まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.344 視聴率って何なんだ?

2015-12-20 19:44:07 | 日記
おはようございます。


今年の大河ドラマ『花燃ゆ』も先週で終わり、今日は1年で2~3回しかない日曜日の夕方です。さて、その『花燃ゆ』知名度のない主人公や視聴率がどうだとかでいろいろと言われて『あさが来た』と比較されたりしてましたが、自分(一人称)はもちろん全話見させてもらいました、そんなに悪くはなかったと思うのですがねえ。
ドラマは私塾編、幕末編、大奥編、群馬編と流れて、主人公も杉文→久坂文→久坂美和→楫取美和と4回も名前が変わっていきました。世間的には無名と言われた主人公も名前の変遷と1年間繰り広げられた物語を見ると、まあフィクションもあるだろうけど波乱万丈な感じだったと思う。幕末の女性と言うことで2年前の大河の主人公とイメージが重なるところもあるが、向こうは傲慢な女性だったのに対し美和はどちらかと言うと控えめな感じ。そんな主人公を演じていたのは井上真央、いろいろと言われていたがよく頑張っていたと思います、ってか大河の主演は言われてなんぼですわ、上野樹里や松山ケンイチも散々言われていたもん、世間が何か戯言ほざいてるわって感じで聞き流しときましょう。


この大河で印象に残った人を二人。一人めは久坂玄瑞、演じていたのは東出昌大、ドラマでは井上真央の夫役、CMでは上野樹里の彼氏役と非常にけしからん奴です。『新撰組』では池内博之が熱血的に演じていたのが印象に残っているが、今回は武士の出でないことにコンプレックスを感じているところから始まり、最後はいろいろな思いに駆られながら幕末の政変に身を投じていくと言う役柄。こちらもネットではいろいろと言われていましたが、自分(一人称)は良かったと思いますよ、案外久坂玄瑞ってあんな感じの男だったのかもと思わせてくれた。演技の巧い下手は関係なく、キャラクターのはっきりしない歴史上の人物にうまく息を吹き込んでこのドラマにおける久坂玄瑞像を作り上げてくれたんではないでしょうか。





(幕末の政変の舞台となった京都、『花燃ゆ』に関連する場所)

もう一人は銀姫、後の毛利安子、演じていたのは田中麗奈。大奥編の最初の頃は文=美和をいじめる役なのかと思ったがいつの間にか一番の理解者に。大奥編が終わってからは東京に移住して呑気に新生活を楽しんで、緊張感に包まれた主人公の物語にフッと割り込んできてその雰囲気を和らげる役目となっていた。田中麗奈と言うと民放では不倫のドラマをやっていたが、同時期にやっていたNHKのドラマ『徒歩7分』がなんともとぼけた雰囲気で良かった。銀姫のキャラも少しそのドラマのコミカルな部分を受け継いでいるような感じがして、なかなか良かったと思います。でも田中麗奈と言うとやっぱり映画『がんばっていきまっしょう』なんだよなあ。






(群馬県の風景)

後半の群馬編は前半の「幕末男子」と言っていた頃とは全く違った形のドラマとなってしまったが、楫取素彦が群馬の発展に遁走する姿、それをバックアップする美和の姿が描かれていて、北関東の一県が産業の発展を成し遂げて行く様子を繰り広げていった。地元の人にとっては突然違う場所から来た人間が上に立ってあれやこれやと口を出すのは納得いかなかっただろうが、それも徐々に理解を得られるようになり、最後は皆の協力でストップがかかりそうになった産業の発展を食い止めることになった。こういうのを見ると各県それぞれに現代に受け継がれていく歴史があるものだなと思い知らされた、やあ~勉強になったなあ。
歴史となると戦国時代や幕末のことはドラマでも知ることができるし、その他の時代も学校の授業で習うことになるが、明治から近代、現代にかけては結構スルーされてしまって知らないことが多い。自分(一人称)も奈良県の歴史となると、明治の一時期には大阪に吸収されそうになったと言うことをぼんやりと知っているくらい、一度はその歴史の顛末を今回の大河ドラマのようにやってもらいたいと思うが、結構歴史の黒い部分を見せられることにもなりそう。それ以前にその地方に興味のない人はまず視ないか、今回の大河も山口や群馬に興味のない人にしたら特に面白いってわけでもなかったんだろうし。


結果、今回の『花燃ゆ』は平均視聴率が最低だと言うことになってしまった。結果は結果だ、その現実は仕方ない、だからと言ってそれをドラマのクオリティーや井上真央の責任に押し付けると言うのも何だかなあ・・・。そもそも視聴率って何なんだ?視聴率って率であって数ではないでしょ、例えばプロ野球ではリーグで最多安打を記録しても首位打者になってない人もいる。要は幾つかのサンプルがあって、その中で見ている人の割合が視聴率ってことではないのか、そんな一部の数字を以て世間の評判と位置付けてしまうのもどうかと思いますがねえ。
自分(一人称)はドラマは結構視ているが、今高視聴率を記録している『下町ロケット』は視ていない、『JIN』や『半沢直樹』も視ていない、かと言って視聴率の低いドラマは結構視ていた、名前を出して申し訳ないけど『リスクの神様』とか『表参道高校合唱部』とか、その他いろいろ・・・別にあまのじゃくってわけじゃないですよ、そのドラマを視るか視ないかは人それぞれの感性によるものだから、それを面白いって思うのも人それぞれですから。この間ネットの記事で『相棒』の視聴率が惨敗って記事があった、読んでみると12%台まで落ちたことが惨敗に当たるらしい。世間では12%も取ることができない番組が多いのに、それを『相棒』では惨敗だと決めつけてしまうなんて、マスコミってなんて浅はかなんだろう。旅とは関係ない話を長々としてしまいました、今回はここまでとしておきましょう。      まちみち