F老人の気ままな島暮らし日記

尾道市生口島で気ままな島暮らしの日々。

読書記録066「料理人季蔵捕物控ー2-悲桜餅(和田はつ子)」

2012年07月30日 23時46分08秒 | 読書記録

いろいろな食べ物と作り方、いろいろな事件があり、忙しい小説です。主人公季蔵のかっての許嫁瑠璃は正気に戻らず、心を閉ざしたままです。

料理の基になっているのは「煎り酒」という酒と梅干で作る醤油の一種で、これで刺身を食べたり、調味料に使ったりします。大豆で作る醤油ができて廃れたそうですが、料亭などでは用いられているそうです。WIKIにあった作り方は次の通りです。

日本酒1合(180ml)に大き目の梅干1個を入れ火にかける。梅干の風味がよく出るように軽くほぐし、半量になるまで弱火で煮詰める。布巾や茶漉しで梅干を漉し、冷暗所で1~2日置いて味をなじませる。冷蔵庫に保管すれば、2週間程度は保存できる。

上記は最も発祥当初の原型に近い作り方であるが、風味やコクをつける為に「煎り米」、「鰹節」、「昆布」などを加えて煮詰める作り方もある。また、味を調整するために「みりん」や「塩」を加える場合もある。材料の酒は純米酒が、梅干は塩と赤紫蘇だけで漬けた昔ながらの塩辛いものが最適である。

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