7月7日(木曜日)
知床峠⇒知床五湖展望台⇒知床自然センター⇒摩周湖第一展望台⇒あかん遊久の里鶴雅泊
孫ね
知床峠は快晴、眼下に広がるオホーツク、根雪がある知床峠、雄大で清々しい空気で北海道っていいなぁって思っちゃう景色だね。峠の見晴らし台には遠望レンズをつけたカメラがずらり。ヒグマやキタキツネやエゾシカのお出ましを狙っているそうだけど、こう人が多くっちゃ出てこないんじゃない?
峠から知床五湖展望台へ。
「おじいちゃん、(この「おじいちゃん」って呼び方じゃなくて他の呼び方ないかなぁ。ジロチャンとか?)、クマとか鹿とか見たい?」
うん、見たい!鹿なら天城にもいっぱいいるけどさ。
「エゾ鹿がでっかいから迫力あるよ。じゃ、次の道左に折れてね」
バスが通る広い道から脇道に入る。観光道路じゃなくて林道って感じの道だ。沢ずたいにゆっくりと車を走らせると間もなく娘が叫ぶ。
「あっ、鹿だ!止まって~~」
どれどれ、おっ!居た~~~、で、で、でっか~~~い!
立派な角だなぁ、牛みたいな大きな目でギョロって睨んでるよ。でっかいなぁ、天城の鹿の二倍くらいあるんじゃない?
二頭連れで草を食んでいる。車が傍によっても逃げない。時折顔をあげてギョロリと睨むが、あまり人間を怖がらないようだ。観光ずれしてるのかなぁ。
鹿と別れて再び車を進めると、すれ違いの車から声がかかる。「この先100mくらい行ったところに熊がいたから気をつけてね」
えっ?熊? 行こう!!!
ゆっくりと車を進める。50m、80m、100m、150m…300m、500m…居なくなっちゃったよ。クゥ~~見たかったなぁ、残念。
知床五湖は広大な湿原と五つの湖で構成されている。この時期はヒグマがウロウロしているそうだ。木造の高架道が延々と湿原に設置され、車椅子でも楽に行ける。高架道の両脇はヒグマ避けの高圧電流ラインが貼られている。人間が触ると気絶するか死ぬからしい。すれちがう観光客は中国人のご一行。どこの観光地に行っても中国人ツアー客が多いなぁ。
知床でお昼を食べて、孫とはバイバイ。元気でな、頑張れよ!じゃあね!
知床から摩周湖へと車を進める。広大な原野の中のまっすぐな道をどこまでも…これ、眠くなっちゃうんだよね。
3時間近いドライブで摩周湖に到着。
霧の摩周湖っていう位だから年中霧に包まれている。晴天で眼下に広がる摩周湖が一望出来る日は少ないとの話だったが、雲ひとつない快晴だから摩周湖展望台から湖全体が一望できた。絶景かな絶景かな。この湖の透明度は世界一。41mの深さまで見えるとの話だ。摩周ブルーと言われる深いブルーの湖を飽きずに見る。神秘的な湖だね。
摩周湖から阿寒湖へ。阿寒はアイヌの郷だね。今夜は阿寒湖畔に立つ「あかん遊久の里鶴雅」に宿泊だ。