麺で歯を押し返すコシ。
ザ・讃岐うどん、という食感でした。
後先考えず中盛りを頼んでしまってから
あと2店行く予定だったことを思い出す。
時すでに遅し。
頑張って完食しました。
ちなみにお土産うどんは夕方まで買えます。



讃岐富士

讃岐に来たことを実感させてくれる山。
正式名称は飯野山ですけど
漫画盛山の方がふさわしい気が…




なかむら

丸亀市にございます。
以前丸亀出身の方を取材した時
ここが一番好きだとおっしゃっていました。
念願叶ってようやく訪れることができます。
こちらも土日祝日は長蛇の列ができますが
平日とあってやはりガラガラ。
平日バンザイPart2。



ひやかけ小

今回は学習能力を起動して小に。
日之出製麺所とは相反する食感です。
ふわっとやさしさを感じさせつつも
博多うどんのように
フニャフニャではありません。
疲れないおうどんですね。



ゲソ天

小にしたのにサイドメニュー追加。
だって可愛いお姉さんが
はにかみながらオススメしてくれるんですもの。



丸亀城の大手一の門

3軒目に行く前に腹ごなしで丸亀城に登城します。
こちらは美しい石垣が有名ですね。
現存天守12のうちの一つとしても知られています。
大手門から天守まではかなりの勾配。
ジグザグ降りてくる方がいらっしゃって
変な歩き方をするな?と思っていましたが
帰るときにその理由がわかりました。
まっすぐ降りると前方へ転倒の恐れあり^^;



流麗なカーブを描く算木積みされた高石垣

城マニアでなくてもゾクッとする美しさ。
便利な機械やクレーンの無い時代に
よくぞここまで美しく積み上げたものです。



四国最古の天守



瀬戸内の海

空に黒い点があるので
ゴミかと思ったら鳥でした。


讃岐富士

平坦な土地にポッコリ。
天守は敵の侵入を監視する場所。
当然見晴らしの良い場所に位置します。
代々の殿様たちは
ここからの景色をどういう思いで眺めたのでしょう。


猫の後ろ姿萌え

ジグザグに歩きながら坂道を降り
多少お腹がこなれたので
次のお店へ向かいます。




手打十段 うどんバカ一代

ホテルのすぐそば、かつ
夕方までやっているのでin。
讃岐うどん屋さんは大抵
14時ぐらいに店仕舞いしちゃうんですよね。



かけ小

冷やかけに疲れたのでアツで。
特にこれといった感想はなし。
やっぱりこのお店は釜バター押しかな。
食べたことないけど(笑)



うどん3.5玉完食。
うどんのことはしばし忘れ
高松に来たら避けて通れない
関所のようなお店へ向かいます。

大人の隠れ家で蟹三昧

2018年03月12日 | 旅(国内)
ご無沙汰しております。
文字通り東奔西走する毎日です。
そして明後日からは…
無事旅立てるのでしょうか^^;


さて、ブランクが随分空いてしまいましたね。
滋賀でクラテッロについてお勉強した後は
進路を北に向けまして一路福井へ。
友人Nともの叔父様(以下おっちゃんw)の
隠れ家へお邪魔します。
厳密に言うとおっちゃんのご友人所有の別荘。
何から何まで手作りしちゃったと言う
まさに大人の隠れ家でした。


ここでいただくのが…



越前蟹


もりもり



香箱蟹

蟹の高騰が続くこのご時世で
ボリューム感は尋常じゃありません。
しかもこれを7人で平らげると言う・・・
特別ルートで仕入れてもらったからこそできる贅沢です。
おっちゃん、ありがとう!



ヒトミワイナリーでセレクトしてもらった2本

アドバイザーさんのセレクト、ナイスでした^^






甲羅焼き

この調理器具もどこからか調達したらしい。
とにかくプロユースばかりが揃っています。
















蟹ーーーっ!


