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定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

お待たせ~、玄関アーチのアンジェラ様、そしてアプリコット嬢で~す!

2007年05月29日 | バラ日記
お待たせしました!いよいよ玄関アーチ娘の登場です。ご存知アンジェラちゃん。この冬に大苗で移植したばかりの若い娘だから遅いのはしょうがないけど、ちょっと遅すぎるんじゃないかね。でも、他の娘達が花の盛りを過ぎてから咲き出すんだから、きっと自分だけが脚光を浴びたいのかもね。

アンジェラ(CL)1988年 ドイツ 作出者コルデス
玄関アーチ用に植えたつるバラです。クリアなローズピンクの丸弁カップ咲きで、花径は6cmくらいの中輪です。香りはかすかにするかなぁという程度ですけど、春から秋まで繰り返して咲き続けてくれる娘です。未だ若い株なのでアーチには少ししか掛かっていないけど、成長力旺盛のバラだから来春にはアーチを被ってくれるでしょう。


そしてアプリコット嬢の目覚めです。
アプリコット・ネクター(FL)1965年
まさにアプリコットカラーの美しい薔薇です。この薔薇、何処から見てもHTそのものという感じ。直立型の樹形で茎は太くしゃんとしていて、花も大輪です。香りも中々です。乳白色と黄のグラデーションが魅力。バーゴラ脇の一番奥の目立たない位置にいる娘ですが、もう少し目立つ場所に植えれば良かったかなぁ。


二~三日うちに真打が登場しますからね~、お楽しみにね。

今朝は急激に冷え込んだせいか、ウドンコ病が始まった~
未だ一部の株に兆候が見えただけだから、ハンドスプレーでミネラシンをシュッシュ。ったく目が離せないなぁ。

花柄摘みの一日、 今日の娘はファイルフェンブロウとバレリーナちゃん

2007年05月26日 | バラ日記
昨日の雨のお陰で、薔薇の花びらは水をたっぷり吸い込んで…。今日は花柄摘みをしなくちゃね。で、朝一から始めたんだけど、取っても取っても切が無い。
かめ姫様から「薔薇の花びらをお風呂に入れるといいよ」とアドバイスをいただいたので、早速お友達に籠一杯の花びらを持参。で、我が家も今夜は薔薇風呂だよ~。ジローの入浴写真は淫らだから、薔薇を浮かべたお風呂を載せますね。
その前に、本日の娘を紹介!

お待たせ~ バーゴラにからめた紫の君、ファイルフェンブロウ(R)の登場です。

ファイルヘンブラウ(R) 1909年 ドイツ
ファイルヘンブラウとはバイオレットブルーという意味だそうです。紫色の花びらに白い線、黄色いオシベがポイントの小輪が房咲きです。さわやかな香りがします。未だ二年ですが成長著しく、樹高4mにもなるようです。今のところバーゴラを独占してますが、その内に右手からはストロベリーアイス(FLピンク)が、後ろからはダンス・ド・フェ(赤CL)が領分を侵犯してくるよ。そうなると、紫・ピンク・赤・の薔薇に包まれたバーゴラの完成です。楽しみだなぁ。
別名ブルーランブラー



続いてはジローガーデンの小娘ちゃんです
バレリーナ(HM) 1937年 イギリス ベントール作出
四季咲き小輪系 丸弁咲き一重の小輪です
薄ピンク色の可愛いフリルはかすかに香ります。ラベンダードリームの紫を薄いピンクにした感じかな。ソメイヨシノ?なんて間違える事も…ないよね。


ポールス・ヒマラヤンムスク(R)も満開です。


ピエールも負けじと満開です。対面同士で「見て!見て!!」と競艶です。


彼女達を眺めながらの薔薇風呂は格別です。風呂上りのビールを飲みすぎてしまったぁ…

祭りの後…バラの盛期もそろそろ終わり

2007年05月25日 | バラ日記
慌しくOpenGardenも終わり、今は花柄摘みの毎日です。散る前に花を摘んでやらないと見苦しいし、病気も元だからね。毎日40リットルのゴミ袋に一杯分、もったいないなぁと思うけどしょうがないね。そろそろ追肥もしなくちゃなぁ。
これから二番花が出てくるんだけど、やっぱりバラの盛期は過ぎた感じ。そうなるとやっぱり寂しいなぁ。満開の季節が華やかだけに祭りの後は寂しさが募ります。
伊豆高原は雨…もうすぐ梅雨…紫陽花の季節がやってきます。

