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定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

幸せの二日間

2009年09月28日 | バラ日記
外泊許可を受けてルンルン気分で娘とともに温泉病院へ家内を迎えに行く。
朝八時出発!行きの車内は?もちろん拓郎!アルバム「こんにちは」で決まり。一曲目の「いくつになってもHappy Birthday」で既に気分はHi!ノリピー症候群か?「朝陽がサン」で更にハイテンション。
お気に入りの「A day」までは良かったんだけど、次がいけません。「いつでも夢を」って拓郎ちゃん、なんだって小百合の唄が出てきちゃうのよ。ま、団塊世代はみんなサユリストかもしれないけどさ、裕次郎の「夜霧よ…」と小百合の「いつでも夢を」、このカバーは似合わないなぁ。で、いつでもゆ~めぉぉぉ♭なんて口ずさむと、となりの小姑、これって誰の唄?
「僕たちはそうやって生きてきた」んだし「君のスピード」でこれから生きるんだし「ありがとう」の感謝と「トワイライト」の人生なのさって説明したいんだけど、なんか最近の拓郎の歌って団塊応援歌ばかりじゃないの?って言われてさ。

家へ帰ろう 家へ帰ろう
この道をまっすぐ家へ帰ろう

大切なもの 見えなくなってしまいそう
いらないものも判らなくなってくる
あとどれ位 幸せが必要なのか
不幸せな話 いくつ重ねればいい

ほんと、一瞬の夏だったね 鮎釣りももう終わりかな

我が家に到着!する直前の話は、もっぱら「ジローがどんな反応を示すか?」だった。
出来たてのスロープ登ってドアを開けて「ただいま~!」
ニャニャニャニャァァ~~~ ゴロゴロゴロ スリスリスリ ときたのは初めの三分間。で、そのあとはグイ~~ンと伸びをしてフガァ~~と大あくび。これってジロー特有のポーズであって、「ん?」なんて興味ないような素振りを示すシャイで憎たらしい性格なのよ。ゴハンやんないからね!
言葉が出ないカミサンだけど、あぁ嬉しいって。判ってるんだよな、ジロー

そこに居るべき人が居るっていうことは、こんなにも大切で幸せで安心出来ることなのかって思ったよ。家の中の空気がガラって変わるのさ。ね、判るでしょ?居るべき人がいなければ「お家」じゃないんだから。

お昼は?カミサンのリクエストでフィヤフィヤのパンと挽きたてのブルーマウンテン、デッキでランチの定番。フィヤフィヤの娘さん、あらお久しぶりって目線で。今年はずいぶん早い秋バラを見ながら幸せな時間が過ぎてゆく。秋風が心地いいねぇ。

一か月半ぶりのヤオハンへ娘と夕飯の買い出しに。ヤオハンの馴染みのレジさんも久しぶりの笑顔を投げかけてくれた。中国産のマツタケご飯にするか、栗ご飯にするか、散々迷った挙句、娘の十八番のアジアン・タイ風・エスニック…となった。ま、何を食べても美味しいんだけどさ。

病院暮らしの時間帯、八時になると疲れたのか寝室へ。十一時も過ぎてからそろそろ寝ようかと寝室へ行くと、カミサンうっすらと目を開けていた。なんか興奮して眠れなかったみたい。で、なんと、隣りにジロー猫が丸まっているじゃないの。僕のベッドには寄りつきもしなかったくせに!ゴハンやんないからね!