我が人生においてマックス量の蟹。
ひたすらホジホジして食べ続けました。
甲殻類アレルギーのキャリアだったら
間違いなくこの日に発症したことでしょう。
幸い、なんともありませんでした。



おっちゃんの手打ち蕎麦で越前そば

お口の中さっぱり♪


お喋りしながらしこたま飲みまして
和室一間に皆さんで雑魚寝。
楽しい夕べでございました。
翌朝はおっちゃんのジビエを見学したり
おっちゃん所有のボートを見にマリーナへ行ったりと
おっちゃんの悠々自適さを目の当たりにしました(笑)
なんでも器用に手作りし
楽しみに変えてしまう才能に長けたおっちゃん。
自らが楽しむことで
周りの人をも楽しませることができる人生。
まさに私が歩みたい人生だわ。
先輩、ついて行きます!


さて、取材に行ってきまーす♪

夏の名残と秋の走りを愉しむ徳山鮓

2017年12月20日 | 旅(国内)
ひっさびさに体調を崩しました。
微熱・頭痛・喉の痛み・倦怠感
典型的な感冒の症状。
起き上がると目眩がするし
どうにもだるくて仕事にも身が入らないので
エイッ!と割り切って
昨日はゆっくり身体を休めました。
おかげで本日は台風一過のような清々しさ。
たまには立ち止まらないとダメですね^^;
痛感しました。

さて、テーマのお話に移ります。
ここ数年夏場は徳山さんの
鮎と天然鰻を愉しんでおりましたが
今年はちょっとした行き違いでお流れに。
幹事のG君がリベンジを図ってくれ
初めてこの時期にお邪魔することができました。
この時期とは
夏の名残と秋の走りが交錯するシーズン。
お初の料理にも巡り会えそうで
高鳴る胸を押さえつつ
一路余呉湖へ向かいました。


お久し振りに会えた方
お初にお目にかかる方などと挨拶を交わし
ビール片手にしばし歓談。
準備が調ったとの合図を受けまして


宴の会場へと向かいます



余呉・琵琶湖の幸色々

ビワマスの卵、鴨肉の燻製
山椒で炊いた枝豆、栗の渋皮煮
ビワマスの松風など



ビワマスの鮒子和え



余呉湖天然鰻の飯蒸し







余呉湖天然鰻

待ってました!鰻ちゃん♪
とにかくこれが食べたかったのです。
パリッと焼かれた鰻は
生臭さなどなく適度な脂加減。
長ものというよりは
上質な白身の魚を思わせます。
割り当てられた数を間違えないようにしないと
遺恨が残ります…


ここで女将さんから
「月が綺麗ですよ」とのお知らせ。
皆でウッドデッキに出まして
しばらく月を愛でることに。



余呉湖に映る居待月

前々前日が十五夜でした。
月齢的に少し欠けていますが
放つ光が強いのか丸く見えます。
光景とはよく言ったものですね。
幻想的な光景に心奪われました。



子持ち鮎の甘露煮

喉元から尻尾までぎっしり抱卵。
子孫繁栄への意気込みが感じられます(笑)
いわゆる甘露煮ではなく
徳山さんらしい大変上品な仕立てでした。



鯖の熟鮓

お嬢様のセンスが
盛り付けに現れています。
ただし味はクラシカルでトラディショナル。
上質な酸と旨味の宝庫でございました。



秋の味覚盛り合わせ

ハナイグチやブナハリタケ、
ショウゲンジなどのキノコや
イノシシのハムなど。




鮒寿司

徳山さんの真骨頂です。
鮒寿司のイメージをがらりと変えた逸品。
お供は熱燗しか考えられません。



香茸ご飯

悶絶ものの芳香です。




もちろんお代わりしましたよ♪

今でも思い出せるわ。
あの魅惑的な香り。
香りだけでなく旨味も強いんです。

鮒寿司の飯アイスは安定の撮り忘れ(笑)



二次会に突入

たっぷり飲んでたっぷり話し
アレヨアレヨとお酒が空いて行きます。
私が持って行った梅津のきもとの一升瓶
早々に空になってました^^;


夜が明けましてお楽しみの朝食へ。



イノシシの煮こごり



鮎の一夜干し



ゴリだっけ?