そろそろバラのアップも残り少なです。
今日の娘はアルバータイン(R)とストロベリーアイス(FL)
あと、晴れたら、とっておきのファイル・フェン・ブロウ(R)、そしてニュードーン(CL)、アンジェラ(CL)、などが待っています。

アルバータイン(R) 1921年 フランス
高芯咲きで花びらが反り返るようなピンクのカップ咲き。とても良い香りがします。南の岩斜面に這わせているので風に揺れる花が見所です。枝の長さは現在4mくらいですが、どんどん延びています。


ストロベリー・アイス(FL)1974年 フランス
白地のフリルに縁がピンクのぼかしが入ったようなエレガントな娘。花付きもとても良い子ですが香りが無いのが残念。シュートを長く伸ばすので「つる薔薇」と思われています。ジローガーデンではバーゴラの東側を受け持っています。


ところで、OpenGardenに訪れたお客様からジローガーデンの写真をいただきました。なんとも美しく撮れているんです。撮影の角度、光の射し方、葉の具合、素晴らしい!ジローのデジカメオートと比べたら天地の差。これが同じバラ?と思うほど写真の出来が違います。CDを頂いたんだけど容量が大きすぎてアップ出来ません。残念!

バラ 春苗の庭への植付け法

2007年05月23日 | バラ日記
バラ苗の庭植え法をブログで紹介して欲しいとのご要望がありました。
バラ苗の植付法は、殆どのバラ栽培の本に掲載されていますので、改めて偉そうに記述するのは気が引けますが、一般論に伊豆高原の特殊事情を若干加味して、以下に記述しておきます。あくまでも私の独断偏見が入り込んでいますので、責任は持てません事、ご承知ください。

(バラの春苗を庭植えする時(あくまでも鉢植えの春苗ですよね。冬の大苗は少々異なりますので確認してください。)

植付け適期、日照
一年苗(新苗)であれば、4月~5月に植えるのが良いと思います。2年苗(大苗)であれば、1~2月に植え付けるのが良いと思います。鉢植え苗を庭に移植する場合は、4~5月以外の月でもそれほど問題は無いと思います。

植付け場所は、一日の日当たりが4~5時間以上あるところで風通しの良い所が望ましいです。でも、一日の日当たりが3時間程度の明るい日影でも栽培できるバラの種類があります事を覚えておいてください。

土作り
伊豆高原一帯は火山性台地です。また低地でない限り水はけが良い土地です。バラの育成に適した土は、保水力があり、かつ排水と通気性が良い土です。

①移植する場所を耕す事から始めてください。
②直径50cm以上、深さ50cm以上、を目安にシャベルで掘り上げてください。
③伊豆高原の場合、ゴロ石がたくさん出てきます。中には一抱えもあるような石が出る場合があります。掘り出しが困難な大きな石にあたったときは、植える場所を移すほうが無難です。
④直径3cm以上の石は全て取り除いてください。
⑤雑草や根も取り除いてください。
⑥掘った穴に、完熟牛糞をシャベル一~二杯程度、腐葉土をシャベル一~二杯、入れます。
⑦掘りあげた土にも、完熟牛糞をシャベル一~二杯程度、腐葉土をシャベル一~二杯、入れて良く攪拌します。
⑧この穴へ、苗の接ぎ口が見えるか見えないか程度の深さに苗を植えつけます。苗の接ぎ口が地上に出ている事を確認してください。
⑨植付けが終わったらバケツ1杯程度の水をやり、マルチングを行い(腐葉土、バーク堆肥、藁などを5cm以上の厚さで苗の周辺を被う)、支柱と品種名を記入したラベルを立てておきます。
⑩移植後4~5日は葉にかからないように水をたっぷり与えてください。
⑪7月~9月の猛暑の時は表土が乾いたなとおもったら葉にかからないように水を与えてください。

春苗の蕾
鉢から苗を取り出すときは、鉢土を崩さないようにして、そのまま、そおっと鉢から抜き取って、土が鉢型のままついた状態で植えてください。春苗は接口部が弱いので丁寧にやさしく扱ってください。
 原則として春~夏は花を咲かせないように蕾は摘出してください。

