ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

コメント大歓迎!BUT訳の解らない書き込みはザクザク消しますッス!

すみれの音に誘う

2005-09-13 02:03:30 | 舞台関係
9月12日。春野寿美礼イン・コンサート『I GOT MUSIC』へ行った。

私が今迄聞いて来た中で、歌詞やストーリーでなく、『歌声』に泣けたのは2人しかいない。
一人目は劇団四季の青山弥生さんのライオンキング『サークル・オブ・ライフ』
第一声を聞いた時に、きーんと何か強烈な強さを感じた。気が付くとね、泣いてたのだ。何だか解らないけど、すごいと思った。
ちなみに、私、『ライオンキング』はキライではないけど、そんなに感動する作品でもないんですよね(苦笑)

そうしてもう一人・・・それが寿美礼ちゃん。La Esperanzaの『世界の終わりの夜に』
包み込む様な声量と柔らかい音。目が倍くらい見開く衝撃の歌声の持ち主、春野寿美礼。

そんな彼女のコンサートに行った訳です。

実を申せば、選挙の結果が気になって、深夜の2時頃迄速報の番人をしていた私。岡田代表の辞任発表もリアルタイムで見ていたのだ。なので、かなり寝不足気味。
物語なら起きて観ているだろうけど、コンサート・・・落ちずにいられるだろうか・・・と不安だった。
しかしねー。ぜんっぜん寝かしてくれないの。寿美礼ちゃんの歌声は。どんどん引き寄せられて行くね。
誰ピカにご出演された時は、それ程魅力的な声に聞こえなかったのに、生の迫力にはかないませんねぇ。

1幕は物語り。シャイなオケの団員が体験する音楽の不思議。
タップやスネアドラム、クラリネット演奏など、歌以外にも沢山の見どころがある舞台。
楽しい、楽しい、楽しい・・・そんな舞台。
2幕は歌。指揮者、塩田明弘さんとのトークや出演者紹介もあり、いわゆるコンサートっぽい感じ。
この指揮者の塩田さん、指揮をしながら踊ってる・・・って思ってたら、トークでもそこを突っ込まれていた(笑)
J-POP オペラ ミュージカル・・・いろんなナンバーを歌い上げてくれます。ミュージカルではエリザの『闇が広がる』『私が踊る時』『最後のダンス』とメドレーで・・・くぅ~~~~。エリザ好きの私にはこれだけでも来た価値ありました。素敵なトート。
まぁ、ここまで聞いて来て、ヤッパ寿美礼ちゃんの歌はいいな・・・その程度の感想だったんだよね。でも、ラストの曲・・・ここで寿美礼ちゃんの真の歌声に出会う事になる。
『Forever Love』
今回一緒に行った友達は『X』ファンである。となりで挙動不信になっていた(笑)私はと言うと・・・Xファンではないけれど、やはり寿美礼ちゃんお底力に打ちのめされ、ぼろぼろ涙が止まりません。
すごいよ、寿美礼ちゃん。彼女の歌声は私の琴線をかき乱す。すごいパワーを持っている。
カテコで歌った曲も(タイトル忘れたけど)すごく良かった。やっぱり泣けた。

スタンディングオーベーションで何度も幕が開いた。
寿美礼ちゃんの頬にキラリと光るものが見えた。

もし、チケットが手に入るなら・・・少しでも多くの人に、この歌声は聞いて欲しいと思うのだ。

彫刻四人展

2005-09-12 13:11:48 | 呟き
美味しいランチを頂いて満足した後、この日(9月11日)メインの四人展へ。

実はオイラは美術史系の大学に行ってたのさ。(しかし、美大ではない。ココ重要)
実技もある学校だった。なので、恩師達の多くは個展などを定期的に催されていらっしゃる。
今回もそんな感じ。
オイラ達が卒業してから来られた先生も交えての四人展。在学中にいらっしゃた先生はお二人である。
1年ぶりに恩師と会ってお話するのも楽しいし、作品を見せて頂くのも楽しい。
せっかくなので、作品のご紹介。


