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孫氏、藤原氏ら熱弁 「デジタル教科書教材協議会」発足

2010年07月28日 09時04分01秒 | Weblog
孫氏、藤原氏ら熱弁 「デジタル教科書教材協議会」発足

「きょうは物議を醸しに来ました」「年号の丸暗記よりもドラマ『龍馬伝』を見た方がいい」孫氏の発言には大きな反響があった孫氏が示したデジタル教科書財源の試算例「反復を伴う学習にデジタル教科書は適している。

間違えても怒らないから」と語る藤原氏「日本は本当にやばい、と感じている」教育改革の必要性を訴える樋口・マイクロソフト社長「停滞していた日本社会を変えていくチャンス」と語る原口総務相DiTTの会長に就任した小宮山氏(右)と副会長・事務局長の中村伊知哉・慶大教授「パソコンの父」として知られる米国のコンピューター科学者アラン・ケイ氏もビデオで祝辞を送った

「今までの教科書のあり方は間違っている。
たいがいにせえ!」とソフトバンク社長の孫正義氏が気炎を吐き、元中学校長の藤原和博氏は「小中学校校長3万人の7割は、すぐやめていただきたい」と発言。
産学連携でデジタル技術を活用した学習環境の実現を目指す「デジタル教科書教材協議会(DiTT)」が27日、東京・元赤坂の明治記念館で設立シンポジウムを開き、発起人らがそれぞれの表現で教育のデジタル化への熱意を語った。(アサヒ・コム編集部 戸田拓)

設立シンポには原口一博総務相も訪れ、「ネットワークで結ばれた子供たちがお互い同士を育み、高め合うことで様々な可能性が生まれる。
ITによって可能性の扉を大きく開いてほしい」と祝辞を述べた。

この日注目を集めたのは、発起人のひとりの孫社長の講演。
日本の競争力低下を憂えた孫氏は「今日本が教育を改革しなければ国家の成長はない」。
30年後に社会の中心で活躍する人材に必要な交渉力、プレゼン能力、リーダーシップなどの資質を育てるのは急務として「将来の日本の競争力を支える武器」であるデジタル教科書の必要性を強調した。
さらに「鎌倉幕府成立を2、3年違って覚えたところで誤差。
『だいたい千年前』で十分、あとはネットで調べればいい。
大事なのはなぜ幕府ができたかを分析する能力なのに」と教科書内容の丸暗記を求める教育を厳しく批判。
「子供手当て月1万3000円枠から月々280円を6年間支出すれば、約2万円のデジタル教科書端末リース代になる。新たな予算は要らない」との試算も示した。

杉並区立中に民間人出身校長として勤めたこともある藤原和博・東京学芸大客員教授のパネルディスカッションでの発言も会場を沸かせた。
「正解を徹底的に教え込むだけの『正解主義』の呪縛を外さなくては日本の教育の未来はない」という藤原氏は、「現場の教員はまともだが、問題は校長先生。管理はしても創造的なマネジメントができず、できる人を引き下ろそうとする」と新しい試みに反対する守旧派を痛烈に批判した。

デジタル化を機に「教育革命」を提言するパネリストの威勢のよい発言に対し、協議会の会長に就任した三菱総研理事長の小宮山宏・元東大総長からは「実験を押し付けてもだめ。
やる気のある校長先生、理解のある教育委員会もある。
検証を重ねて、普通の先生がいい教育をできるデジタル教科書を作りたい」ととりなす発言もあった。

DiTTは2015年をめどに「すべての小中学生がデジタル教科書を持つ環境」を実現することを目指して、様々な応用が可能なデジタル教科書の仕様検討や学校現場での実証研究、家庭や学校の啓発、政府や自治体への政策提言などを目的としたコンソーシアム。

発起人にはマイクロソフト日本法人の樋口泰行社長、陰山英男・立命館大学教育開発推進機構教授らが名を連ね、ハード・ソフトウエア事業者や出版・印刷、放送・新聞など幅広い分野の70団体が会員になった

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