肥料
 移植後、二週間くらい後に肥料を一掴み程度与えてください。肥料は一般的に窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)の成分比1:3:1又は1:2:1とリン酸成分を多く必要とします。ホームセンターで売っている油粕と骨粉をそれぞれ50~70グラム程度(両方で移植スコップで軽く一杯程度)を苗の周囲30cmくらいのところに軽く埋めて土と混ぜてください。以後、肥料は毎月一回与えてください。(冬の元肥は改めて説明します)

病気の予防と防虫
 伊豆高原は雨が多いこと、湿気が多いこと、風が強いこと、と病気や害虫に侵される事が多い地域です。主な病気は黒点病とウドンコ病です。害虫は、バラクキバチ、チュウレンジバチ、イモムシ、アブラムシ、カナブン、カミキリムシ、その他大勢です。
 病気を防ぐには、最低二週間に一回の消毒が欠かせません。農林省で許可されている(ホームセンターで販売している)薬品、例えばダコニールを1000倍に希釈したものを噴霧します。
 害虫を防ぐには、消毒剤と一緒に殺虫剤(例えばスミチオン)を1000倍に希釈したものを混ぜて噴霧します。
 殺虫剤を使用したくないのであれば、毎日しっかりと薔薇を観察し、虫がついているようであれば手で捕殺するしか方法はありません。薔薇の数が少ない場合はそれでもOKでしょう。
尚、木酢液などでは病気や害虫を防除するのは難しいと思います。

とりあえず、今回はこんなところで宜しいですか?
バラは植えつけた後も、きちんと手を掛けてあげなければ美しくは咲いてくれません。子供に愛情を注ぐような気持が必要です。育つにつれて、剪定や元肥やその他の知識が必要となりますが、別にそれほど難しいものではありません。ただし、放任では子供が育たないのと同じ事になります。

次の段階に行って、また何か質問があれば私なりにお答えいたします。

再びジローガーデンの娘を紹介します。今日のトップはオクラホマ(HT)

2007年05月22日 | バラ日記
OpenGardenを終えてホッと一息といきたいけど、花期で消毒を遠慮していたら、そろそろウドンコとコナジラミの気配が…。で、今朝は7時から二時間、消毒と花柄摘みのお時間となりました。
さて、未だ紹介されていない娘達をご紹介しましょう。

オクラホマ(HT)1964年アメリカ 大輪強香
紅黒薔薇の中でも特級品に位置づけられる名花です。黒紫と紅が混ざったような大輪です。ダマスクのような濃縮された香りを漂わせます。となりで存在感をアッピールしている熟女「パパメイヤンHT」とどちらが良い香りかでいつも論争になる薔薇です。少々花付きが少ないかなぁ。


ファースト・ブラッシュ(HT) 1999年 フランス 作出者メイアン
濃いショッキングピンクの大きな剣弁を巻いた大輪娘です。咲ききってしまうと、何と言うかなぁ…、ちょっと大き過ぎる娘だなぁ。半直立で香りは中位い。力強く伸びるシュートが印象的。デッキ脇の小花壇で一番目立つ娘です。


バレンシア(HT) 1989年 ドイツ
花径14センチの特大輪です。ゴールドといえる黄金色で剣弁高芯咲きの姿は優雅です。濃厚な甘い香りがします。花持ちもよく雨にも強く強健です。我が家の南西角地特等席に陣取っています。となりのゴールドバニーちゃんも特大輪の黄色だけど、バレンシアのほうが黄金色で気取っているかなぁ。


大輪のHTが続いたので、今度は最も小さな剣弁咲きの娘をご紹介しましょう。
セシル・ブルンネ・ホワイト(Pol)1909年 フランス
小輪 微香 アイボリーホワイトの小さな花びらだけど、姿形はHT並み。あれっ、こんなに小さなHTってあったっけと思わせるほど整った花形です。ね、立派な剣弁高芯咲きの美しい薔薇でしょ。この娘の花径、判ります?ナント1.5cmくらいしかないのです。超カワイイ!この薔薇に気がついた訪問者はさすがです。さて、何処に居るでしょう…


