事故直後に「溶融」発言 即日交代保安院審議官全バクロ・・・(日刊ゲンダイ)
昨年3月12日、1号機が爆発する前の記者会見で「炉心溶融が懸念される」と発言した直後、原子力安全・保安院の広報担当を外れた中村幸一郎審議官(52)。
「溶融発言が原因で交代させられたのでは」との臆測も飛び交ったが、けさ(22日)の東京新聞のインタビューで、初めて当時の経緯を振り返っている。
中村氏によると、地震発生の翌日には事故の深刻さを認識。「核燃料の溶融が始まっている可能性がある」と考えた。
「イメージとしてあったのは、米スリーマイル島原発事故だった」という。
12日午後の会見で「炉心溶融の可能性がある。
ほぼ進んでいるのではないか」と踏み込んだが、官邸側が保安院の説明に懸念を示しているとの情報を得た寺坂信昭院長(当時)から、別の審議官を通じて「発言に注意するように」と指示されたという。
同日夕方の会見を最後に広報担当を外れた。
中村氏は交代の理由について「長い仕事になると思ったので今のうちに休もうと思った。
自ら願い出た」と答えているが、その後の保安院の説明は「炉心が破損」などと表現し、「溶融」の言葉を使わなくなった。
政府や保安院は当時、「溶融」を認めず、国民には「直ちに影響はない」と繰り返したが、何のことはない、重要な事実や声を伏せていただけ。
それが改めて分かった。
昨年3月12日、1号機が爆発する前の記者会見で「炉心溶融が懸念される」と発言した直後、原子力安全・保安院の広報担当を外れた中村幸一郎審議官(52)。
「溶融発言が原因で交代させられたのでは」との臆測も飛び交ったが、けさ(22日)の東京新聞のインタビューで、初めて当時の経緯を振り返っている。
中村氏によると、地震発生の翌日には事故の深刻さを認識。「核燃料の溶融が始まっている可能性がある」と考えた。
「イメージとしてあったのは、米スリーマイル島原発事故だった」という。
12日午後の会見で「炉心溶融の可能性がある。
ほぼ進んでいるのではないか」と踏み込んだが、官邸側が保安院の説明に懸念を示しているとの情報を得た寺坂信昭院長(当時)から、別の審議官を通じて「発言に注意するように」と指示されたという。
同日夕方の会見を最後に広報担当を外れた。
中村氏は交代の理由について「長い仕事になると思ったので今のうちに休もうと思った。
自ら願い出た」と答えているが、その後の保安院の説明は「炉心が破損」などと表現し、「溶融」の言葉を使わなくなった。
政府や保安院は当時、「溶融」を認めず、国民には「直ちに影響はない」と繰り返したが、何のことはない、重要な事実や声を伏せていただけ。
それが改めて分かった。
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