湖鮎とイサザのちりめん



お漬物



イノシシの茶碗蒸し


キノコ汁とご飯


鮎の稚魚「氷魚」

朝から精がつきます(笑)。

じっくり長時間腰を据えて飲むのと
保存食ですから基本は塩分高め。
以前は何も考えずお酒をカパカパ飲み
翌朝顔パンパンで胃も肝臓も疲弊気味でしたが
お水をたっぷり飲むと
翌朝ものすごく楽ということに気づきました。
今回もマイ炭酸水を3本持参し
お酒の合いの手として飲んでましたところ
翌朝スッキリ。内臓も軽やか。
朝食もしっかりいただけました^^
何年かかけて学習できた感じw

予想通り
初めていただくお料理もいくつかあり
美味なる時間が過ごせました。
熊鍋が食べられなかったのは心残りですが…

大将、おかみさん、お嬢さん、そしてお婿さん。
ご馳走様でした!

Gくんいつも有難う!
そしてご一緒いただいた皆様方
また宜しくお願い致します^^


余呉湖を堪能した後は
白樺湖へと向かいます。。。




旅は道連れ、余は食欲。/3日目

2017年12月01日 | 旅(国内)
テーマに行く前に、ちょっと。
さきほど昼ご飯を食べ終えまして
ぽやーんと考えたことをお伝えします。
皆さんは今までの人生で
忘れられない風景ってありますか?
いきなり言われてもすぐに出てこない方も多いのでは?
ところが私め、ワンシーンだけ
マッハの速度で思い出せる風景があるのです。
それは高校2年生の時
プールサイドから見た冬の空。
私どもの学校はごく普通の公立高校なので
温水プールのような立派な施設はございません。
冬は学校の周りを走ったり
プールサイドでサーキットトレーニングをし
体を鈍らせないようにしていました。
ある冬の日、サーキットトレーニングを終え
「あー疲れた」とプールサイドに倒れ込むように
チームメイト3人で仰向けになった時のこと。

「私、この景色を一生忘れない気がする」

とその中の1人がポツリ。
そう言われて空を凝視したら
私まで忘れられなくなりました。
もしかしたら彼女は忘れているかもしれません。
しかし私は彼女のひと言で
澄み渡る空に刷毛で掃いたような雲
グラウンドから聴こえてくる
土を蹴る音、球を弾く音、掛け声…
そんなものが確固たる記憶として
脳裏に焼き付いてしまったのでした。
人が発する言葉の力って凄いですね。
忘れたくない風景に巡り合ったら
さっきの言葉をつぶやいてみてください。
きっと記憶のシャッターがおりますよ。
あ、シャッターはカメラのです(笑)

オープニングトークは終わりましたので
北海道3日めの話に戻りましょう。


妙齢の私めは
少々疲れていても早朝に目が覚めますw


札幌の朝市へ








海鮮丼

オペレーションに問題があるのか
おっそろしいほど回転が遅かったです。
それを気づくまでに少々時間がかかり
ここまで待ったら意地でも食べてやる、という
変な頑固さが現れちゃいまして
結局40分ぐらい待って席に着きました。
味はなんてことない海鮮丼です。


ホテルに戻って若手ライターさんと合流。
フライト時間まで少し余裕があったので
彼提案のモエレ沼公園へ行ってきました。























イサム・ノグチが設計に携わった
とっても素敵な公園です。
詳しくはこちらをごらんください。
レンタサイクルを借りて
初秋の風を頬に感じながら
爽快なひと時を過ごせました。







こんな展示もしてありましたよ


ちょっと寄り道して

空港へ向かいます。



お疲れ様クラシック



最後は豚丼


北海道はでっかいどう。
札幌ー帯広間ってあんなに遠かったっけ?
実際の距離以上に距離を感じます。
夜の移動では無数の虫が
フロントガラスにばちばち当たり
まるでアラレでも降っているかのようでした。
朝確認したらグロいことになってたことは
言わずもがな^^;
長距離移動の間に色々お話ができ
大変有意義な時間が過ごせたと思います。
世代とひとくくりにしてしまうと
いろんなギャップを感じがちですが
個対個でお話すれば
しっかり理解できるものですね。
もちろん人にもよると思いますけど(笑)
私から得たもの、学べたものが
少しでもあったのならば
先輩ライター冥利に尽きます。



旅は道連れ、余は食欲。〜完〜



旅は道連れ、余は食欲。/2日目

2017年11月29日 | 旅(国内)
貧乏で暇より
貧乏暇無しの方が100倍幸せだと
自分に言い聞かせております今日この頃(笑)
みなさま、お元気でらっしゃいますでしょうか?