マフラー…夏なのにマフラー・・・暑いジャンって突っ込みはナシですよ(笑)
一番仲のヨカッタ先生の作品です。バカッ話も沢山しましたが、いろいろな事教えて頂きました。
今回の作品、モデルはいないそうです。街で見かけた女の子を思い出しながら造られたそうです。他にもね、近所のおばさんとか老人のトルソーとかありました。私はこのコのぷくっとしたポッペがお気に入りなのです。


あぁ、オバカです。作品のタイトルを忘れてしまいました・・・
こちらの先生には習っていないのですが、この日、作品の説明を沢山して下さいました。
この彫刻は焼き物なのですよ。初めに素焼きをし、ニ度目は釉薬を塗り焼くそうです。金箔を貼付けて焼く試みをされているとの事。金の殆どは釉薬と交じりあい、角度によってキラキラ光るって感じです。大きく金として残った部分も、燻しのように渋い色合いです。私は非常にこの色合いが好きなんですが、先生はもっと金の色を残したかったらしいですね。
先生の作品は焼き物なので、かなりの確率でヒビが入ったり割れたりするそうです。焼き物は難しいですね。うむ。


旅人…でも私の中では『僕の夏休み』ってタイトルです(笑)だって一目見た時にそう思ったんだもん。
グリーンに彩色されているんですよね。
この旅人は、胸に太陽、脇に雲。その雲からは雨の雫が落ち、体には風を纏っている。そしてね、私が一番気に入ったのは、背中の雲から飛び立つ小鳥・・・旅人の飄々とした雰囲気が、すごく好きなのだ。
こちらの先生にも習っていないのだけど・・・頭の形(後頭部)がとても美しい作品を造られます。う~ん。理想の後頭部ですな。


作品5だったか7だったか・・・(苦笑)やっぱり覚えていない(←終わってる
在学中に教えては頂かなかったけど、友達が教わってました。
今回の先生のテーマは胸とお尻だったとか。前は顔だったんですがね。次は足になると予言していたわ(笑)
この作品を見た時、お腹から腰のラインがオイラだ!って思いましたの。ふくよかでねぇ。。。胸はこんなにボリュームないッスけどさ
この石はね、磨くとピンクがでてくる石だそうで・・・とっても綺麗な淡い色なんですよね。写真では上手く写らなかったんだけど。石の中から浮かび出した形は、場所によってはノミの後が細かくつき、場所によっては綺麗に磨きあげられている。面白いよ。角度や光によって表情変わるからね。
ちなみにこの先生、やわらかぁ~~~い物腰で、ズバン!と斬って捨ててくれます
私達、まっぷたつに何度斬られたか・・・ナイスな先生です


4人の先生方に作品。どれもまったく表現が違っててね。それが一つの空間で展示されてるの。面白いなぁって思う。
個々に存在するんだけど、同じ空間を共有しているので、それぞれの世界が響きあうって言うのかな。個展とは違った面白さがあると思いました。

ん?今気づいたけど、芸術の秋してるやん。わし。

ERGO BIBAMUS

2005-09-12 11:32:58 | 食べる・食べる時・食べれば・食べれ
久々に京都へ行った。
まぁ、結構行ってるのかもしれないけれど、会社帰りとかでうろうろする時間がない状態ばかりだったのでね。
何をしに行ったかと言うと、大学の恩師の『四人展』を見に行ったんですわ。不幸Y改め元不幸Yと共に。。。