OpenGarden ご報告

2007年05月20日 | バラ日記
始めてのOpenGarden、ドタバタ報告です。
オープンガーデン、やるぞ~!とブログで宣言したのは良かったけど、何しろ始めてのことだし何から用意しようかと…。そうだ、芝刈りしなくっちゃね。(で、一日消耗)、あっ、雑草取りも…(で、一日消耗)、看板どうしよう(で、厚紙を使って2時間消耗)、お茶の用意は?(お茶だし無しって宣言したけど、一応はね。何がいいかなぁ、暑いからアイスコーヒー、で、タンブラー揃えて、アイスコーヒーセットを用意。勿論、念の為、ビールとウイスキーとツマミ)、そうそう、70株の薔薇を説明するの大変だよなぁ。薔薇の名前と種類と性格と何処にあるかを一覧にした薔薇リストも用意しなくちゃね)。

写真は全てお客様の登場は無しでゴメンナサイ。だって、お相手していて写真撮影不可能だし、お客様に写真向けるのも失礼かと。でも、お客様の半数は立派なデジカメをお持ちでパチパチしていました。

さぁ、準備万端整えた。明日の土曜日が待ち遠しいなぁ。天気予報を何回も見て、うぅ~む、午前中、雨か…)
土曜本番、雨~/・・・、お客、勿論、こな~い!お昼頃にカラリと天気。さぁ、これから来るぞ~。………、待てど暮らせど来な~い!

ピンポーン!!!!、来たぁ~~!!!
家族連れ、同じブロックのご近所さんね、可愛い木イチゴの籠をお持ちになって。ささ、ご覧くだされ。(感嘆の声、むせるような薔薇の香り!、素晴らしい!…もち、ご近所様故のお世辞と心得ニャ。でも嬉しい)

ピンポ~ン!!!、おっ? またまた、ご近所さんね。(ご夫妻で登場。手造りの蕗漬けをいただきました。しばし歓談の輪が。)

ピンポ~ン! あっ、拝見出来ますぅ?(通りがかりのおば様グループ。勿論、ああでもない、こうでもないと品評会)
都合三組のお客様でした。

日曜日 朝から晴れ~!
ん?何か庭で話し声が…(オープンガーデンという看板出しているからオープンね)

さぁ、それから続々と…(昨日と比べると続々とです)
一組の案内が終わると、しばし歓談、そして、お茶、ざっと一組30分~40分。

ご夫妻登場「ブログ見てますわよ」
(えっ?)
ジローがすすっと通り過ぎて、「あら、もしかしてジローちゃん?」
(えっ?え~???)

その内、たけちゃん登場!(あれっ?出張じゃないの?「駆けつけてきたのよ…これ、おみやげ?」、ん?「メキシコビール・・・」、んん?、「これ入れて飲んでね。」、何?「ライム・・・」ビールにライム入れるの???
ご馳走様でした~!、でも、ちょっと変わった味ね。

水差し持参いただければ切花に…皆様遠慮して小さな花瓶をお持ちに。勿論、大輪中心にバシバシ切花にしてお持ち帰りいただきました。


15時終了の予定が、終わってみれば17時。本日のお客様八組ね。土日で11組のお客様だったけど、あぁ、疲れたぁ、でも、やって良かったぁ。友達がいっぺんに増えた~!病弱で人前にあまり出たがらないカミサンも、ご近所様とのお茶の席にはデッキに出て少しばかりお話を…。良かったぁ。ジロー猫も満足したようだったぁ。

オマケのピエール


今日の娘は、アイスバーグ、メイワンダー、プリンセスマーガレット、そしてエーデルワイズ

2007年05月19日 | バラ日記
午前中は雨…娘達はたっぷりと水を含んで全員うな垂れて。がしかし、お昼頃から急にお天道様が。おぉ、神様、仏様、ジローガーデンのOpenに気を使ってくれたのね。
だがしかし、宣伝が悪いのか、お茶無し(ビールはあるんだけど)と宣言したのが良くなかったのか、締め切りの15時になってもご来場はご近所さんだけ。
娘達も折角張り切っていたのに…ま、しょうがない。ビールでも飲むか(又始まった)
で、今日の娘達の紹介です。

アイスバーグ(FL)ドイツ1958年 別名 Schneewittchen(白雪姫)
細い枝に純白のドレスをいっぱいにつけて、何とも愛らしいアイスバーグ。氷山の別名が白雪姫とは一体どういう関係があるの?フロリバンダの白では一番人気かな。花持ちもいいし病気にも強いし、我が家の南斜面特等席でドレスを翻しています。


