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人権について vol.2

2007-12-03 | その他
昨日夕方お散歩をしていると、すぐ脇の木の枝に子ザルがいました。
それも2匹も…。
「キッキ~!」という声とともに、お尻をこちらに向けて木を揺すって威嚇します。
これが結構な迫力で……。
ちょっとかわいい!って思ってしまうんですけど、野生のサルは侮れないですからねぇ~。
毎日、注意しないと散歩も出来ない季節がやってきました。


今日紹介するのは「レイラ・ザーナ」クルド人の女性です。

先日紹介した本にも名前が出てくるのですが、ヨーロッパでは良く知られているものの、日本ではほとんどその名前を聞いたことがないのが現状です。

トルコの首都アンカラにある中央刑務所に10年にもわたり投獄され、ようやく2004年に釈放されました。

1991年、トルコ議会総選挙にクルディスタン(クルド人居住地域)から立候補し30歳という若さで当選。
クルド人初の女性議員が誕生した。
その議員就任式の際、彼女はトルコ語で宣誓をした後、クルド語でこう言ったのです。
「私は民主主義の枠組みの中でクルド人とトルコ人が平和裏に生きるべく闘う」「クルド人とトルコ人の兄弟愛に万歳!」

議会において初めてクルド語で「クルド民族の存在」が主張された瞬間でした。
その後、彼女は議員特権を剥奪され、10年間ものあいだ投獄されることになるのです。
その理由とは?
トルコでは共和国建国以来、クルド民族の存在を否定してきた。
それゆえ、彼女の行為は共和国を破壊する分離主義テロリズムそのものだった。
そして「テロ組織のメンバー」という容疑で起訴され、禁固15年の有罪判決を受け、投獄された。

対外的な対面を保つために、投獄された人権活動家たちは釈放・開放されることが多い。
トルコの場合もEU加盟を目論むところが大きかったか?


1日、トルコ軍はイラク北部で非合法武装組織クルド人労働者党(PKK)に対してヘリコプターによる空爆や砲撃、特殊部隊による越境攻撃を行い、PKK側に大きな被害を与えたというニュースが流れた。
クルディスタンに住む人々は、いつになっても終わらないこの泥沼のような状況をどのように感じているのだろうか?
彼女をはじめクルド人の人々が願う「トルコ人もクルド人も平和に幸せに暮らせる世界を!」はいつ現実になるのだろう?