この日ランチに入ったお店が・・・ごっつぅ美味しかったので、ご紹介。
お店の名前はERGO BIBAMUS
¥1800-のランチをオイラ達は頂きました。

ニース風サラダ…バジルが利いたサラダです。秋刀魚のカルパッチョが乗ってましてね、そりゃぁもう。。。んまい!シーチキンももちろん自家製ですな。だってめちゃめちゃ美味しかったもん
ボリューム満点のサラダで、ごっつぅご機嫌なスタート。
カニとホタテとウニのクリームパスタ…本日のパスタはとってもリッチカニウニホタテ・・・うわぁ~
ウニの甘味の利いたクリームソースが絡まって、まったりした味わい。カニもホタテもイッパイ入ってて嬉しい!
ほかほかのバケット…大きめに切り取られたバケットはホカホカ。まわりはパリパリ、中はふっくら。大きめのバターをたっぷり付けて頂くと旨いのだァ~
ドルチェ…デザートは桃と紅茶のタルト・オレンジアイス添え。柔らかいタルトはホンワリ紅茶の香がして絶品。しかし、それを上回るのが添えられたオレンジアイス。シャーベットでもジェラートでもないよ。アイスなの。ごっっっっっっっっっっっっっっつぅ旨い
しかも、お皿に飾られたジャムの美味しいこと。なんだろ。リキュールかな~?何かがこのジャムには入っている。口に入れた時の香の高さがね、アイスやケーキと合間って・・・もう、絶妙。
コレにコーヒーか紅茶がつきます。オイラは紅茶。モトフコウYはコーヒー。
…普通にでてくるお水・・・しかし、この水もミントとレモンの入ったお水で清々しいのだ。

このお店はオススメです。
丸太町でお昼どうしよう・・・と思った時には思い出してお味を試してみて!

手土産

2005-09-10 17:59:01 | 呟き

某所で発信されたパーティーの案内状が、非常に蔓延し大盛況の模様(笑)
いやはや、オソロシイくらい満員でね。いっつも芋のコ洗うような状態です(爆)

みんながいろいろ手土産もってくる中で、オイラいっつも手ぶらで飲み食いしてベロッッベロンで帰るもんだで・・・ちと申し訳ないかな?と思いガサガサと何か探してみた。
そしたらバレンタインのチョコの残りを発見!
よし。チョコやし傷んでないやろ(苦笑)これ、もってぶらぶら出かけるか。
そしてこっそり置いて帰ろう♪

時間ができたら、それなりに何か新しいものを探すんだけどね。まぁ、仕事中やし(←おい?)

江戸川乱歩と重陽の夜

2005-09-10 12:51:00 | 舞台関係
西長堀にある細野ビルジング。昭和11年に建造されたビルジングである。
このビルジングにて、大阪楽座事業採択事業『林英世 ~ひとり語り~』の最終公演『江戸川乱歩・芋虫』が九月九日に行なわれた。

昭和初期の建造物の持つ、近代的な造り。実際に事務所として使われていた歴史の染み付いた空間。
英世さんが建物の下見に来た時に、パッとインスピレーションを感じられたらしい。ここで語るのは『芋虫だ』と。

開場1時間前くらいに、一転にわかに欠き曇り・・・といった感じで夕立ちが来た。雷を伴って。
バケツをひっくり返したように振る雨と、稲光り。
それが会場につくとピタっと止んでいた。
雨に洗われた細野ビルジングに乗り込んだ私を出迎えてくれたのは、セピアの空間。
外界と扉一枚で区切られたその空間で、語られる。

渋い紫の着物を纏い、英世さんが淡々と語る。
私は江戸川乱歩を読んだことがなかった。初めての出会いが、この『芋虫』なのだ。
タイトルの印象だけで、かなりグロテスクな内容をイメージしていた。
実際、出会ったそれは違っていた。
確かにグロテスクな物語ではあった。しかし、そこにはそれのみが語られていたのではなく、もっと人間の内面的な心の動きが記されていた。
主人公のトキコの心の動きは言葉によって記される。
もう一人の主人公、夫の心の動きは多分行間に記されていたのだろう。
五感のウチで以外の感覚を無くした夫。最期には光さえも失って、彼が感じたものは何だったのかは解らない。でも、最期の力を使って彼が選んだものに、私は涙した。
静かな静かな、スローモーションのようなラストであった。
窓に掛けられた日よけから差し込み壁にうつるトラックのライトなんかも一種の演出に感じられた。
光を失った夫のシーンでふっ・・・と過ったりして。

途中、うわぁ・・・と思うシーンもあったが、聞き終わった時には何故か清々しい感じさえ覚えた。
実際の乱歩の作品は推理小説が軸なので、コレはある意味異例の作品だと一緒に聞きに行った京ちゃまが教えてくれた。
人間の内面をえぐり出す作品。非常に素晴らしく、面白かった。

