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人権について vol.1

2007-12-02 | その他
今朝は図書館から、
「新しい本が来ましたので取り置きしておきますね」
と、とても親切な電話がありました。
普段図書館を利用する時には、読みたい本などを探して借りることがほとんどですが、どんな本を借りる人間か?を覚えてもらうととても助かることがあります。
今回も、ちょっと声をかけておいたんです。
新刊で「*****」についての本が出たら教えてくださいね!と。
こんな時、専門職の「出来る人」に出会うととても嬉しくなっちゃいます♪
今後もよろしくお願いいたします。


さて、今回は2年前にもブログで書いてみましたが、12月10日人権デーについてです。

12月4日~10日までを人権週間としています。

ということで、本日より人権デーまでの間、何人かの人権活動家について紹介していきたいと思います。


ウイグルの母と呼ばれる女性が先日、日本に来日していました。
ラビヤ・カーディル
画面でみる彼女はまるで日本人?と言っても分からないほどとても身近に感じる外見をしています。
そして思ったことは「強いな」ということ。
彼女は中国で巨万の富を得た凄い人です。
(最初は小さな洗濯屋だったそうです)
ウイグルを良くするために活動をしはじめ、演説をしたことによりパスポートまで没収され、投獄されていまいます。
さらに米国に亡命した夫に新聞の切抜きを送ろうとしたことが、拍車をかけ、テロリストとまで言われるようになるのです。
2005年彼女は家族を残したまま、米国に亡命するのです。


東トルキスタンと言う国をご存知でしょうか?
現在は中華人民共和国の「新疆ウイグル自治区」と呼ばれる地域です。

東西の文明の交わる地点で、独自の文化と歴史を持った地域として繁栄してきました。複雑な歴史背景を持ち現在は中国共産党による占領下に置かれています。
そして激しい弾圧によって、数多くの東トルキスタンの人々の命が奪われてきました…。

この地域で行われた多くの核実験と核廃棄物の投棄により放射能中毒で犠牲になった人々は数知れず。
強制的に「計画生育」という名目で数百万の赤ちゃんの中絶を行い、「政治犯」として数万人単位の人々の処刑が執行されています。
9.11以降はテロ対策の名目で政治犯の投獄、処刑がさらに厳しく行われています。

これでは民族崩壊になりかねません。
さらに大量の漢族の移住と中国共産党による民族浄化政策のもとに、独自に培われてきた文化や言語、風習は消し去られようとしています。

ラビヤ・カーディルさんはこの現状を世界に知ってもらうために各地で公演しつづけているのです。
今現在は息子さんなども捕まってしまい、かなりひどい仕打ちを受けているそうです。
インタビューで印象深かったのは、
「息子さんに会うことは出来るのですか?」
という質問に言葉を詰まらせ涙をこらえて…数秒後にこう言われました。
「私にはウイグルの人々が子供たちみたいなものですから…彼らのために出来るだけのことをしているのです」
もしかしたら一生会うことが出来ないかもしれない…そんな思いを堪えているのが伝わってきました。

最近は、北京オリンピックが近いということもあり、こじつけの理由によって捕まるウイグルの人が多いそうです。そしてその状況はどんどん悪くなっているようで…信じられません。
チベットも然りですがこの状況はいつになったら良くなるのでしょうか?
そしてどれだけの人がこの状況を知っているのでしょうか?





人権について詳しく知りたい方、興味のある方はこちらのHPをぜひ見てください。
ラビヤ・カーディルについても詳しく書いてあります。↓
アムネスティー・インターナショナル