メイ・ワンダー(Pol)
花色は紅赤で、かわいらしいカップ咲きです。背丈は約30センチくらいです。匂はありません。四季咲きなので、一年を通してたくさん楽しむことができます。体は小さいけど、グラマーちゃん。鉢栽培向きですけど我が家では地植えです。


プリンセス・マーガレット・オブ・イングランド(HT)1968年 フランス 作出メイルランド
花径14センチの大輪、香りはGood。花付きが少し弱いのが玉に疵だけど、そのピンと背筋を伸ばした姿はさすが英国の王女様。ちょっとお高くとまっている感じだなぁ。


エーデルワイズ(FL) 1969年 デンマーク 作出 ポールセン
中輪、少し香りはあるけど控えめ。一枝に6~7輪もの花を付けます。花持ちも長く楽しませてくれる薔薇ですよ。
エーデルワイズの歌を思い出すけど薔薇とは関係ないみたい。エーデルワイズはスイスの国花だそうですね。調べたら、エーデルワイズとは高貴な白という意味で、純白の綿毛に覆われた可憐な花です。薔薇とはとても呼べないけどね。


この薔薇は何でしょう?名無しの娘の名前を探してください!
朱色の中輪で、咲き掛けは剣弁ですが、開くとこのようになります。香りは中くらいだけど良い匂いです。直立型で高さは1.3m~1.5mになります。HTである事は間違いなさそうですが、調べても名前が見つかりません。


おまけはレモンの花です。今年はいっぱい実がつきそう…何故かリスはレモンだけは食べないのです。酸っぱすぎるのかな。


明日はお客さん、来てくれるといいなぁ






ニコール・名無しチャイナ・アイリス

2007年05月17日 | バラ日記
昨夜から今朝にかけての豪雨で花びらがたっぷり水を含んでうな垂れています。中には地面に顔をくっつけている娘もいます。伊豆高原の雨は重いからなぁ…。海から吹く南からの強風、大室山から吹き降ろす寒風、雨、雨、雨、虫、虫、病気…薔薇にとっては厳しい自然なのです。でも、たっぷり含んだ水を払い、垂れた首をおこし、支柱で支えてやって、そうこうしているうちにお日様が…。すぐに元気を取り戻すのも伊豆高原の娘達です。

ニコール(FL)1987年 ドイツ
白地のカップの縁にピンクのぼかしが入る気になる娘です。ドイツ産の娘だからか、とても枝が太くがっしりとしていますが、花はとても優雅で人目を引きます。となりの香粉連(Ch)が地味な薔薇だし、前に陣取るのは枝ぶりはとてつもなく大きいけど小輪の桜のようなポールス・ヒマラヤンですから、なんともニコールが目立ちます。ニコール・キッドマンとは何の関係も無いけど、彼女より可愛いなぁ。


名無しの薔薇(Ch…多分)小輪の赤
もっとも目立つ薔薇のゴールドバニー、サラ・バン・フリートに囲まれて小さくなってひっそりと咲く可愛く赤いフリルは名前不明です。姿形からおそらくChと判断されるのですが定かではありません。同じChのルイ・フィリップに極めて良く似ています。フィリップ二世と名づけちゃおうかな。


名無しの薔薇(FL…多分)中輪の白
高貴なサラ・バン(HM)と名門のグラハム・トーマス(ER)の下で小さくなっているもう一つの名無し薔薇です。姿形からFLと思います。花は白で小さなフリルがいっぱいの中輪。一応香りも少しします。FLだから花付きもとても良いのですが、散り際はちょっとアレレ?って感じ…


ここで突然ジャーマンアイリスを紹介
花壇で大事に育てていたんですけどね、花が付かないんですよ。で面倒になって、ヤマボウシの下に移植して放っておいたら、何と開花!えっ?何で?アイリスって放任主義のほうが喜ぶのだろうか…。花の栽培にすっかり自信を失ってしまった。

ようやくピエールが。そしてポールスヒマラヤン、オレンジモールス、パパメイヤンのHTが登場です

2007年05月16日 | バラ日記
ようやくの登場はご存知ピエール・ド・ロンサール。
あのねぇ、よそ様のお庭ではとっくに開花してんのよ。遅いじゃないか、いくらなんだって今頃開花じゃ、一体どんな育て方してるんだろうねぇ、って言われちゃうじゃないか。
「そんな事言われても…追肥がたらないんだもの…」
えっ?