英世さんが最期の挨拶の時におっしゃっていた。
作品の持つ空間・語る英世さんの作り出した空間・建物の持つ空間・・・そこに客の持つ想像力が引き出され今回の語りの作品は出来上がっている、と。
英世さんのブログにも書かれている『言葉の世界と人が出会うとき、私たちの想像力が働く時、感動が生まれます。』

とても濃厚な時間を共有させて頂けた。


そして、この日は千秋楽であったこともあるのか、語りの後に飲み物が用意され、閑談できるようになっていた。アルコールも入り、各々友達同士喋りあったり英世さんと話したり・・・なんだかとても素敵。
京ちゃまとワインをいただいてから帰路についた。


重陽の節句。乱歩の世界を聞き、人間の内面を浮かせつつ、ワインをいただいた。
もちろん家に帰ってから、秋刀魚を突きつつ菊酒も飲んだ。
仕事も微妙に順調で、非常に旨い一日であった。

細野ビルジングの外観

重陽の節句

2005-09-09 17:36:07 | 呟き
本日、九月九日は重陽の節句。
陰陽で言う所の陽の数字(イワユル奇数ですな)の最大数と最大数が重なるメデタイ日である。

この日には、小高い丘の上で酒に菊花のはなびらを浮かべて飲むと良いとされており、まぁ、ノンベェには公然と「エエ事あるねんもん!」と言ってお酒を飲める日な訳なのだ。

私の本日のお酒はコレの予定。
出雲さんへ行った時にゲットしたお酒である。
父が菊を買っているはず。その菊から一枚花びらを摘み取ってお酒に浮かべる。
きっと美味しいと思うのだ。

今日は、あの人もあの人もあの人も・・・お酒を飲みながらいろんなことに思いを馳せるのかな・・・なんて思うのです。


英世さんのひとり語りを聞いて後、帰宅してから、じっくり味わいますわ

HNの遍歴

2005-09-06 14:28:27 | 呟き
も♪っちゃまのブログ ■■百蔵♪の“シリモチ”■■で、取りざたされた話題。
ハンドル・ネーム
今回はこれに突っ込んでみる。

オイラは現在、『ひー』と『nao』というHNを使っている。
この本名でない名前を辿って行くと、中学生まで遡る。

一つ目のPN『峰桂飛』
中学生の時に、友達とふざけてPNを使っていた。お互い手紙を書く時やイラストを描く時に使う名前。
この時のPNが『峰桂飛』と言うものだった。
どうしてこの名前かというと・・・当時、オイラはお習字を習っていた。その号が『静峰』と言うものだったのだ。ここから一字とったのが『峰』
次に、当時大好きだった漫画家さんが楠桂さんだった。ここから一字もらって『桂』
最期に〆の一文字が浮かばない・・・う~んう~んと悩んだ末に、手近にあった国語辞典をバッと開いたら『飛ぶ』と言う文字が目に入ったので、最期は『飛』
この三つを文字を合わしてできたのが、オイラの初めての名前『峰桂飛』である。
これは結構長い間使ってましたな。中学・高校・大学・社会人と・・・いろんな所で使ってました。

二つ目はHN『峰』
さてさてそうこうしているウチに、パソコンが普及して参りました。
ネットで遊ぶ際、HNが必要ですな。『峰桂飛』を省略して一字だけ使うことに。そこで産まれたのがHN『峰』
HPなんかをやっていた時期もございました。この頃、観劇三昧をしてたので、ネット関係の知り合いは自ずと観劇仲間。その間では『峰さん』でした。まぁ、今でもそうなんだけど。

一部でのみ使われていた三つ目のHN『cha-cha』
おさる好きな私はお猿サイトにも出没。ここで利用していたのがcha-chaである。
小さい頃、自分の事を「ちゃーちゃん」と呼んでいたらしい。なので、『cha-cha』を使った。
今でもこのHNの名残りはイタルトコロに存在する。けっこう気に入ってるHNである。