さて、1日目の投稿から日にちが経ちましたが
北海道取材旅2日目のご報告をいたします。
ジンギスカンをたっぷり食べた翌朝って
羊くさいんですね(笑)
取材先様は北海道民なので
きっと理解してくださるだろうと
体から漂う羊フレーバーから意識を遠ざけ
元気に出発いたします。

お約束の時間まで少し時間に余裕があったので
十勝清水町のあすなろファームへ。



北海道らしい風景が広がります



仲良く水飲み

と目を細めて眺めていたら
この後熾烈な水場争いが始まりました(笑)



あすなろファーム

ここで作っている数量限定の
バターが欲しかったんです。
牧草を食んで育つこの時期のミルクには
カロテンが豊富に含まれています。
よってバターもオレンジがかっているんですよ。
この日はかなり日差しが強くて暑かった・・・
バターなんか買って大丈夫か?と思いつつ
買い物欲求には勝てませんでした。
最良の状態ではないかもしれませんが
なんとか無事連れて帰った次第です。



珍しくソフトクリームなぞ

今でこそ甘いものは我が人生に必要無し、
なんて言っておりますけれど
お酒を嗜むようになるまでは
三度の飯と甘いもの!な乙女でした。
特にソフトクリームが大好きで
大学の学食でよく食べたものです。
その学食、自分で盛らせてくれたんですよ。
いわば詰め放題的なシステム。しかも100円!
調子に乗った私は
コーンの上でグルグルグルグル巻き続けました。
重さに耐えかねたとぐろ状のソフトクリームは
ピサの斜塔のように傾斜していくではありませんか。
危ない!と思って小皿でキャッチし
学食のレジへ意気揚々と向かったわけです。
すると、レジのおばさんの眉毛がピクリと痙攣。
「それはアカンわ。150円もらうで」ですと。
「お皿で受けちゃダメなんて書いてないじゃないですか…」
と弱々しい声で抗議するも
鼻で笑われ相手にされません。
何事も節度を持って行動しなければダメなのだと
世間の厳しさを知った18歳の春でした。
その後、セルフシステムは撤廃されました(笑)


さて、そんな思い出は置いといて
時間があるうちにお昼ご飯を食べてしまおうと
また彼にお店探しをしてもらいました。




スープカレーのビリーブ


札幌の有名スープカレー店のプロデュースですって。



サフランライス



スープカレー

鶏もも肉と根野菜がゴロゴロ。
桜エビが加えられていますが
よく考えたら私、そっち方面から来たんですね。
ボリューミーでしたが
サラサラスープなので食後感は軽やかでした。


この後、無事十勝の農家さんを取材。
お忙しいことは承知していたので
あっという間に終わってしまうかもしれない…
と覚悟していたところ
思いの外お話が盛り上がってロングインタビューに。
終了したのは陽が傾き始めた頃でした。
色々お土産を頂戴しまして農園をあとに。
写真の撮れ高次第によっては
翌日も撮影にさく予定でしたから
二日目の宿はとってません。
この日も帯広で宿泊するか
札幌まで行ってしまうか協議しまして
札幌で宿泊することにしました。
200キロ強走りまして21時ごろ札幌市内へ。
午前中のスープカレー以来
何もお腹に入れてないので
とにかくお腹空いております。




味噌ラーメンとチャーハン頼んじゃった

あまりにもお腹が空き過ぎていて
夜の炭水化物を制御する理性は何処へやら。
色々と不安があった取材が無事終了し
心からホッとしたこともあり
炭水化物がするする入ること(笑)
ま、たまにはいいですよね^^



旅は道連れ、余は食欲。/2日目 〜完〜

旅は道連れ、余は食欲。/1日目

2017年11月21日 | 旅(国内)
母の3周忌の翌日から
お仕事で北海道に旅立ちました。
出発に際してすったもんだがありましたが
無事北の大地へ到着。
今回の取材は
私よりもふた周り以上年下の
若いライターさんが同行してくれました。
一応一人取材の奥義をお教えする目的です。
あまりにも歳が離れているため
ジェネレーションギャップなぞ生じもせず
私としては息子を見守るような心持ち(笑)
珍道中の始まり始まり。



