定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

さくらの里は花見の宴

2007年03月28日 | 定年後の徒然日記
平日水曜というのに、さくらの里は花見客でいっぱいだ。数日前から駐車場は誘導員が三人も常備され、無料駐車場も大混雑。いつものようにカミサンとリハビリ散歩のコースを歩くのだが…。

「じゃ、いつものようにね、ハイ、オイチニ、オイチニ」
カミサンと手を繋ぎ掛け声出して階段をゆっくりと登る。狭い階段、すれ違う人が多い・

「オイチニ、オイチニ」
「ねえ、あなた、なんだか恥ずかしいわね」
「構うもんか、オイチニ、オイチニ」
(なんだか変な中年夫婦がいるなぁ)
「オイチニ、オイチニ」
なんとも場違いなリハビリ夫婦ではある。
「オイ、俺達の行く手をさえぎって寝転んでいるアベックがいるぞ」
「えっ?あら、ほんとう、ずいぶんあちこちにアベック居るのねェ」
「しょうがねえなぁ、ここ通路なんだけどなぁ、まぁ折角熱々なんだから、ここどけ!なんていうのも野暮だしなぁ、第一、そんなこと言ったら刺されちゃうかもしれないしなぁ、しょうがない、まわり道しよ」
寝転んでいちゃいちゃのアベックの頭の上を通り過ぎるのだが気にする風でもない。
(何だ?ジジイとババアのアベックか?早く消えろよ、邪魔なんだからよぉ)と言っているような視線を浴びる。

遠くから望遠でカシャ!(これって肖像権の侵害?)

帰りは久しぶりにお気に入りの、すいらん荘せせらぎの散歩コースへ。新緑・せせらぎの水音・うぐいす…私の好きな伊豆高原散歩コースの穴場である。



春ですねえ (たけちゃん、朗報ですぞ!)

2007年03月28日 | バラ日記
いよいよ春めいてきましたね。
昨年咲いたチューリップの球根を掘り起こし、新しい花壇に植え直した所、陽気に誘われたのか早くも可愛い花を咲かせています。昨年の掘り起こし球根ですからどうも背丈が伸びませんが、頑張って健気に自己主張しております。

薔薇の新芽も勢いがついてきました。何を勘違いしているのかマダムバタフライ(FL)に早くも蕾が二つ。えっ?もう蕾?ちょっと早すぎるんじゃないの?
つる棚のスター達もぐんぐんと葉を伸ばしております。


玄関アーチのアンジェラ、冬大苗購入で植えたばかりで芽がさっぱり動かずヤキモキしていたけど、ようやく可愛い芽が動き出した。大きく育ってね。
アンジェラの足元でブルーデージーが前座を務めております。

この分だと5月初旬には最初のスター達が花開くかもしれません。

ところで、たけちゃん!
たけちゃんが泣いて喜ぶシングルモルトをゲットしちゃいました。まぁビンテージ物ではないけど一応マッカラン18年シェリーオークです。
更にもう一本、とっておきのマッカラン1851年インスピレーションね。ヨダレ出ちゃうでしょ。たけちゃんの分、残しておくから今週末辺りに花見がてら寄ったら?


M氏の訃報

2007年03月27日 | 定年後の徒然日記
業界仲間M氏の訃報を聞いた。小生より四年下であったから57歳であったか。早すぎる死だ。横浜国立大卒で大手住宅設備メーカーに入社。後半では住宅リフォーム関連の業務で活躍した。業界でも理論派の独りとして知られた人物であったが、物静かな風貌とはまるで正反対な行動派でもあった。酒を飲むと談論風発、そしてその行動は少々突飛な所もあり異端児の臭いも強かった。
五十歳代後半、企業組織の部門長としての激務の毎日であるが役員への昇進は期待薄。一方で定年が迫り人生の黄昏がちらちらと見え隠れし始め老後の生き様をあれこれ思案したりする迷いの年代でもある。そういう時期に突然の死を迎えたかつての同士が何人か居たが、彼もまたその一人となってしまった。彼がどのようなリタイア後の人生を考えていたのか知る由も無いが、企業戦士のまま人生を終えるなんてなんと寂しいのだろうか。

増加する定住者

2007年03月21日 | 定年後の徒然日記
道路向こうのお向いさんに大きな引越しセンターのトラックが二台。
ん?引越し?もしかして永住するの?
別荘として月に二回はお出でになっていたご家族。お住まいは確か鎌倉だったし、お子さんも小学生くらいだし、ご夫妻も年の頃は30歳後半から40歳前半だろう。定住するには少々早いんじゃないの?なんて思っていたら、早速ご家族お揃いで引越しのご挨拶にお出でになった。やはり定住だそうだ。小学生のボクは八幡野小学校に通われるそうだ。賑やかになるなぁ。
このブロックだけでも定住組は早や五軒。坂上は新築ラッシュであるが、どうやら建て方からして別荘というより定住用の住まいと見た。
前のお宅も斜め後ろのお宅も40歳台前半のご夫妻と子供達。伊豆高原に住みたい族は団塊の世代の定住組ばかりではないようだ。