そして次の朝の朝食、昼食(頂き物の本場山形の芋煮レトルトと讃岐うどん!)、千秋楽を楽しみながら一年ぶりじゃないかと思う久しぶりの鰻重。一人前1000Kカロリーあるよね。伊豆高原の鰻は…まぁまぁなんだけどねぇ…ちょっと違うかなぁ。
あっという間に時間が過ぎて。忙しい夕食を終えたらもう帰り支度。
なんと、ジローが玄関先に見送りに出て、しかもアプローチまでお出ましになって、じっとカミサンを見つめているじゃないか。どこへいっちゃうんだよぉって顔して…心配で心配でしょうがないみたいに。ボクへの態度とずいぶん違うんじゃない?お前どっかいくの?帰ってこなくていいかんね、なんて態度だし。
カミサンを送って帰宅すると、いつもの孤独なジロー猫にもどってデッキでうずくまっていた。

門限に間に合うかな?別に間に合わなくってもいいんだけどさ。
退院予定は10月16日。何事もなく退院出来ればいいのだけど。
というわけで、幸せの二日間でした!

昨日の今日は東京行き、いろいろ事情がありまして。ある意味で「訣別」の日でもあったかも。この十月は本当にいろいろある月なんです。いろいろありすぎて。
また書きますね。

いつも心配をかけている皆様へ

2009年09月23日 | バラ日記
家内、思っていた以上の回復です!
もちろん、自分一人で歩ける訳ではありませんが、少しの介助があれば、ベッドから車椅子、車椅子からトイレの便器、便器から車椅子、車椅子からベッドへの移動は本当に楽にこなせるようになりました。
で、主治医から「26日の土曜日には一泊の自宅外泊を許可!リハビリを頑張れば10月中旬には退院出来るでしょう!」
バンザ~~~~イ!
嬉しいねぇ、ジロー猫もびっくりするだろうなぁ、楽しみだなぁ。
こうなると元気が出てくるよね。二週間前はとことん落ち込んでいたのが嘘みたいだよ。希望が現実になるにつれ家内の顔も明るくなるのがよく判ります。

tsukaさんとFさんとの久方の飲み会。

実はね、本当に鬱寸前になっちゃったんだ 何日も眠れないんだよね マイスリー10㎜を二錠飲んでも駄目、ウィスキーを足しても駄目。
眠れない 眠れない 頭の中に重しがあって首が重いし肩がこる。寝ないでなに考え得るのかって?なんか考えているんだけど漠としているんだ。解決出来ないことを繰り返して考えるんだ。
バラの手入れがいい加減になってきた。どうでもよくなってきた。今夜は何を作ろうかとかレシピをネットで調べることもしなくなった。何もかも興味が急に薄れてきた。なんかどうでもいいやって感じ。雨戸閉めたままでブツブツ言い始めた自分に気がついた時にはさすがにこのままじゃ鬱になるって思ったね。十分鬱になっていたけど…。

あのさ、ブログで「僕の頭の中、おかしいんだよ」って書いたでしょ、こりゃ大変だって思ったよ。でも、なんて声をかけたらいいのか判らなかった…とtsukaさん

人は誰でも簡単に鬱になっちゃうんだ 絶対に鬱になんかなりっこないって思っているポジテイブ人間でも一日で鬱になるよ 自分もそうなったから…と体育系かつ論理的客観思考人間のFさん

何で鬱にならなかったかって?
ブログだよ 思いのままに心の中をぶちまけちゃうでしょ みっともないけどね。
そのぶちまけた悲しみや苦しみを拾ってくれる友達がいてくれたからさ 
その友達のコメントに返す感謝の言葉を書けないのがつらいんだけど 一方通行で慰めと理解を得るだけで申し訳ないんだけど。

あの辛くて惨めで恐い日々が嘘のように消えている今日です。
改めて感謝です!
ギックリ成りかけの腰も大丈夫みたい。

たけちゃん 喧嘩ばかりで二人乗りですか? それ以上の優しさって見つかりません!羨ましい!