ちなみにHPは、本来のナマケモノが災いして既に閉鎖。
ソレと相前後して観劇仲間との連絡網として、ある人がチャットを設立してくれた。

チャットの中でのHN
観劇の事をだらだら~と好きなだけ話し合える空間のチャット。
HPでは伏せ字にしなければいけないことでも、パスワード制のチャットだったので気にせずかく事ができた。
ここで使ったHNは好きな役者さんの役名や役柄、更にはその人の名前の一部、等。
劇団四季を中心とした配役だったので、役が変わる度にHNが変わった(笑)大忙しだ

現在に至るHN
チャットでガヤガヤとしている時に、オイラの大好きなダンサーさんがブログを立ち上げた。
奇しくも時を同じくして、チャット仲間のAコさん(仮名)もブログを設立。
え?え?じゃぁオイラも~
って事で、遅ればせながらオイラもブログを立ち上げた。
この時、ブログで使うHNをチャットのHNから利用した。
ひーちゃんのひの字は英世さんの『ひ』。そう。おこがましくも、M.O.P.の女優林英世さんにあやかろうと、かすめ取った文字が『ひー』だったのだ。
ちなみに『nao』の方はダンサーさんのブログにお邪魔する時に、オイラだと解るように本名の一部を利用しておるのだ(←ちょっぴり、乙女モード)

観劇関係や新規でお邪魔するブログには『ひー』で。
自分だと判ってほしいブログにお邪魔する時は『nao』で。
『ひー』つながりでお邪魔する時はもちろん『ひー』を使用。
『nao』つながりでお邪魔する時には『nao』を利用。
今では、頭がコンガラガって何がなんだか解らないぶ~


結局、峰でもcha-chaでもひーでもnaoでもどれでもいいのだ。
全部、オイラ。

これが、オイラのHNの遍歴かのぉ.....

おんころころ せんだり まとうぎ そわか

2005-09-05 00:34:37 | 呟き
はい。イキナリ呪文から初めてみました
何の呪文か解った人は、かなりの使い手とみゆる。(ウソ)

台風の近付く雨の中、奈良は西ノ京。薬師寺へと行きました
正確には、薬師寺にお参りする時間がなくて写経堂にしか行ってないのですがね・・・

問い:何をしに薬師寺さんまで行ったのか
答え:花会式に行くつもりが、仕事の都合で今年は行く事が出来なかったので、返しそびれている
古いお札&肌守りをお返しする為。

まぁ実際のトコロ、うっかり者の私は古いお札&肌守りを持って行くのを忘れてしまって、何をしに行ったんだか・・・状態だったのですが。
一応、毎年1巻づつお写経をしているので、せっかくなのでお写経をしたんですがね。
いかんせん昼近く迄、家でぐずぐずしていた為に、お薬師さんに到着したのは午後2時。
普通、お写経と言えば『般若心経』を写すトコロが大半なんですがね、オイラは『薬師経』と決めているので時間がかかりますのよ。般若心経の2.5倍はあるからね。しかも、お薬師さまの姿まで写さないといけないから、更に時間がかかるのだ。

先ず初めに受付で輪袈裟をお借りする。写経場の入り口でクビに輪袈裟を掛け、口に丁字を含む。丁字を口に含む事で体内を浄化するのだ。次に写経場の中に入り象の香炉を跨ぎ、体の外側も浄めます。これで完璧。写経に入りましょう~。
ごぉ~りごぉ~り、しゅしゅしゅ・・・と墨を摺りつつ心を落ち着かせる。
好みの墨色になったらば、後は無心にお写経するだけ。
書けども書けども3枚の用紙の文字は埋まらない。初めのウチは自分の身の回りの人の健康等をお願いしながら書いているのですがねぇ。気付くと無心に肩こりと対決しつつ、お経を写しておりました
同じ体勢って・・・辛いね。日頃、コレ程机に向かって文字を書く事がありませんのでね。肩コリコリでした。
納経して外へ出たらば・・・16:30回ってる・・・
御本尊様へのお参りは、忘れて来たお札達と一緒にする事にして、薬師寺を後にした。
 写経堂の眺め

