ぶつぶつ地蔵

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アイーダ×アイーダ×アイーダ その1

2009-10-20 14:13:01 | 舞台関係
四季版・ヅカ版・梅芸版と、アイーダは3種類見ております。
過去の感想のひとつでも残ってたらよかったんだけど、四季版アイーダは全然残っておりませんでした。ので、大阪アイーダを思い出しつつ、ちょっと感想(?ストーリー)を書いてみる。



初めてアイーダと出会ったのは、大阪の初日でございました。
あまりの奇抜さに、目が点になった一幕。(特にアムネリスシーン)
一幕の伏線が次々と明るみに出て来、納得の連続だった二幕。
そしてラストの号泣。
衝撃のミュージカルであった記憶がございます。
※以下、ネタばれ注意です。

幕が上がると、そこは博物館の古代エジプト展示場の一室。
たくさんの見学者が展示場内を行き交う。
どこかで誰かが歌っている。
「この世に伝わる 物語には 哀しい二人の 出会いを秘める・・・」
一人の女性と一人の男性が、偶然石の棺の展示の前で出会った。交差して通り過ぎるのではなく、はっきりと目があった。
「喜び 悲しみ 苦しみを超えて ・・・ 今こそ二人を繋ぐのは 愛」

展示されていた女王が一気に古代へと誘う。

ヌビアを占領し、凱旋する兵士たち。
将軍ラダメスの登場。
雄々しい兵士は、ヌビア人を捕虜とし宝を奪う。ホルスの瞳が輝く船に帆を張り、ナイルを駆ける。

ヌビア王女としての誇りが、エジプト人の仕打ちに対する反抗へとアイーダを駆り立てる。
しかし再度捕えられたアイーダは、「体を支配しても、心だけは奪えない」とラダメスに向かって宣言。
アイーダの勇気の中に潜む気高さに、そうとは気付かずに興味を持つラダメス。

アイーダは戦の戦利品の一つとして、ラダメスから王女アムネリスに女奴隷として差し出された。

戦場を生きる場所と定めているラダメスは、色恋に興味がない。ついでに政治にも興味がない。
国で宰相をしている父ゾーザーは、エジプトを我が物にしようと企てをしている。
政治にも戦いにも興味のないアムネリスは、お洒落とラダメスへの愛だけが全て。

奴隷として差し出されたアイーダは、お洒落に熱中するアムネリスの中に自分と同じ気高さを感じ取る。
またアムネリスも、自分で覆ってしまっていた心をアイーダによって気付かされ、アイーダを奴隷としてではなく一人の友として扱うようになって行く。

ラダメスもまた、アイーダと接するうちに、興味が愛へと変わっていくことを感じる。

ヌビアの王女であることがバレると処刑されてしまう恐れがあるアイーダ。エジプトに対しては身分を隠しつつも、ヌビア人たちには大きな期待を寄せられる。歯に衣を着せないラダメスに惹かれはじめるアイーダだが、ヌビア人たちの期待に答えようと決心をする。

三人の想いを巻き込んで、運命の歯車が回りはじめる。

ゾーザーのファラオ暗殺によって、物語が急速に展開していく。
ファラオの意思を継がねばならないアムネリス。
アイーダへの想いを諦められず、自分を変えていくラダメス。
国と愛の狭間で心が揺れるアイーダ。

アムネリスとラダメスの婚礼の日にヌビアの王の脱獄を企てる。
結局、このゴタゴタでゾーザーは死に、婚礼は中止。アムネリスはファラオとなり、アイーダとラダメスは囚われの身となってしまいます。

アイーダと出会ったことで自分の姿を見つめ、愛の形を変えていったアムネリスは、アイーダとラダメスに王としての判決と、友と愛する人への想いを込めて二人を裁きます。

石の中に閉じ込められる二人。
そしてアムネリスの歌声とともに時は過ぎる。

博物館に集う人々。
もし本当に輪廻があるなら。あの時代出会った人々が、また出会う日が来るのかもしれない。



ともかく、アムネリスの成長記であり、神格化した愛を描いた作品って印象でした。
特にアイーダは、ラダメスに対してもアムネリスに対してもヌビア人に対しても、全て超人的だと思うのです。
ディズニー版アイーダの醍醐味は、アイーダの超人性だと思うんですね。
ゆらゆらと揺れながら成長するアムネリスとの友情(人は解り合えるという事)も後押しして、ラストの盛り上がりへと繋がるわけです。
アムネリスの深い愛に包まれながら死に向かう二人なんだけど、ただの悲劇でないのは、現代に時間が戻ることで「(また出会う)可能性」をきらりと光らせるからであろう。


初演の大阪公演しか見ていないので、すっごく記憶もあやふやだし^^;
今見たら、イメージがまた変わるかもしれないけれど。
更にこの物語には、自分の出会った人の想いも加算されているので、個人的にも思い入れが何倍にも膨らんでいるのですが。
オイラの四季版アイーダの印象はこんな感じ。

初めて出会ったアイーダが四季のアイーダだったので、アイーダという物語はこれだとインプットされています。
その後、ヅカのアイーダを観に行きました。
次回は、その時の感想を。
これは感想を書いたものが残っているので、それを転用いたします^^

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