中伊豆温泉病院

2009年09月16日 | バラ日記
家内、無事に中伊豆温泉病院へ転院しました。

今日は朝からてんてこ舞い。自宅を七時半に出発。九時に順天着。
まずは会計さんに支払いを済ませ、主治医のコメント、着替え、荷物出し、なんかバタバタと時間が過ぎて、マイカーに乗せて中伊豆へと向かいました。天気晴朗!気分上々!
家内、車上の人となったとたん、「お煎餅食べたい…」
ま、いいだろうとセブンイレブンに寄ってポリパリを買う。
車の中でお煎餅ポリポリ。美味しいねぇ。
順天から温泉病院へは車で15分だから、あっという間に到着。
中伊豆温泉のど真ん中で、鮎釣りで賑わう狩野川支流沿いのリハビリ病院です。

部屋に案内され、入院手続きを終え、血液検査・レントゲン・血糖値・看護士長さんによる質疑、昼食、主治医による問診、理学療法士・作業療法士による問診と動作確認…。
主治医「一年おきに大きな病気してるんだね。ずいぶんお薬多いねぇ、でも大丈夫!きっちりとリハビリすれば一カ月で退院かもね」
バンザ~イ。嬉しかったなぁ。こういうお医者さんの言葉って勇気づけられるよなぁ。

次々と場面が変わり…夕食、歯磨き、着替え…。
じゃあね、今日はこれで帰るね、明日また来るからね。
心細そうな顔してるけど、でも、いつも以上に安心と希望がありました。

家のスロープ工事が進んでいるけど、早まったかなぁ…と贅沢な後悔。
良い方向に進めた事が何より喜ばしい事です。

拓郎の「フキの唄」
人の世は全て満たされなくていい。足りないものがあっても受け入れて。
人が生きる道もまた美味しいことばかりじゃない。
何かが足りなくても大丈夫、心が貧しくならなければ。
何もかも求め過ぎずに穏やかに。

元気になって家に戻ってくれれば全てが満足です。
ジロー猫、今日もゲーー。お母さんが戻ってくるまでゲーが続きそう。
(俺はゲー処理担当か!)

応援、心配してくれる皆さん、有難う!

鳩山新政権、政治が変わり日本が変わり、安心と希望がもてる国にして欲しい!



A Day

2009年09月11日 | バラ日記
少し余裕が出てきたでしょうか、少し心が楽になってきました。
今日のリハは車椅子から立ち上がって10秒数えるんです。
1,2,3,4
見ているほうがドキドキハラハラ
8,9,10、
思わず拍手!なんて出来ないから、心の中で拍手!
ゆっくり首を曲げて僕のほうを見る。見てくれた?見たともさ!
手を振る、心の中のVサイン。

僕の前の車椅子、まだ若い女性じゃないかな。髪はすっかり切られているけど、頭の傷跡が痛々しい。隣りのご婦人はきっとお母様でしょうね。
ぴったりと寄り添って、手をさすり、背中をさすり、ずっとその人の顔を見つめながら、大丈夫よ、大丈夫よ、頑張るのよ、大丈夫よって。

家内の病室のとなりのとなりのとなり。
朝から夜までずっと痛い痛い痛いって泣いていた人。傍で多分ご主人ですよね。オロオロ、為す術もなく只オロオロ。こういう時の男ってだらしないね。きっと僕はもっとだらし無かったんだろう。

順天のリハビリルームは様々な人生があります。

明日にはおしっこの管がとれるそうです。
家内「ダイジョウブカナ?」 大丈夫に決まってるじゃん。
16日に中伊豆温泉病院への転院が決まりました。

今夜は乾杯です。
BGMは何が似合いますかね。
久しぶりにクラプトンのワンダフルナイト?これは家内と一緒に聴かないとね。
拓郎のA DAY なんかいいなぁ。

こんなにつらい日があるんだね
朝から意味も無く泣けてくる
どうせ私の心なんてわからないでしょう
どんなに考えてるか知らないんでしょう

ふざけんじゃないよって憤り
あっち向いて歩くしかないじゃないの

http://www.youtube.com/watch?v=9s46zhscSK4&feature=related

娘のメール 少しセンチになりすぎじゃないの?
うるせえ!早く嫁に行け!

