ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

カンボジアの地方自治体で昇進の鍵になるのは・・・・

2022年09月11日 | カンボジアの女性指導者たち

地方自治体で、「昇進の条件」を色々聞いて回っている。
どこも、ジェンダーが入ってないのだが、「男性度女性が同じ能力なら、女性を昇進させる」という発言は何度も聞いた。
でも、男女が全く同じってことはありえないし、こういうのはリップサービスだろう。




何度も同じ話を聞いていると、カンボジアの昇進の条件がなんとなくわかってきた。
これは日本でも同じだろうか(行政だから売上とか関係ないし)

1ー能力(多分、やる気もこの中に含まれると思う)

2ー学歴 (ただ、とある区では、中卒とか高卒の人が管理職で働いていた、50代くらいの人で学校に行けなかったんだろう)

3ー経験 (これは疑問、とある区では30歳くらいの女性が副区長だった、いいことだが縁故だろう)

明確に「政党への関与」について発言したのはある区長さん一人だが、政党の活動も相当関わっているのではないだろうか。
男女を問わず、政府の中で仕事していると、やはり政党のバックアップは必要だし、政治活動に積極的だとネットワークもできて仕事がしやすくなる。


↓田舎の区役所に行くと、自己紹介ではちゃんと起立する、こういうの大好き



労働許可証もNSSFも数年もらっていないとはいえ、一応(すでに10年ほど前にサインした契約書が有効なら)まだ所属している大学の国際関係文化学部の学部長が急死して、すでに2ヶ月くらい。
誰が学長になるのか不明で、誰に成績を送っていいのかも不明。
副学長は二人いたが、一人はヒステリーを起こして夜中のメールで「やめる!!」って退職したし、もう一人は政府の偉い人だからとても学長にはなれない。

うちの大学の昇進の条件はなんだろう・・・・給与もまともにもらえないし、肩書だけもらっても仕事が増えるだけで給与は変わらないなら、誰もやらないだろうなあ(私は年功序列と経験だと一番適任なのだが、声もかからないし、もちろんやらない)。