支笏湖

翌日に十勝で取材があるため
前日に北海道入りしました。
せっかくなので景観のよろしいところへ
ライターさんをお連れします。






曇天ながらも雄大さに心打たれますね。


その後は富良野へ足を運ぼうと思いましたが
空港のレンタカー手続きに思いの外時間がかかり
断念して江別の蕎麦屋へ向かいます。



手打ちそば 雪月花

私は運転に専念するため
お店選びは彼にお願いしました。



庶民的な佇まいながら



中はモダン

外観と内観のギャップが凄すぎる(笑)


私は例のごとくもりとかけをオーダー。



もりそば

綺麗に断たれていかにも美味しそう。
北海道は早稲が多いので
しばらくすると新蕎麦が出回るでしょうが
このタイミングではまだでした。
とはいえ、香り高く喉越しもよし。
噛むと蕎麦の甘みと香ばしさが広がります。
蕎麦汁も変に昆布とか立っておらず
非常にスッキリとした味わいでした。



かけそば

湯伸びせずかけでも喉越し健在。
かけ汁も甘すぎず好感度高いです。


若いライターさんは豚丼ともりのセット。
同時に出てくるセットメニューよりも
時間差で出てくる私の方が
怒涛の追い上げで先制ゴール(笑)
食べるの早すぎる…
何とかしたいのですけど
これは幼少時からの習慣で治りません。
近所のうどん屋で
熱いうどんを驚異のスピードで平らげる父に
置いてかれまじと培った早食い技術。
そして会社員時代に紅一点(紅と言っていいのやら)だったことから
男衆と同じスピード、
場合によってはそれを上回るスピードで
食べ切る習慣が身についてしまったのです。
ちなみにお酒が入ると食べるスピード牛歩です^^;


そんなこんなで
遅めのお昼をとりまして
この日の宿泊地である帯広へ。



六花亭本店でマルセイバターサンドアイス

一度食べてみたかったんです。
甘いものに興味はさほどありませんが
アイスクリーム類は比較的好き。
ライター君におすそ分けしたところ
ちょっとお腹いっぱいになっちゃったみたい。
お連れすると約束していた絶品ジンギスカンは
一人でつつくことになりました。



有楽町

2年ぶりの訪問です。
帯広から西帯広までは電車で向かいました。
これまた電車の本数が少ないんですよ^^;


こんな感じ

帰りの電車時刻を逆算して食事しなければなりません。
東京みたいに一駅だったらタクシーワンメーター圏内
ってわけにはいきませんからね。



お疲れ様ビール♪

やっぱりサッポロですね。
周りを見渡すと皆大ジョッキ。
妙齢の私は中ジョッキを重ねます。



一人二台体制で贅沢仕様



まずはホルモン1人前

エッジが立って新鮮さを物語っています。
味噌を絡めながらしっかり焼いていただきますと
ビールが嘘のように進みました。



ジンギスカン2人前

厚切りにしたジンギスカンが
いかにも美味しそうですね。




鍋に直近で食べたい分だけ載せます

臭みが全くないので
サッサと焼いていただくのがベター。
一人焼肉は下手すると10分で終了するので
帰りの時間を頭に入れながら
焼いて休んで焼いて休んで…



ふと目を前に向けると

ストイックなTシャツだわ(笑)
高校生たちの猛烈な食欲に圧倒されました。
私も高校の水泳部時代には
食べ放題の焼き肉店店主を
底なし沼のような食欲でビビらせたものでした。


私が黙々と食べビールをお代わりしていると
陸上部と思しき彼らがチラチラと振り返る。
「一人ジンギス、寂しすぎー」とか
「あいつ誰かに似てね?」
とか盛り上がっていたのでしょうか。
会話の内容はわかりませんが
ジンギスを囲み貪る彼らに
楽しい話題を提供できたのなら本望です。


ジンギスカンは相変わらず美味でした。
高校生のお財布に優しいお値段も魅力的です。
すなわち私のお財布にも優しい^^
満足して予定通りの時刻に西帯広駅ホームへ到着。
しばらく涼みながら待っていたところ
反対方向のホームにいたことに気づく。
電車到着間際に陸橋を駆け上って間に合いました。
ゼエゼエ…
旅にうっかりはつきものですもんね。
私だけか^^;