10月6日はローズ部会のイベント。押し花講習会です。今度こそ開催出来そうです。

みんな有難う!

ファイト!

2009年09月06日 | バラ日記
皆に心配かけて、皆から激励もらって、いい友達をたくさん持ってて、お父さん幸せだね。って娘から言われます。

誰にだって、悩みや苦しみや悲しみがあるのに、いつも一方通行で助けてもらって感謝するばかりですが、心苦しくもあります。自分の痛みをぶつけるだけで、人の痛みを癒せる心の余裕のない自分がいささか情けなくなります。

家内は一日ごとに痛みが薄くなり、一日ごとに力がついてくるような、そんな感じがします。まだ時間が必要ですけどね。

皆からファイトをいただいて、また明日から元気を取り戻せます。ありがとうございます。

ファイトといえば拓郎の「ファイト」、CDで買えないのが残念ですね。

ファイト!

あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのやと書いた
女の子の手紙の 文字はとがりながら震えている
ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの目が年をとる
悔しさを握りしめすぎたこぶしの中 爪が突き刺さる

中略

ファイト!闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!冷たい水の中を
震えながら登っていけ

暗い水の流れに打たれながら 魚たちがのぼっていく
光ってるのは傷ついて 剥がれかけた鱗が揺れるから
いっそ水の流れに身を任せ 流れ落ちてしまえば楽なのにね
痩せこけてそんなに痩せこけて 魚たちはのぼっていく

中略

ファイト!闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!冷たい水の中を
震えながらのぼっていけ

http://www.youtube.com/watch?v=gukuCBEXwP0

みゆきの唄だけど、拓郎が歌うと泣けるでしょ
あれからちっともニュースに出てこないけど、きっとどこかの病室で…
ファイト!生きてるんだろ、ファイト!死んだら承知しないからね
ジローと同い年だろ、おまえが元気ですよ!って言わなくてどうすんのよ。
ファイト!カミサンも頑張ってるんだからさ。
ファイト!

切れた!その2

2009年09月04日 | バラ日記
いったん家に帰ると、今頃になって眠気がやってくる。猫、ガオガオ外で唸ってる。
マイスリー無いと今夜も大変だから、かかりつけの医者に行く。処方箋もらって、次はハンデイー。説明を受けたい商品があって担当者を呼んでもらって待つ。五分、十分、十五分、来ない。レジまで行って、担当の方来ないんですが…「あっ、そうですか?呼んでみますね」また十分、二十分、しばらくたって「すみません、他のお客様の対応でもうしばらくかかるんですが」 
早く言ってくれよ、時間が無いんだからさ。

順天に車を飛ばす。部屋に行く前に一週間毎の入院費請求を支払わなくちゃ。こんどは人工大腿部置き換え手術だから高いねえ。お部屋差額もあるし、一週間分でフィットが半分買えるお値段だわさ。このパターンがまだ数カ月続くと思うと老後の安定化公定式も設定条件を入れ替えないと使えないなぁ。入院受け付けは女子二名。なにやら忙しそうに動いているが、どうも生産性が高いとは言えないような。
もう三十分待ってるんだよね。早くお部屋に行ってあげたいんだよね。
「60番の札をもったお客様、おまたせしました~」
はいはい、たっぷりお待たせしましたよ。憎まれ口を聞く。とたんに受付嬢の顔がゆがんだ。


部屋に入る。家内、少し驚いた顔してる。「どうしたの…?かいしゃ…」
行けなくなっちゃったんだよ。あれこれを説明して。「タイヘンダッタノネ」

ベッドサイドのテーブルにお薬リストがおいてある。何の気なしに見ると…なんでこんな薬がのってるんだ。メンタルの薬、半年がかりで慎重に少しずつ減らしてきた薬、ようやくゼロになったのに…この薬、怖いんだよ、急に止めると体が硬直して腕の筋肉が猛烈に痛んで泣いちゃうんだよ。もう、そんな家内見るとたまらないじゃない。これって絶対良くないって。メンタルじゃなくて脳神経内科の先生と相談して半年かかってゼロにした薬。その代り、新しい薬が加わったけどね。で、ようやくゼロにした薬が処方されてるのさ。