何となく・・・せっかく西ノ京迄来し。尼が辻まで一駅歩く事にした。
昨日の富田林にも負けない古い街並・・・

萩の花も咲いていた。
萩と言えば・・・皆様、春の七草は御存じですよね。
じゃぁ、秋の七草は?ちゃんとあるんですよ
萩の花 尾花葛花撫子の 花女郎花 また藤袴 朝顔の花
尾花はすすきの事。朝顔は桔梗の事なんですよね~
ま、そんな事を思いつつ、サクサクと唐招提寺さんを超えて尼が辻駅を目指す。
途中にね、第11代天皇 垂仁天皇陵があるんですねぇ。
 田んぼからの御陵の眺め。
そして、湖面からの眺め 
平たくいっちゃうと、お墓なんだけど・・・古墳って好き何だよね。見てるの。
中に入れたらいいのになぁ・・・と思いつつ、ぼんやりと眺めるのが好きだ。(変?)

やっぱり奈良はいいなぁ。
時間がね、ゆっくり静かに過ぎて行く。

雨が止んで、水玉のキラキラ光る青い穂を見ながら、また、トレッキングもどきをしようかなぁ・・・などと企むのであった。


おんころころ せんだり まとうぎ そわか
とは、お薬師さんの真言です。お薬師さんにお参りする時には、呟いて下さいね

高野聖と旧杉山邸

2005-09-04 03:26:44 | 舞台関係
9月3日。場所は富田林市にある旧杉山家住宅にて、林英世さんのひとり語りが行われた。
歴史的建造物と文学作品とのコラボレーションである。
今回の作品は『高野聖』
西陣ファクトリーで一度聞いた作品である。今回はどう聞こえるのか・・・非常に楽しみ。

近鉄の富田林駅を下りて、先ず私がした事は・・・駅前にある和菓子屋さん『柏屋葛城堂』にて和菓子を買う事。
電車に乗ってて見えたんだよね。地元の御菓子司の御菓子は買う事にしてるから(笑)
英世さんへの差し入れは、別のトコロで買っていたので、ココの買い物は自分の為~(なんてやつ

初っぱなから寄り道で始まったけど、後は本町通を真直ぐ行くだけ。

古い街並が私を出迎えてくれる。
富田林って来た事がなかったけれど、富んだ田と林とかくだけあって、きっと裕福な土地だったんだろうなぁ。。。と思わせてくれる街並だった。
織田作之助の碑のある公園の近くの派出所にいらっしゃるお巡りさんは、実に感じの良い人だった。
街の風景を携帯で写してる私に、「こっちにもいい場所あるよ」と親切に教えて下さったのだ。
もっと時間に余裕を見て来れば良かったと。今も生活をされているので、見学は出来ないお家ばかりだけど、ゆっくりのんびり町中を歩いたら楽しかろうなぁ・・・今度リベンジせねば。
そんな中、唯一公開されているのが重要文化財の旧杉山家住宅である。
18世紀初期に作られた旧杉山家。奥座敷から見るお庭も素晴らしいし、欄間の彫り物も素晴らしい。釜屋は今で言う炊事場かな~?大きなおくどさんが設けられていて、手桶なんかもあったりして・・・釜屋は暗くて写真が撮れなかったけど、こういう昔の家屋の作りって見ていると楽しい。
 奥座敷を眺めて写したもの。
2階もあり、ココからの眺めもなかなかである。  鬼瓦もちゃんとあって、睨みを利かせております。
ちなみに、こんな物も写してみました~。何か解りますか~? ・・・そう。厠です。四角く切り抜いただけの『穴』(女子用)と傘立てカイ?と言いたくなる『木箱』(男子用)があるだけなんですねぇ。まぁ、現在は使われていませんが。・・・そう言えば、京都の志る幸さんのトイレも似た感じだったなぁ。今でもそうかしらん?

