生口島最高点「観音山」に登ってきました。生口島は観音山山塊と牡蠣山山塊が島の両端にあり、中央が低くなっています。観音山は牡蠣山(との山)より約65mほど高く、しまなみ海道が通っている島では最も高い山です。(芸予諸島には能美島の野登呂山が一番高く、宮島の弥山の2つが500mを越える山です。)
ネットで探した山行記録を参考にして垂水地区側から登ろうと、瀬戸田で所用を済ませ、おにぎりと飲み物を購入して駐車場を目指しましたが、なんと!
行けるところまで行って、そこから歩いて・・と思いましたが、反対側からも登山道がある記事を思い出し、一旦帰宅。山行記録や地図で調べて、再出発。
シトラスパーク瀬戸田に行く道から農免農道に分岐し、伊豆里トンネルを抜けたところで、邪魔にならないところへ駐車して・・と思って行きましたが、立派な駐車場がありました。
絶妙なタイミングで駐車場の標識が。
駐車場。以前、舞鶴にいたときはパジェロでいろんな山に行きましたが、軽トラで山に行くのは初めてでした。
舗装道路は向こう側がシトラスパーク側、右の道が登山道です。
車が走っているようです。
約15分歩いたところに標識がありました。
標識のところから見た宮原、荻地区です。
この先にも轍があり、キウイフルーツの畑がありました。結果的には左へ入る登山道の印に気づくことなく、道の終点まで行き、引き返すことになりました。間違えたおかげで瀬戸田方向が見えるところがありました。
ワラビやゼンマイのポイントを知ることができたので約30分のロスにも納得。来年は散歩がてら山菜採りに来ましょう。
どこかに登山道があったのだろうと思いながら引き返すと、赤いテープを巻いた木がありました。
入っていくと間違いなく登山道でした。結構急な階段が続きます。
両側が雑木の道が続きます。
眺望はなく、頂上も見えませんが、いくつかコブを越えてなんとなく端っこに着いたのではないかと思ったところが頂上でした。ここが生口島最高点です。周りは何も見えません。
三角点は少し離れたところにありました。
その先に鐘撞堂、休憩所、石碑、観音堂がありました。
鐘です。
休憩所、石碑。
岩の上に立つ観音堂。全体を撮るのを忘れていました。
観音堂の右側から大三島、伯方島方向。
左側から-眼下に荻地区、島は伯方島。
正確にはわかりませんが、道路が陥没してからだいぶ時間が経っているようです。垂水からの登山道は眺望もいいようですが、閉鎖されたままです。2009年に放送された「街道てくてく旅山陽道」の前半のゴールが観音山でした。観光不振と言っている割には観光資源を大切にしていないようです。
おにぎりで昼食。恒例のコーヒーにしようと思ったのですが、携帯用のヤカンを忘れてきました。あきらめて引き返しました。
今日目にした不思議な植物。
食虫植物かと思いましたがそうではないようです。薬草サイトで見てみると「マムシグサ」という名前でした。とうもろこしを赤くしたような実がなるそうです。
薬草事典から転載しますと。
採集-秋に、地上部が枯れたころ、根茎(こんけい)を掘り取り、水洗いして、輪切りにして乾燥させます。
これを生薬で、生南星(しょうなんしょう)といいます。
また、生姜(しょうきょう)を加えて焙製したものを、製南星(せいなんしょう)といい、牛の胆汁(たんじゅう)で焙製したものを胆南星(たんなんしょう)といいます。
薬効・用い方-天南星(てんなんしょう)は、去痰鎮徑(きょたんちんけい)薬として、1日量4~8グラムを煎じて3回に分けて服用します。
生の根茎(こんけい)は、摩り下ろしてから、はれもの、肩こり、胸痛などに塗布します。これは、かぶれる場合がありますので注意が必要です。
鮮天南星(てんなんしょう)の内服による、子宮頸がん治療が中国で行われています。
これは、15グラムから45グラムまで増量して、煎剤としてお茶代わりに飲みます。
生南星(しょうなんしょう)は、3クラムから15グラムまで増量して煎服しますが、肝疾患がある場合には用いない 。
その他-テンナンショウは、毒草ですので、生の根茎(こんけい)をそのまま食べることはできません。
毒成分:サポニン類似成分
中毒症状:胃腸障害、麻痺
名の由来は、花がマムシの頭に似ていて、偽茎のまだら模様が、マムシの胴に似るからついたという 。
垂水地区からの 登山が無理な事。
食虫植物みたいな形をした「マムシグサ」が 生口島に生息していた事。
毎回 何かしら新しい発見があり たいへん楽しみにしています。
気をつけて 山に登ってください。
私にとって、生口島はまだまだワンダーランドです。
いろいろ情報を集めて楽しみます。
また、近隣の島の最高点にも行ってみる予定です。