もちろん、すぐに停止してほしいと看護士に連絡。怪訝な顔する看護士。しばらくして薬剤師が部屋に入ってくる。
「申し訳ありません。でも、前のお薬情報に記載されていましたので…」
そうか、薬手帳の更新、していなかったのかも。いえ、こちらも薬手帳の更新を忘れていたのかも。すみません。

家に帰って念のためお薬手帳を見てみると…例の薬は停止されているじゃないか。なんだこれは!
そして判ったのは、薬局のお薬手帳は更新されていたけど、順天で大動脈解離の手術をした前後のカルテ(リウマチ・糖尿・メンタル)の処方箋情報を踏襲だけだったということ。
しばらくしてメンタルの医師が部屋にやってくる。なんでこの薬を止めたのかと。今は落ち着いているけど、止めればいずれ症状が出ると。だから最小限の量でも薬を続けてほしいと。
いえ、ずっと安定してるんです、あの薬飲むと副作用が…。どんな?えっと…。論理的で粘り強く薬の継続の必要性を説くメンタルの医師。脳神経内科、メンタル、いったいどっちの医師の考えを信頼したらいいのか頭が混乱する。結局のところ、薬を止めればいずれ再発するとのメンタル医師の言葉に傾き、必要最小限のという前提で例の薬の再処方がされることになる。

医師が部屋を出ていくと、その間の医師との丁丁発止を聞いていた家内「ゴメンネ」
なに、医者も僕も誰もがみんな君のことを心配してるのさ。
「ゴメンネ、ワタシ、ココガコワレチャッタカラ」 動かない手で自分の頭を指す家内。もう涙がいっぱい流れてきたよ。家内が動かない手で僕の頭をさすろうとするのさ。声出さないけどさ、涙止まらないのよ。
壊れてなんかいないよ ぜんぜん普通だよ もう、あの病気は飛んでったんだからさ、でも、また出てこないように少しの量だけ続けたほうがいいって言うんだ。先生があんだけ言うんだからさ、そうしようか
「ウン…」
明日も来るからね…大丈夫、大丈夫、必ず歩けるようになるからね。

帰りの車の中、拓郎に決まってるよね。ブツブツ言いながら…セブンイレブンで「これ半分で一日の野菜OK」のサラダと560Kカロリーの弁当かって。
家に帰って…洗濯物突っ込んで、明日のパジャマのアイロンかけて、枝豆煮て、ビール取り出して…グニャ!あっと思ったら…ジローのゲーを踏んずけた。
あの馬鹿、またゲーしやがって、なんだってゲロ吐くんだよ、吐くんだったら餌食うなって。
キッチン泡ハイターをたっぷりかけて、テイッシュ10枚くらい重ねてふき取って、殺菌消臭剤をシュシュッ。

ブツブツいいながらシャワーを浴び、さっぱりしたところでようやくロング缶を開ける。パンツ一枚、Tシャツ一枚の姿で枝豆をほうばる。そこへ電話が。娘だ。「今日のお母さんどうだった?」
あれこれと説明しようと右手にビール、左手に受話器をもちながらダイニングのソファーに座る。その途端、グニュウ~~~~~~

あっ、あっ、なんだこれ、ジローまたゲーだよ、くっそー着替えたばかりのパンツがゲーまみれ。あわててパンツを脱ぐが手元が狂って缶ビールがひっくり返る。
切れた!最後の糸までプツンと切れた。バスタオルを投げつけた。
無性に腹が立った。怒りがこみあげてきた。悲しみがこみあげてきた。やりばのない圧縮されたモヤモヤが一度に噴き出てきた。
受話器を左耳にあて、右手でゲロと汚れたパンツを拭き、流れたビールをふき取り、フルチン姿で罵声を飛ばす俺っていったい何やってんだ。もう泣くしかないっしょ。馬鹿…