旅は道連れ、余は食欲。/1日目 〜完〜

青い森紀行2017/八戸の朝〜激にぼ!ラーメン

2017年10月28日 | 旅(国内)
八戸周辺の思い出、
一つ紹介するのを忘れていました。
カワヨグリーンユースで出会った
名古屋の2人組の男の子と
1人で東北を旅していた女の子の4人で
蕪島に行きました。(蕪島の情報はこちら
ここはウミネコの繁殖地として
天然記念物に指定されている島です。
私がここを訪れたのは
確か3月ぐらいだったかと思いますが
翌月から産卵が始まる時期でして
おびただしい数のウミネコが飛来していました。
頭上で猫が盛りづいたような鳴き声が共鳴し
バサバサと羽音を立てて旋回する姿は
ヒッチコックの映画の世界。
感動よりも恐怖の方が先に立ちました。
もちろん糞爆弾も容赦なく投下してくるので
油断なりません。
観光案内所で傘を貸し出してくれまして
傘をさして体を縮めながら歩き
前後左右、そして真上に糞爆弾が投下されるのを
ビクビクしながら眺めていた記憶があります。
蕪嶋神社の参道を歩いて登った記憶はありますが
お参りした記憶は全く残っておりません。
きっと「糞が当たりませんように」と
切実な思いを訴えていたのでしょう。
名古屋の男の子たちとは仙台のユースで再会し
ちゃっかり車に同乗しまして
茅ヶ崎の姉の家まで送ってもらいました。
図々しいっていうか、大胆不敵というか(笑)


さて、直近の記憶に戻ります。
朝起きてまず向かったのは
八戸市民の台所である
八戸市営魚菜小売市場です。


八戸市営魚菜小売市場

青森の魚菜センター同様
市場で買ったお刺身などを
ご飯とともにいただくことができるのです。



えび汁とご飯

わずかこれだけを買うのに
30分ぐらいかかりました。
本当は焼き魚も食べたかったのに
なんだか物凄い効率悪いやり方をしているから
いつまでたっても品切れ状態。
おまけに魚を焼いているおっちゃんが
周りのお母さんスタッフに怒鳴り散らしてる。
昭和のカミナリオヤジ劇場が繰り広げられてました。
「モラハラ」と「パワハラ」の二言が
頭の中をぐるぐる駆け巡った次第です^^;



蒸しウニ


朝から大五郎とビッグマン

さすが漁師町!と思ったら
ペットボトルの中身は麦茶でした。


この後、八戸市民の胃袋を支える
八食センターで鯖の干物を買い
一路、弘前へ向かいました。
お目当は津軽塗のお碗です。
その話は別途しますので
この章では割愛します。
お昼ご飯は弘前市で超有名な
たかはし中華そば店に伺いました。
弘前・ラーメンで検索すると
トップに上がってくるお店です。




たかはし中華そば店


お品書き

大変シンプルな内容ですね。
弘前は煮干しベースのラーメンが主流なようで
ここは煮干しラーメンの聖地的扱いを受けております。
煮干しを煮たたせずにとったお出汁は好きだけど
ニボニボ主張ラーメンが苦手な私ゆえ
耐えきれるか、という一抹の不安が残ります。
しかし郷に入ったら郷に従えと
古の方も言いうではありませんか。
その土地の食文化に触れないわけにはいきません。



中華そば

うーん、ニボニボ。
ただ、煮干しの酸化臭はありません。
かなり構えて臨んだからか
案外受け入れられました。
豚骨ギラギラスープに
煮干し粉を合わせるのが最もNGなパターン。
こちらはあっさりスープだったからよかったのかも。



ざる中華

ごめんなさい、記憶が残っておりません^^;

ラーメンでニボニボした後は
弘前市内の白馬龍神温泉で入浴。
ここの温泉、めっちゃくちゃ成分が濃くて熱い!
湯当たりするので長湯は禁物らしいです。
温泉成分が床のタイルを溶かしてしまい
ボッコボコに波打っておりまして
まるでパムッカレの石灰棚のようでした。
歩くと足の裏を鋭く刺激するので
イテテテ!と小さく悲鳴。
なかなか貴重な体験ができました(笑)


