バラ苗の庭植え法をブログで紹介して欲しいとのご要望がありました。
バラ苗の植付法は、殆どのバラ栽培の本に掲載されていますので、改めて偉そうに記述するのは気が引けますが、一般論に伊豆高原の特殊事情を若干加味して、以下に記述しておきます。あくまでも私の独断偏見が入り込んでいますので、責任は持てません事、ご承知ください。
(バラの春苗を庭植えする時(あくまでも鉢植えの春苗ですよね。冬の大苗は少々異なりますので確認してください。)
植付け適期、日照
一年苗(新苗)であれば、4月~5月に植えるのが良いと思います。2年苗(大苗)であれば、1~2月に植え付けるのが良いと思います。鉢植え苗を庭に移植する場合は、4~5月以外の月でもそれほど問題は無いと思います。
植付け場所は、一日の日当たりが4~5時間以上あるところで風通しの良い所が望ましいです。でも、一日の日当たりが3時間程度の明るい日影でも栽培できるバラの種類があります事を覚えておいてください。
土作り
伊豆高原一帯は火山性台地です。また低地でない限り水はけが良い土地です。バラの育成に適した土は、保水力があり、かつ排水と通気性が良い土です。
①移植する場所を耕す事から始めてください。
②直径50cm以上、深さ50cm以上、を目安にシャベルで掘り上げてください。
③伊豆高原の場合、ゴロ石がたくさん出てきます。中には一抱えもあるような石が出る場合があります。掘り出しが困難な大きな石にあたったときは、植える場所を移すほうが無難です。
④直径3cm以上の石は全て取り除いてください。
⑤雑草や根も取り除いてください。
⑥掘った穴に、完熟牛糞をシャベル一~二杯程度、腐葉土をシャベル一~二杯、入れます。
⑦掘りあげた土にも、完熟牛糞をシャベル一~二杯程度、腐葉土をシャベル一~二杯、入れて良く攪拌します。
⑧この穴へ、苗の接ぎ口が見えるか見えないか程度の深さに苗を植えつけます。苗の接ぎ口が地上に出ている事を確認してください。
⑨植付けが終わったらバケツ1杯程度の水をやり、マルチングを行い(腐葉土、バーク堆肥、藁などを5cm以上の厚さで苗の周辺を被う)、支柱と品種名を記入したラベルを立てておきます。
⑩移植後4~5日は葉にかからないように水をたっぷり与えてください。
⑪7月~9月の猛暑の時は表土が乾いたなとおもったら葉にかからないように水を与えてください。
春苗の蕾
鉢から苗を取り出すときは、鉢土を崩さないようにして、そのまま、そおっと鉢から抜き取って、土が鉢型のままついた状態で植えてください。春苗は接口部が弱いので丁寧にやさしく扱ってください。
原則として春~夏は花を咲かせないように蕾は摘出してください。
肥料
移植後、二週間くらい後に肥料を一掴み程度与えてください。肥料は一般的に窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)の成分比1:3:1又は1:2:1とリン酸成分を多く必要とします。ホームセンターで売っている油粕と骨粉をそれぞれ50~70グラム程度(両方で移植スコップで軽く一杯程度)を苗の周囲30cmくらいのところに軽く埋めて土と混ぜてください。以後、肥料は毎月一回与えてください。(冬の元肥は改めて説明します)
病気の予防と防虫
伊豆高原は雨が多いこと、湿気が多いこと、風が強いこと、と病気や害虫に侵される事が多い地域です。主な病気は黒点病とウドンコ病です。害虫は、バラクキバチ、チュウレンジバチ、イモムシ、アブラムシ、カナブン、カミキリムシ、その他大勢です。
病気を防ぐには、最低二週間に一回の消毒が欠かせません。農林省で許可されている(ホームセンターで販売している)薬品、例えばダコニールを1000倍に希釈したものを噴霧します。
害虫を防ぐには、消毒剤と一緒に殺虫剤(例えばスミチオン)を1000倍に希釈したものを混ぜて噴霧します。
殺虫剤を使用したくないのであれば、毎日しっかりと薔薇を観察し、虫がついているようであれば手で捕殺するしか方法はありません。薔薇の数が少ない場合はそれでもOKでしょう。
尚、木酢液などでは病気や害虫を防除するのは難しいと思います。
とりあえず、今回はこんなところで宜しいですか?