お家の中をゆっくり見学させて頂いてから、英世さんの語りを聞く。

高野聖
修行中の僧が歩き疲れて一夜を乞うた山の中の家。そこに住まう女と坊(と呼ぶにはトウが経っているが)。その時に体験した不思議。その部分を語る。
入り口を入った所の土間が客席だ。その向い。ダイドコと呼ばれる部屋に灯りをともし、そこに英世さんが座る。
18:30からスタート。陽も暮れ、薄暗くなった空気に錫杖の鳴る音が土間に響き渡り、英世さんの声が染み込む。
普通の劇場や西陣ファクトリーのように隔離された空間ではない。大きな旧家全体が舞台なのだ。
庭に面した扉が開け放たれているので、虫の音も音響の一つである。
聖が宿を乞うた女と共に沢から戻って来た所のシーン。語りがもっとも熱くなる所。
ゴロゴロゴロ・・・と鳴り、すぅ・・っと風が通る。遠くで犬が哭き、車のライトが格子の入った窓から土間を照らす。

何が違うのだろう。
英世さんのブログに書かれていた英世さん自身の『違い』なのだろうか。
それとも、場所の持つ空気の『違い』なのだろうか。
それとも、私がの捉え方の『違い』なのだろうか。。。
ともかく、前回西陣ファクトリーで聞いた時の高野聖とは何かが違うのだ。
強いて言えば・・・
前回は、危機迫る迫力のシーンに、ドキドキを感じながら聞いた。それが今回は、迫力の中に『静』を感じた気がする。激しいシーンであればある程、静かなのだ。

聞き終えた後の余韻の良さは、この家ならではの感覚だろう。非常にじわんとした気分であった。

以前、和菓子とお寺の間のコラボを見に行った事がある。テーマに添って、お部屋に合わせて、和菓子を創作し展示するのだ。随心院で見たんだけど。その時の感動に少し似ている。と思った今回のコラボ、建造物と語り。
すごく馴染んで、不思議な時間を体験出来た。
次回はラストの細野ビルヂング
9月9日。重陽の節句に江戸川乱歩の『芋虫』を語られます。
大阪、西長堀です。お時間のある方は、是非、この不思議な時間を共有しに来ませんか?
詳しくはこちらまで。

細野ビルヂングでは、どんな空間を作り上げてくれるのでしょう。楽しみです。

月鈴子によせて

2005-09-03 02:58:49 | 好き・応援
本日、ブログフレンドのももぞう♪さん(以降も♪っちゃまと呼ぶ)から素敵なプレゼントを頂いた。
その名も『ブログ宅急便』
予告を受けていたので、ドキドキしながらも♪っちゃまのブログを開くと・・・オイラの大好きな赤を基調としたイラストが軽快なリズムと共に飛び出して来たんですよ!
この喜びが解るかなぁ~

ココでプチ告白
も♪っちゃまはとても素敵な人なのだ。
ブログを覗いてもらえれば解るのだけど、いろんな事をしていらっしゃる。
1日は24時間しかなくって、それはどこの国のどんな人でも同じ条件。。。
も♪っちゃまはその24時間をフルに、有効に、多岐に渡り活用している。ホントに頭が下がるとはこの事だ。
生活をする状況は人それぞれ。その中で、も♪っちゃまはいろんな事を模索しつつ、確実に前を見て進んでいる。そこがすごいと唸るトコロなのだよ。
我侭ぷ~のオイラは、一つの事ですぐに手がイッパイ気持ちが満杯になってしまう。それはも♪っちゃまも同じかもしれない。でも、手放さない。逃げ出さない。
だからこそオイラは、そんなも♪っちゃまが大好きなのだ。

オイラの回りには、頑固な迄に素敵な自分の生き方をするお手本の人が沢山いる。そのお手本さん達は、今も模索し続けている。自分の行くべき道を。


タイトルの月鈴子・・・ゲツレイシと読む。
これは、も♪っちゃまのブログで紹介された本『美人の日本語』の本日の頁に刻まれた言葉である。
月から降って来た鈴の音と共に、素敵なイラストが我が元に降って来た。
シャンシャンシャンシャン・・・
華やいだ私の心の音が、も♪っちゃまに、読んでくれてる皆様に届くだろうか?