懐石弁当「大人の休日」春

2007年03月19日 | 定年後の徒然日記
今月は忙しい。もうリタイア宣言しているのだから東京になぞ出てくる用事はないはずだが、浮世のしがらみはそうもいかない。今日は事務所に寄った後で東新橋で打合せ、夕方早々の帰途についた。東京駅でこだまに乗車…待てよ、久しぶりにお弁当を買って帰ろうか。
東京駅の旨い弁当といえば「至福」2000円であったが、どういう訳か発売中止となっていた。で、今回も「日本橋」かと思っていたら、至福に代わる特製弁当の売り出しだ。商品名は「懐石弁当・大人の休日・春」という長たらしい名前だ。代金は2000円也。駅弁で2000なら至福と同料金だからさぞかし旨かろうと購入。早速電話でカミサンへ。
「今、新幹線に乗るところだよ、早く帰れるんでお弁当買ったからね、至福は無いけど、おいしそうだから楽しみにしていてね」
で、購入した弁当がこれ。

包みからして違うでしょ。春の桜色の風呂敷に包まれたお弁当…いかにも美味しそうじゃないですか。カミサン、「あら、ステキ~!」

包みを開けるとお品書きね。
一の重と二の重の二つ折です。この辺が高級たる所以ね。
一の重の能書き
新生海草入り玉子焼き・有頭海老艶煮・鮭味味噌焼・初地神・細魚わらび・茄子の木の芽味噌田楽・ぜんまいとこごみ煮・山独活醤油漬け・椎茸肉詰・桜海老と塩昆布のかき揚・茶豆天麩羅・花豆腐黄金揚げ・青唐・梅貝旨煮・桜餅

二の重の能書き
春の煮合わせ・蝶々南瓜・花蓮根・帆立・結び蕨・筍・京がんも・鹿の子こんにゃく・菜の花・花人参

さて、このメニュー、最後まできちんと読めますかな?そして、メニューで食材をイメージ出来ますかね。
味は勿論2千円に相当する味ではある…かな?少々味が濃いなぁ、塩分控えめではありません。血圧あがりそう。カロリーは750Kカロリーね。

原材料名の表示を見ると…
アミノ酸・PH調整材・Ⅴ-B1・ソルビット・膨張材・乳化材・グリシン・トレハロース・酵素・水酸化Ca・凝固材・ソルビン酸(K)・酸化防止剤(v,c,エリソルビン酸Na)・燐酸塩・漂白剤(亜硝酸Na)・発色材・ミョウバン・乳酸Ca・甘味料・着色剤・香料/・・・
うぅぅ…実にイロイロナモノが混入されているのね。これほどイロイロな物質を混入しないと、お弁当っていけないのでしょうかね。
で、勿論、健康に影響無いですよね…
なんか、旨いものを食する感動が薄れてしまった。

メジロ

2007年03月18日 | 定年後の徒然日記

今日もいつものリハビリ散歩でさくらの里へ。この寒風にも関わらず日曜のせいか随分と人出が多い。
寒桜もそろそろ葉桜だなぁ 大島桜はなんともしょぼい咲き方だなぁ ソメイヨシノは…未だ蕾が固いなぁ
ん?なんだか小さな鳥がチョコチョコと花をつついてるけど…おっ!メジロじゃないか。


それも4~5羽のメジロの団体が花をつついている。
今日はちゃんとデジカメをぶら下げているからね。
でカメラを構えるけど、なにせ動きが早い、ちっともじっとしてくれない。
で撮影した中から、まあ何とかメジロと判る二コマをご覧あれ。
かめ姫様のメジロより大分ボケた写真ではあるが、

目前に雉 

2007年03月15日 | 定年後の徒然日記
昨日のお昼頃、なんと目前に雉が出現!見るも鮮やかな青・赤・金の衣装が美しい。目が点になった。
場所は「きらの里」(最近出来た八幡野温泉郷?を売りにするリゾート旅館)からすいらん荘に抜ける小道に面した薮の中。
デジカメ持参ではなかったのが何とも残念。やぶの中だから焦点合わず携帯写真も駄目。グヤジイ!折角のシャッターチャンスが…デジカメは常に持参しないと偶然のシャッターチャンスには恵まれないね。

