ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー最新情報

カーフリーデージャパンによるカーフリーデーに関わる最新の動きの紹介

EMW&CFD2015 視察報告

2015年09月29日 17時04分25秒 | ●2015年開催にむけての情報




毎年、9/16から9/22の一週間、世界的に行なわれている「モビリティウィーク&カーフリーデー(EMW&CFD)」。今年は、世界1800以上の都市で実施されました。(*都市数が変わる可能性があります。)

事務局の一般社団法人カーフリーデージャパンは、今年もカーフリーデーの視察を行い、ベトナムのホイアン市を含めて3都市にお伺いさせて頂きました。その報告をいたします。
 9/9   ホイアンカーフリーデー(ベトナム)
 9/19・20 さいたまカーフリーデー
 9/22   横浜カーフリーデー



<9月9日(水)ホイアンカーフリーデー(ベトナム)>
昨年に引続き、今年も(一社)カーフリーデージャパンではベトナムのホイアン市にて、現地市民団体のアクション・フォー・ザ・シティと共に「安全な自転車走行環境改善」計画を実施しています。(※この計画は地球環境基金より助成金を受け実施しています。)今年9月9日に、ベトナムのホイアン市で行われたカーフリーデーは、その計画と連携して実施されました。
今年の「安全な自転車走行環境改善」計画では、カーフリーデーの1週間前から、ホイアン市カムチャウ行政区にて社会実験として自転車レーンを整備しました。カーフリーデー当日には、各々おそろいのユニフォームやベトナムの民族衣装のアオザイを着たり、三角笠をかぶった地元の方々が大勢集まり、その自転車レーンを組み入れたホイアン市内のルートをアピール走行しました。他にも、地元で栽培されている有機野菜の販売や、福祉事業の紹介、環境・交通に関連するクイズ大会なども行われました。
*モビリティウィーク期間外での実施のため、公式なEMW&CFD実施都市としてはカウントされていません。


社会実験で整備した自転車レーンをアピール走行


環境や交通に関するクイズ大会の様子



<9月19・20日(土・日)さいたまカーフリーデー>
今年も交通止された大宮駅西口周辺の道路と鐘塚公園を会場とし、オープンカフェや電動自転車・電動アシスト自転車の試乗体験、交通まちづくりに関するパネル展示などが行われ、たくさんの来場者で賑わっていました。
埼玉大学が交通まちづくりに関するパネル展示を実施し、その中でカーフリーデーと平常時の交通流動の調査結果も報告されました。その報告によりますと、カーフリーデーの交通規制により、普段よりも駅前の渋滞が緩和しているということが示されていました。
また、今年の新たな取組としては、19日に子ども大学(地域の大学や市町村、企業・NPO、県が連携し、子どもの知的好奇心を刺激する学びの機会を提供している。)の小学生たちが職場体験としてオープンカフェを手伝い、地元の商店や企業の方々とともにカーフリーデーを盛り上げてくれました。


オープンカフェの様子


交通まちづくりに関するパネル展示



<9月22日(祝)横浜カーフリーデー>
会場の横浜公園、交通止にした日本大通りは今年もとても多くの人で賑わっていました。
カーフリーデーをPRするパレードでは、横浜市消防音楽隊と横浜カーフリーデーへの参加者たちが日本大通りを行進しました。他にも寸劇や歌で学ぶ交通安全、エコカーやUD(ユニバーサルデザイン)タクシー、コミュニティサイクル「ベイバイク」の展示、自転車無料メンテナンス講習、フード・マイレージ(食料の輸送距離)が短いという視点から横浜野菜の販売も行われました。
また、普段は自動車が占有する道路空間を楽しんでもらうという意味を込め、人工芝とカラフルな遊具で子ども達に遊んでもらう空間が設けられたり、木製二輪玩具やちびっこバスの試乗なども行われ、たくさんの子どもたちに道路空間を満喫してもらえたようです。


日本大通りの様子


道路空間を楽しむ子どもの遊び場