バラは植えつけた後も、きちんと手を掛けてあげなければ美しくは咲いてくれません。子供に愛情を注ぐような気持が必要です。育つにつれて、剪定や元肥やその他の知識が必要となりますが、別にそれほど難しいものではありません。ただし、放任では子供が育たないのと同じ事になります。
次の段階に行って、また何か質問があれば私なりにお答えいたします。
バラ苗の植付法は、殆どのバラ栽培の本に掲載されていますので、改めて偉そうに記述するのは気が引けますが、一般論に伊豆高原の特殊事情を若干加味して、以下に記述しておきます。あくまでも私の独断偏見が入り込んでいますので、責任は持てません事、ご承知ください。
(バラの春苗を庭植えする時(あくまでも鉢植えの春苗ですよね。冬の大苗は少々異なりますので確認してください。)
植付け適期、日照
一年苗(新苗)であれば、4月~5月に植えるのが良いと思います。2年苗(大苗)であれば、1~2月に植え付けるのが良いと思います。鉢植え苗を庭に移植する場合は、4~5月以外の月でもそれほど問題は無いと思います。
植付け場所は、一日の日当たりが4~5時間以上あるところで風通しの良い所が望ましいです。でも、一日の日当たりが3時間程度の明るい日影でも栽培できるバラの種類があります事を覚えておいてください。
土作り
伊豆高原一帯は火山性台地です。また低地でない限り水はけが良い土地です。バラの育成に適した土は、保水力があり、かつ排水と通気性が良い土です。
①移植する場所を耕す事から始めてください。
②直径50cm以上、深さ50cm以上、を目安にシャベルで掘り上げてください。
③伊豆高原の場合、ゴロ石がたくさん出てきます。中には一抱えもあるような石が出る場合があります。掘り出しが困難な大きな石にあたったときは、植える場所を移すほうが無難です。
④直径3cm以上の石は全て取り除いてください。
⑤雑草や根も取り除いてください。
⑥掘った穴に、完熟牛糞をシャベル一~二杯程度、腐葉土をシャベル一~二杯、入れます。
⑦掘りあげた土にも、完熟牛糞をシャベル一~二杯程度、腐葉土をシャベル一~二杯、入れて良く攪拌します。
⑧この穴へ、苗の接ぎ口が見えるか見えないか程度の深さに苗を植えつけます。苗の接ぎ口が地上に出ている事を確認してください。
⑨植付けが終わったらバケツ1杯程度の水をやり、マルチングを行い(腐葉土、バーク堆肥、藁などを5cm以上の厚さで苗の周辺を被う)、支柱と品種名を記入したラベルを立てておきます。
⑩移植後4~5日は葉にかからないように水をたっぷり与えてください。
⑪7月~9月の猛暑の時は表土が乾いたなとおもったら葉にかからないように水を与えてください。
春苗の蕾
鉢から苗を取り出すときは、鉢土を崩さないようにして、そのまま、そおっと鉢から抜き取って、土が鉢型のままついた状態で植えてください。春苗は接口部が弱いので丁寧にやさしく扱ってください。
原則として春~夏は花を咲かせないように蕾は摘出してください。
肥料
移植後、二週間くらい後に肥料を一掴み程度与えてください。肥料は一般的に窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)の成分比1:3:1又は1:2:1とリン酸成分を多く必要とします。ホームセンターで売っている油粕と骨粉をそれぞれ50~70グラム程度(両方で移植スコップで軽く一杯程度)を苗の周囲30cmくらいのところに軽く埋めて土と混ぜてください。以後、肥料は毎月一回与えてください。(冬の元肥は改めて説明します)
病気の予防と防虫
伊豆高原は雨が多いこと、湿気が多いこと、風が強いこと、と病気や害虫に侵される事が多い地域です。主な病気は黒点病とウドンコ病です。害虫は、バラクキバチ、チュウレンジバチ、イモムシ、アブラムシ、カナブン、カミキリムシ、その他大勢です。
病気を防ぐには、最低二週間に一回の消毒が欠かせません。農林省で許可されている(ホームセンターで販売している)薬品、例えばダコニールを1000倍に希釈したものを噴霧します。
害虫を防ぐには、消毒剤と一緒に殺虫剤(例えばスミチオン)を1000倍に希釈したものを混ぜて噴霧します。
殺虫剤を使用したくないのであれば、毎日しっかりと薔薇を観察し、虫がついているようであれば手で捕殺するしか方法はありません。薔薇の数が少ない場合はそれでもOKでしょう。
尚、木酢液などでは病気や害虫を防除するのは難しいと思います。
とりあえず、今回はこんなところで宜しいですか?
バラは植えつけた後も、きちんと手を掛けてあげなければ美しくは咲いてくれません。子供に愛情を注ぐような気持が必要です。育つにつれて、剪定や元肥やその他の知識が必要となりますが、別にそれほど難しいものではありません。ただし、放任では子供が育たないのと同じ事になります。
次の段階に行って、また何か質問があれば私なりにお答えいたします。