ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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西日の町

2005-10-27 19:59:20 | 問わず語り(マンガ・本・アニメネタ)
湯本香樹実さんの新刊が本屋に並んでいた。
『西日の町』
「てこじい」と「僕」と「お母さん」の人生の接点を描いたもの。

湯本さんの作品との出会いは随分前。
『夏の庭』という作品だった。
映画化もされていたので、ご存じの方も多いかもしれない。
おじいさんと僕らのひと夏を綴った物語。
面白かった。すぐに湯本さんの次の作品を探した。
そうして次に見つけたのは『ポプラの秋』である。
私と大家のおばぁさんとの奇妙な関係を描いたお話。
いろいろな想像を掻き立ててくれる湯本さんのワールドに引込まれる。

児童文学に分類されておられるようだが、湯本さんの作品は、大人の方が感じる部分が多いのではないかと思う。

全体的に、ノスタルジックな印象がある。
時代が古い設定な訳でも、昔の話を描いている訳でもない。
でも、どこかホコリの香を感じる文章が、えも言われずよいのである。

西日の町も、そう。
斜陽の差し込む部屋の片隅に、てこじいが見える、そんな気がする。

楼蘭 ~砂の彼方の古の都~

2005-10-27 15:34:43 | 食べる・食べる時・食べれば・食べれ
シルクロードって、神秘的で好きなのです。
タクラマカン砂漠にロプノール。
テングリのいると言われる天山山脈。
ユルトにヤギのバターの遊牧民。

学生時代に出会ったマンガ、シルクロードシリーズが大好きで、それ以前からシルクロードは大好きで・・・でも、正倉院展にはそんなに行ってないけどね

先日、仕事を終えて帰宅したらば、楼蘭なるものが家にあった。
古の都を冠に頂いたこのお酒の正体は、『丹波の黒豆酒』なのですよ。
美しい赤色は、黒豆色素そのままらしい。
楼蘭と名付けるのも頷ける色合いではなかろうか。
アルコール度数は10度くらい。
ほのかに黒豆の煮汁の香と味が口に広がる。
うん。悪くないぞ(ワタシ的には)

アテには鶏のハツとキモを焼いたもの(父作)
ウマウマ

マメがシルクロードを渡って来たかどうかは解らぬが、このお酒の色に、この名前はぴったりだと思った。
そしてこのお酒を見ていて思った事は・・・
黒豆の色素このまま・・・ならば、黒豆染めをすれば、鮮やかなローズに染まるのだろうか・・・と。(どう?も♪っちゃま???)


その二日後、新聞の写真に「天蚕絹」という絹が載っていた。
鮮やかな緑の絹である。
緑の糸を吐くお蚕様なのだそうだ。

その昔、絹は金と同じ価値があったとか。
そしてその色は、黄金であったとか。
人の欲と女の意地が黄金を真白に変えてしまったと。

しかしここに、黄金に勝るとも劣らない緑の絹が存在する。


シルクロード・・・絹の道
なんだか、シルクロードに思いを馳せたくなる数日だった。