(写真はビジネス用写真集からの抜粋)
で、この雉、キョトンとした顔で首をかしげながらこちらを見つめる。目と目が合う。お互いに動けない。
「あのねえ、こんなところにいると猫に襲われちゃうよ」

「君、どこから来たの?」

「そっか、シャボテン公園から脱出してきたのね」

「お腹へった?」

「よかったら家に遊びに来ない?」


そして薮に消えた。

薔薇を始めた理由

2007年03月13日 | バラ日記
伊豆高原に転居するまでは薔薇を栽培しようなどとは思ってもいなかった。別荘時代だって伊豆高原で薔薇をやろうなどとは露ほど思わなかった。伊豆が好きだったのも、海・温泉・暖かい気候、の三点であり、とりわけ海があったからだ。何故海かというと釣が出来るという事に他ならない。そう、私の本来の趣味は釣りである。子供のときからずっと釣り、それも海の船釣り専門だった。
春は相模湾か東京湾のキス、夏は布良か洲崎のイサキ、秋は内房のアジ・鯛、冬は勝浦の鬼カサゴか大原のヒラメと相場が決まっていた。
しかし伊豆の船釣りはあまり経験していなかった。松戸から遠方ゆえ足が遠かったのである。
別荘時代の七年間、伊豆に来る度に「ここに永住したらさぞかし釣り三昧の毎日となるだろうなぁ」と思っていた。伊豆高原の新しい住まいが完成し、引越しの当日でさえ、ゴルフ道具は全て処分してしまったが釣道具だけは大事に運んだものだ。
それがどうだろう…伊豆高原に居を移してから三年、一度も竿さえ出した事が無いのである。チャンスが無かった訳ではない。何故か全く釣をしようという意欲が湧いてこなかったのである。自分でも不思議でしょうがない。
で、どうして釣が薔薇になってしまったのか。


(写真は去年のオフェリアHT)
伊豆高原を終の棲家としようと決め、家の設計、旧宅の売却と目まぐるしい時間が過ぎていったある日、家内が倒れた。夜中に胸が苦しい、息が出来ないと苦しみだし、直ぐに救急車を呼んだ。搬送先は旧宅から車で5分の千葉西総合病院。呼吸困難は続き気道切開もやむなしと医師から言われたが、強制酸素吸入と点滴により危機を脱した。高血圧に起因する肺炎と心不全という事であった。そして一ヶ月の入院後に退院するが、その三ヵ月後に再入院となった。炎症反応が異常に高かく検査入院となったのだが、あらゆる検査をしても原因が判らずじまいであった。後に越谷の順天堂大学病院でリウマチと診断された。そして、高血圧と糖尿に加え多発性筋炎(リウマチの一種)というやっかいな病気を抱える家内は、あれだけスポーツウーマンであった活発な女性が別人のように痩せ衰え、歩く事もままならなくなってきたのである。
その事があって以来、伊豆高原に転居するのを急いだ。転居を急いだ理由は、ストレスが無く空気が良く水がおいしい伊豆でリハビリをしたかった事。(周囲がマンションだらけの旧宅周辺では散歩も満足に出来ない環境であった)毎日温泉に入れるのでリウマチ療養に都合が良い事。順天堂静岡病院があったこと。リウマチでは実績があり専門医がいる伊東市民病院があること、の三点であった。
そして、家内の通院とリハビリ中心の伊豆での生活がスタートした。そしてリタイア後の生きがいを探していたとき、一冊の本と巡り合った。「薔薇の園を夢見てーPart1」(梶みゆき著・ビズ・ベネッセコーポレーション)である。オールドローズと無農薬栽培をテーマとした薔薇のお話である。執筆者の梶みゆき氏、高山玲子氏の文章と庭園紹介、そしてオールドローズの写真集はいっぺんに私を虜にしてしまった。直ぐに「薔薇の園を夢見てーPart2」を購入。この二冊は未だにベッド脇においてある。
旧宅でも薔薇はあったが、それほど関心はなかった。が、しかし、この二冊の書籍で薔薇への思いで瞬く間に私の頭の中が一杯になってしまったのである。「そうだ!薔薇栽培ならいつも家内と一緒に楽しめるだろう。家内を独りにする事も無いだろう。おまけに部屋を薔薇の香りで一杯にする事も出来るし、通りがかりの人も楽しめるじゃないか。第一、釣よりも安上がりだ。」
こうと決めたら即行動が得意技。既に家の着工は進んでいたが、早速造園設計をして地元の造園業者に施工をお願いする事になった。