カロリー抑えたセブンイレブンの鶏肉親子鍋をレンジでチン。ようやく飯だ。たっぷりと鶏肉がのっかってるなあ。うん、味は悪くない。
ん?なんだこりゃ、ご飯がはいってないじゃないか…ご飯ないんじゃ丼じゃないじゃん。ようく説明をみると、たっぷりの鶏肉親子、チンしてご飯に載せてお召し上がりくださいって。ご飯、こちらで用意するってわけね。ちっともコンビニエンスじゃないじゃないか。
しかたないからトースト焼いて親子食べたけど。

昨晩寝ていないんだから眠いはずなんだけど、まだ眠くない。頭は朦朧としてるけど。もう十二時。マイスリーのんで熟睡しよう。
横になる、目をつぶる・・・・眠れそう?眠れなそう…またいつもの話が頭の中を動き始めたよ。昨晩と同じじゃないか。
一時、二時、三時…しょうがないから起き上がってウィスキーワンショット。昨日のブログの続きを書き始めた。窓が明るくなってきた。もう五時半か。

僕の頭の中、おかしいんだよ 

切れた…

2009年09月03日 | バラ日記
切れた!

切れる!ってあるでしょ
もうブチキレ状態で精神不安定 でも、こうやってブログにぶちまけてるんだから精神状態はなんとかなっているのかも。
ブチキレのスタートは昨日の病院
ようやく車椅子で30分くらいの院内散歩が出来るようになった昨日の午後。ベッドから車椅子への移動も大変なんよ。ちょっと動かすと大腿骨を取り替えた右足に激痛が走るでしょ。一人が家内を抱え、一人が足を揃え、一人が点滴と尿袋を持ち…。だから、軽い気持ちで「散歩行きたいからお願いしま~す」なんて看護士に声かけられないのさ。急がしそうな感じの時に声かけると看護士の眉がピピッて動くじゃない。だから、どうしても「今なら迷惑にならないかなぁ」なんて看護士の動作を見ちゃうんだよね。目の玉飛び出るようなお金払ってるのにさ、こういう遠慮しなくちゃなんないんだよね、病院って。
30分ばかりの散歩の途中、バッグにしまった煎餅の袋とキャラメルを取り出して二人で舐める。食べるんじゃないよ、舐めるのさ。だって血糖値にすぐ出ちゃうでしょ。煎餅半分と明治のサイコロキャラメル一粒とお茶。おいしそうな顔して舐める家内の顔を見ると幸せ。
「疲れたわ、お部屋に帰る…座っていると痛いから」これだけ聞き取るのに何回も聞きなおすから家内も話さなくなっちゃうんだよ。
部屋に帰る途中で「おとうさん…したい」 
したいってなにが?…三日も出ないものが出そうになったということ。
急いで部屋に入って隅に置いてある車椅子タイプのポータブルトイレを動かして…ちょっとでも動かすと痛がる右足があるから自分ひとりじゃ無理なのさ。で、介護士(男)とヘルパー(おばさん)と看護士(若い女)にきてもらう。三人がかりでポータブルに座らせる。出そう?…うん…じゃ、お部屋出てるからね。
五分後に部屋をのぞく…家内、話せないから「うんうん」と首を振る…。介護士と看護士とヘルパーを呼ぶ。自分は部屋の外で待つ。だって、こういう時って亭主に見られたくないじゃないか。わかるよ、その気持ち。
なんか部屋の中から会話が飛び交って…しばらくしてからヘルパーがポータブルの桶をもって出てきた。
「たまってたんですねぇ、ほら、こんなに!」
馬鹿!なんでそんな大きな声で言うんだよ、隣りの部屋にも廊下を通る人にも、まして家内に聞こえちゃうじゃないか。なんて無神経なババアだ。そんなこと言えないからさ、いっぱい出て良かったです、三日も出なくてご飯食べられなくて、でも、良かった…なんて。馬鹿野郎って言えない自分に腹が立つのよ。だって、その時の担当看護士の目と態度が意地悪だからさ。慇懃無礼なんだよね。一応、言葉は丁寧なんでわさ。でも、目と態度が「ったくもう…」って感じなのさ。そういうのって判るでしょ。
いえね、ほとんどの看護士も介護士もヘルパーも優しくて一生懸命対応してくれるのさ。頭が下がるし感謝もしてるし。でも、時々そういう目と態度と声を感じちゃうのさ。
「ワタシ…ゴハン…タベタクナイ…」って訴える家内の声が判るまで何回も聞きなおして…そんなこと心配するんじゃないよ、誰だって手術すればそうなるんだよ、いっぱい食べて体力つけなくちゃ、ガスが出そうならどんどんね、したくなったら遠慮しないで言うんだよ、なんにも心配することないんだからね。
でも、そういう気持ちって判るよね。いつもの何倍も人の目や表情や動作や言葉のイントネーションを感じてしまう。

