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AIJ社長 500億円損失の年もあり

2012年02月29日 19時41分15秒 | Weblog
AIJ社長 500億円損失の年もあり

AIJ投資顧問が運用していた企業年金の資金の大半がなくなっていた問題で、この会社の社長は、証券取引等監視委員会に、「運用に失敗して500億円の損失を出した年もあり、最近3年間の損失は1000億円に上った」と説明していることが関係者への取材で分かりました。

東京・中央区にある投資運用会社のAIJ投資顧問は、顧客の企業などから預かったおよそ2000億円の年金資金の大半がなくなっていることが分かり、24日から業務停止の処分を受けています。

関係者によりますと、AIJ投資顧問は会社設立の当初から毎年、運用で損失を出していたということです。

浅川和彦社長は、証券取引等監視委員会に対し、「運用に失敗して500億円の損失を出した年もあり、リーマン・ショック以降の最近の3年間で損失は1000億円に上った」と説明しているということで、監視委員会は巨額の損失を出した経緯を調べています。

一方、顧客に対しては、AIJ投資顧問は昨年度も年間5%を超える利益が出ているという運用実績の報告書を浅川社長が大株主になっている証券会社を通して送っていました。

この証券会社は、監視委員会に対し、「顧客にはAIJ投資顧問から受け取った報告書をそのまま送っており、損失が出ているとは知らなかった」と話しているということです。

監視委員会は、AIJ投資顧問が運用実績の報告書を改ざんして損失を隠していたとみて調査を進めています。

企業が損失穴埋めの場合も

AIJ投資顧問に資産が残っていなければ、これらの資金は戻ってこなくなり、運用を任せていた企業年金の損失になります。

こうした損失は、今後の運用の利益で取り戻すのは難しいのが実情で、企業が資金を追加で支払って損失を穴埋めするか年金の加入者やすでに年金を受給している人に給付の切り下げに合意してもらわなくてはならず、企業などは極めて厳しい対応を迫られることになります。

電機メーカーの富士電機は、9年前からAIJ投資顧問に年金資金の一部の運用を委託してきたということです。

会社側によりますと、去年3月末の時点で投資残高は93億円に上り、富士電機の企業年金基金の資産に占める割合はおよそ9%だということです。

富士電機は、「今後の具体的な対応は金融庁の調査結果などを踏まえ決めていくことにしているが、年金基金としては、年金の給付に影響が出ることがないよう対応をしていきたい」と話しています。

東京・江東区に本社があるシステム開発会社のSCSKは、平成15年からAIJ投資顧問に年金資産の運用を委託しています。

現時点での委託額はおよそ54億円で、年金資産全体の13%に当たるということです。

SCSKは、「委託している54億円のうち、どのくらいが毀損しているのか分からず、金融庁の調査を待ちたい。

ただ、社員が年金を受け取れない事態にならないよう、最悪の場合でも会社が補てんする方針だ」と話しています。

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