転居一年後、家内は再び重病に襲われる事となった。伊東市民病院からドクターヘリに乗せられて順天堂静岡病院へ。大動脈解離という大病で生死を彷徨う12時間の大手術となった。名医にめぐり合い一ヵ月後に無事退院。そして又、リハビリの毎日が始まった。
移住から三年、ますます薔薇にのめりこんでいる私だが、薔薇栽培を始めてつくづく良かったと思う。これなら毎日、家内と一緒に楽しめる。薔薇は手が掛かるし思いの他重労働だ。勿論、家内の体力では薔薇栽培はとても無理だ。だから作業は全て私一人。炎天下の真夏でも、手がかじかむ真冬でも、庭に出て作業をしなければならない。しかし春になり芽が動き出し、蕾がつき、薔薇の香りでいっぱいになったとき、あぁ、薔薇をやって良かったと思えるようになってきた。これならずっと続けられそうだ。
これが私の「薔薇を始めた理由」である。
最後までお付き合いいただいてありがとうございます。

風景写真は難しい

2007年03月08日 | 定年後の徒然日記
デジカメは買ったけど、どうも美しく撮れないんですよね。最初の一枚は自宅デッキからの眺め。逆光のせいかなぁ、海も島も不鮮明だね。

次の風景は、順天堂静岡病院へ行くと持ち時間中に食事に行く三戸浜のレストラン「荒磯」(ここの刺身定食は絶品)のデッキからの眺め。


第一、デジカメの説明書見るだけで職場放棄です。取説ってどうしてあんなに文字が小さいんだろうね。きっと最大のユーザーである団塊の世代が殆ど老眼年代というのを知っていながら意地悪をしているしか思えない!文章も難解である。パソコン用語とおんなじだ。
団塊世代向けの商品の取説というものは、①文字は最低12ポイント、②文章は判りやすくアナログ的に解説、③文字だけではなく全て絵で解説、これが三原則、と思うんだけど、これってヒガミかなぁ。
要は何にひらめくか、何に感動するかの感性の問題だろうか。手塩かけた花が咲いた時の愛おしさは格別だけど、その美しさを写真で表現するのは難しいなぁ。

枕木を使った花壇

2007年03月03日 | バラ日記
南斜面ツル薔薇棚の前は急斜面の芝だから、芝刈りも難儀だし、どうも間が抜けた空間だし…。そうだ、ここにも花壇を造ろう!と思ったまでは良かったが、なにしろ急斜面の芝生。土留めをどうしようかが課題であった。真っ先にイメージしたのが「ブロック土留め」。だが、ロックガーデン風の庭にブロック土留めでは味気ない。もう少し自然な風合いに出来ないか。で、イメージしたのが枕木を使った花壇だ。
さっそくカインズへ行って見る。だが、枕木の種類が少なく、寸法合わせが大変だ。ではハンデイーへ行って見るか。
「あったぁ~!理想的な枕木が鎮座しているじゃないか。うぅむ、迫力あるなぁ…。」
「樹種は?…なるほど、中国産のケンパスか。日本の枕木なんて昔の話だもんね。今や枕木までも中国から輸入するのか…。」
「重そうだなぁ。長さ2.1mか、ちょっと持ってみようか…。ん?お、重~いいいいい!」
聞けば枕木の比重は0.8~0.9、ほぼ水の重さに近いじゃないか。とすると、寸法が2.1m×14cm×20cmだから…0.0588立法×0.9…つまり0.053=53kgもあるのだ。これを何本も車に運んで…玄関から枕木かついで庭を横断して…うぅっ、ぎっくり腰間違いなし!
「ハンデイーさん、運んでもらえる?しかも玄関から30mほど担いで花壇予定地の場所までね」
「いいですけど…高いですよ、一人じゃ運べないから二人分の人件費が掛かるからね」
「…」

結局のところ、家まで運んでもらい、どうせなら組み立てまでやっても人工の内だろうと。勿論、根切りも組み立て図も我輩の手によるが、いかんせん、ギックリの恐怖には勝てなかった。

まずは自分で根切りね。枕木の下地だから最も大事な工程だ。
慎重にレベルをとって…うん、こんなものか。



続いて一番底の枕木を仮置き



よしよし、下地がきちんと施工されてるから組み立ても楽だろう…



こう見ると簡単なようだが、枕木の納まりがむずかしく二人掛かりでたっぷり二時間かかった。



で、自慢の枕木のお値段は、
材料代・枕木
2100×140×200 一本4980円×2本
1200×140×200 一本2980円×1本
900×140×200 一本2480円×5本
600×140×200 一本1880円×1本
カスガイ 35本 一本70円
材料代合計29670円となりました。

それに、二人分の運搬費と組み立て費で25200円。これはまぁ、しょうがないか…。

合計55千円ほど…うぅむ…出費だ…。カミサンには「材料代だけだから安くあがったよ」と煙に巻く。
もっとも業者に頼んだら10万はくだらないだろう。

あっ、花壇が深すぎて土が足りなぁ~い!!!