明日はさ、前から言っていたように、東京に行かなくちゃならないんだ。名残仕事の縁切りの挨拶しなくちゃなんないし、あちこち関係先に挨拶して、だから明日は来れないからね、でも心配ないからね。
帰ろうとした途端、「オトウサン、ムネガクルシイ」って。看護士よんで血圧測って…150…「大丈夫ですよ」…。不安で不安でたまらなかったんだろうなぁ


ようやく順天の駐車場を出る。今日も駐車料金800円。修善寺のスーパーによって弁当を買い、家に帰るともう九時。洗濯物をつっこんで、ゴアンゴアン言ってるジローのご飯をあげて、ビールを取り出して、枝豆煮て、メール確認して、古舘のニューズ見て…二本目の缶開けて。
もう十二時。明日は9:02発の電車に乗って、午後一で新宿での挨拶が…寝なくっちゃ。
あっ、無い!薬が無い!マイスリーが切れてる…これないと。
一時…眠れない。二時…眠れない。家内の睡眠薬、リスミーとハルシオン飲んで…眠れない。ウィスキーワンショット。ジロー猫、ワオワオ言いながら出ていく。三時…眠れない。
あっ!と思って目覚ましみたら朝の8時半。何やってんだよ、9:02発に乗らなくっちゃ。
当然間に合わない…頭ガンガンで電話する。言い訳言って時間を一時間半伸ばす。次のアポも伸ばす。
大急ぎでシャワー浴びて、着替えて、猫に餌やって、タクシー呼んで、10時半のスーパービューに乗らなくちゃ。
玄関先でタクシー待ってると隣のご夫妻が。
「奥様、如何ですか?」
いま、順天なんです、市民病院じゃ手術出来なくて…早口で説明して。
「雨戸閉まったままなんで心配してまして…」
そうか、雨戸閉まったままだったのか…

タクシー来て駅に急ぐ。切符買って急いで階段降りて三番ホームへ。
と、アナウンスが…

片瀬白田で信号の故障が…スーパービューは停車中です、ご迷惑おかけしますが…

なんだよ、これって!
十分待っても故障信号は復旧せず。

あわててアポ先に電話、またもや言い訳言って…つぎのアポ先にも言い訳。

約束全部キャンセルして家に戻って…朦朧としながら…じゃ、午前中、僕の睡眠薬もらいに、そのあとでハンデイー行って、午後から順天行って…

そこまでは切れていなかったのさ。そこまではイライライライライライラしてたけど、まだ切れていなかったのさ。
そこから切れがはじまったのさ。そこから夜の十時まで…もうキレまくって…
これいじょうすると益々切れるから、続き明日