日も暮れましたので青森空港へ帰還し
最終便で県営名古屋空港へ帰ります。



いがめんち

いが=津軽弁でイカ。
イカのメンチカツです。
これをあてにビールを飲んで
最終仕上げ完了。



帰りはイエローの機体

青い森の旅もこれにて終了。
今回は庶民的な味が多かったですが
最大の目的である
アルチェントロ再訪が果たせたので
オールOKといたしましょう。
本州最果ての街に感謝♪

青い森紀行2017 〜完〜

青い森紀行2017/八戸の夜

2017年10月24日 | 旅(国内)
車を東へ東へ走らせまして
ようやく八戸に到着しました。
八戸も20ウン年ぶりです。
冬の北海道を周遊した後
陸路で豊橋に戻ってくるために
ユースホステルを点々としながら
南下する途中で下車した……した?
駅周辺については全く記憶がありません。
泊まったのはもう少し北にある
カワヨグリーンユースだから
八戸の駅は利用していないかもしれません。
その辺、めちゃくちゃ曖昧です^^;
ちなみにカワヨグリーンユースは
牧場と隣接しておりまして
朝食に新鮮な牛乳とヨーグルトがいただけました。
特にヨーグルトの美味しさが
鮮烈な記憶として残っています。
敷地内に無防備な(笑)露天風呂があり
夜汽車が過ぎ行くのを見送ったのも
いい思い出です。
八戸周辺の記憶といえば
もう一つ強烈なものがありました。
どこの市場だったか忘れましたが
人間がすっぽり入るくらいの
巨大なイカが横たわっていたんです!
あまりの大きさに目を疑いました。
あれはダイオウイカだったのでしょうか。
豊橋に帰ってみんなに報告しても
大げさだ、とホラ吹き扱いされ
悔しい思いをしたものです。


ダラダラと思い出話を続けましてすみません。
というのも、ここから書くことがあまりないのです^^;
ユースホステルと巨大イカの記憶しかない八戸を
確かな記憶として心に止めようと
夕ご飯は八戸の幸三昧に定めたところ
これがもう。。。辛かった。
一気に羅列しますのでお察しください。



氷頭だったかな?

甘い。。。



岩もずく

岩もずくの食感は素晴らしいです。
でも、合わせ酢が甘い。



八戸名物の〆鯖

〆過ぎで甘い。



蟹味噌

瓶詰め?



生雲丹

これは美味でした。
お醤油は使わずマイ塩で♪




馬刺し

八戸も馬刺しを食べる文化があります。
でも、これは国産じゃないでしょうね。




いかそうめん

めんつゆが出てきた(汗)
いか「そうめん」だから?
お造りを氷の上に乗せると
水っぽくなるからやめてほしい。





いちご煮

言わずと知れた八戸名物です。
雲丹と鮑を使った漁師汁。
でも、ベースの出汁が…



揚げニンニク

青森はニンニクの一大産地。
皮付きのまま丸っと揚げてあります。
一房ずつ外して皮をむくと
ホックホクの実がコンニチハ。
これに味噌をつけていただきます。
美味しいけど鼻血が吹き出そうなパワー感。
口の中が大変なことになるとともに
体がカッカして汗が止まらなくなりました。
翌朝もニンニクフレーバーに包まれていたことは
言わずもがなでございます。


お酒は青森や北海道のもの中心です。
でも、自分の好みと方向性が違う品揃えだったので
焼酎のお湯わりを飲んでました^^;


うーーーん。


食べ終えた後の寂寥感が半端ない。
八戸の街を吹き抜ける冷たい風が
一層心を寒くします。
ニンニク丸揚げで体は熱いのに…
この数日後にアルチェントロのシェフが
八戸の美味しそうなお店へ出かけているのをSNSで見かけ
オススメを聞いておけばよかった、と地団駄を踏みました。
こういう苦い思い出も旅にはつきもの。
郷土料理のオンパレードには違いないので
良しとしましょうか(笑)





青い森紀行2017/煮干し強烈ラーメンにクラッ(仮題) へ続く