ピエール・ド・ロンサール(CL)フランス 1988年
お馴染みの薔薇。ぼかしピンクのぼってりとした大輪。満開になるとそれはもう見事。うっとり見とれる薔薇の一つです。香りはあまりありません。南階段下の特等席に陣取っています。ピエール・ド・ロンサールとは16世紀にフランスで活躍した詩人だそうです。


ポールス・ヒマラヤン・ムスク(R)1916年イギリス
薄いピンクに少し紫が入った可愛い薔薇です。だんだんと白く変化します。満開の時には数えきれないほどの花が咲き乱れます。ロックに這わせて滝のような枝垂れに仕立てています。
ちょっと大島桜に似ているかなぁ。成長力が抜群、どんどん延びて、ほっておけば7mくらいになっちゃいます。
オフェーリアを作出したジョージ・ポールの傑作。



オレンジ・モールスダック(Pol)1956年 オランダ
英語では、Orange Mothers Day (母の日)
オレンジ色のコロコロしたカップ咲きの小輪です。アンナマリをもう少し大きくしてオレンジにしたような感じです。香りは少しだけ。
グーテンドルスト氏の作出。氏はマザコンだったのかなぁ。


パパ・メイヤン(HT)1963年 フランス 巨大輪強香
前にCLのパパ・メイヤンを紹介しましたが、HTのこちらが本家です。
直径15cmを優に超える巨大輪、ビロードのような黒紅の大きな薔薇の中の薔薇。ダマスクの強い香りに悩殺されてしまいます。少々病気(黒点病)に弱いのが玉に傷だけど、この花の魅力には何者も及びません。熟女の中の熟女、隣で咲くオクラホマは妹分といったところです。


ラベンダードリームとコーネリアの競艶

本日は、ラベンダードリーム、シルバーライニング、ジャストジョイ、ピース、です。

2007年05月15日 | バラ日記
お天気が続くので娘達も病気にかからず順調に育っています。今週末にOpenGardenしちゃうなんていうものだから、娘達も張り切っているようで。。。
それでは本日お勧めの娘達をご紹介しましょう。

ラベンダー・ドリーム(Sh) 1986年 オランダ
小輪四季咲き性 小さな(花径4センチくらい)の丸弁半八重平咲きです。淡い紫ピンクの花をいっぱいに咲かせます。香りもGood。枝垂れて咲くので何となく桜を思い出させる日本的なムードをもつ薔薇です。となりのコーネリアと比べて紫ピンクの色彩が強いので、コーネリアより花数は少なくても目立つ娘です。


シルバー・ライニング(HT)1958年 イギリス 大輪強香
ちょっとシルバー色を感じさせないでもない見事なピンクの大輪。見事な剣弁高芯咲きは堂々としていて存在感があります。咲き始めは白と縁がピンクのぼかしが美しいのですが、温度で色が変化していきます。だんだんとシルバーメタリック的なピンク薔薇になります。
購買先の相原薔薇園の解説に、Every cloud a silver lining (下から見るとどんなに暗く見える雲でも、その裏は太陽の光を受けて銀色に光っている)という句から、シルバーライニングは「逆境の中の希望の光」を意味しているどうです。うぅむ…名前にはロマンがあるなぁ


ジャスト・ジョイ(HT) 1972年 イギリス 大輪強香
アプリコットの大きな花びらをひけらかすお嬢様。そのフリルが風にそよぐ姿は悩ましい。香りも高く、姿形色具合、どれをとっても上流階級の娘です。ジローが惚れこむ薔薇ベスト5の一角を占める名花。


ピース(HT) 1945年 フランス 大輪強香
世界で一番美しい花という評価があるそうですが、うぅむ…うなずけますね。そのカナリアイエローの大きなフリルに少し虹がかかります。
1945年4月29日のベルリン陥落の日が偶然にも命名を受ける日だったこの薔薇は、第二次世界大戦が終結して平和の願い「ピース」と名付けられたそうです。1951年の平和条約会議の折、49人の国連代表の脇にはそれぞれ、平和の祈りを込めた一輪の「ピース」が飾られたそうです。歴史を感じさせる良い話ですね。(相原バラ園の解説より)