定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

テーマ3.面白い先生

2006年08月30日 | 定年後の徒然日記
学校の先生で面白かった先生は思い出せないが、家庭教師の先生は実にユニークだった。私の子供の頃の年代で家庭教師なんていうと、さぞかし裕福な家庭だったのだろうと思われるが、経済的には決して余裕のある家ではなかった。団塊の世代の走りといえる私達世代は急激に学生数が増加をはじめた頃であり、大学はおろか、まあまあの高校へ行くにも結構大変な時代だった。一方、当時の大学生は所謂苦学生が多く、アルバイトとしての家庭教師が一種のブームにもなった時代だ。
さて、中学から高校へ進学する時期に志望校を選択する事となった。第四学区の有名校といえば都立小石川高校だ。そこへ行きたいというと担任は
「無理だからやめろ」と言う。
では二番手の北高は?「少々難しいだろうから止めとけ」
じゃ、どのあたりが?「まぁ、文京か竹早か、私立の城北なんてどう? でも、学期末試験次第では北高あたりならもしかして…」
この話を聞いたオフクロ、すぐさま家庭教師を探し出す。
「東京大学の学生さん、夕食をお腹一杯食べさせてくれたら授業料まけとくって」
小石川に行けたら特別ボーナス進呈と甘い言葉をささやく。で、即採用。

この先生が豪傑である。身なりは全く構わず風呂に入るのは一週間に一度、髪はボサボサで金田一耕助みたいに頭を掻くと机の上がフケだらけとなる。
肉は食べず完全な菜食主義者だ。何しろ、大根、ニンジン、カブ、などは、そのままムシャムシャと美味そうに平らげてしまうのだ。勉強の教え方は実にいい加減。
「あのねぇ、ここの計算は…えっと…こうすんのよ、判った?」
「判りませ~ん」
「じゃ、この頁、読んでおいてね、ムシャムシャ…」
結末はどうであったか。
担任が言う。「やっぱり成績上がってないね、ここらへんで諦めたら?」

かくて、女子では御茶ノ水女子大進学率№1と言われる都立○○に進学。何しろ女子は才媛ばかりで一クラスは女子35名男子15名の完全女性上位の世界だ。
定期試験では廊下に成績順で氏名が張り出されるが、なんとトップから30位位までは全て女子であった。
その代わり、ようモテタ。文化祭ではギター片手にテケテケテケ。
キャァ~という歓声で紙テープの代わりにトイレットペーパーが飛んできた。
お陰で、その後の人生は道を踏み外してしまったのである。
それもこれも、あの東大生の家庭教師のせいだ!と今更に悔やむのであるが…

テーマ2.初恋

2006年08月28日 | 定年後の徒然日記
初恋、それは始めて恋を意識する少年のうぶな心情を表し、それは絶対に成就出来ない恋であり、そのやるせない気持と甘酸っぱい思い出と共に遠い追憶となって一層美化される類の感傷。
小生の初恋はやはり上野黒門町に住んでいた頃、あれは黒門小学校三年生の頃だったと思う。良くある話だが担任の岡本先生はやさしくて声がきれいで上品な女性であった(はずである)。岡本先生はいつも僕の話をやさしく聞いてくれた。特に僕の目線に合わせてしゃがむような姿勢でじっと僕の目を見つめながら話を聞いてくれる時、僕は何ともいえない幸せな気分に陥ったものだ。白いブラウスとあざやかなブルーのフレアスカート…(何故かスカートの色まで覚えているから不思議)。僕の顔にくっつく位に顔を寄せてじっと見つめられたりすると、僕の心臓はパクパクと波打つのである。
で、どうなったか。勿論どうもならなかったのである。
その後、上野黒門から神田三崎町への引越し、更に豊島区椎名町に引っ越すにおよび、いつしか岡本先生へのほのかな恋慕が消えていく。
中学生になると好きな女の子は何人かいたが、それらは初恋というより既に女を意識する生臭さが入り込んでくる。そうそう、中学生の頃には一級下であったか、島かおりという可愛い少女がいたっけ。島かおりは今でも時々TVドラマなどで見かける事がある。その当時は学内で島かおりに夢中になった男生徒が多く居たが、僕は何人かの女の子にアプローチするませたガキであった。
カルピスのように甘酸っぱく、やるせなく、声を聞いたり側にいただけで幸せな気持になる初恋というものは、やはり小学三年の頃の岡本先生だけであったと思う。
ところで、その岡本先生だが、本当に岡本先生という名前であったかどうかが定かではなくなっている。実は、どのようなお顔をしているかさえ記憶から消えているのだ。ただ、上野黒門小学校三年の時の担任の女教師に憧れていたことだけは確かだ。今ご健在とすれば80歳をとうに超えられているはずだが。

テーマ1.小さい頃にやらかした悪戯

2006年08月24日 | 定年後の徒然日記
かめ姫様からの宿題その1。
「小さい頃にやらかした悪戯」

小さい頃というと概念的には物心つく幼稚園から小学、中学生くらいまででしょうか。
小生生まれは浅草雷門。幼稚園から小学校5年までは上野黒門町。幼稚園は黒門幼稚園で小学校は黒門小学校であった。その頃の遊び場は、池之端、湯島天神の池、アメヤ横丁が御三家。それぞれでとんでもない悪戯を繰り返したものだ。
小学生時代は釣りが大好き。池之端でテグス(釣り糸)に鉛の錘を結び、針に学校の給食のコッペパンを練ったものを餌にして練りつけ、蓮の葉の間にドボ~ン。テグスは鈴付きの竹棒に結び、後は鈴のなるのを待つだけ。
突然、竹棒がはげしくゆれてリリリンリリリンと鈴がなる。
おっ、きたぁ!
急いでテグスを手繰るとすごい引きだ。お、おお~、大物だ~
当然に見物人が集まる。
坊主、すごいぞ、がんばれ、もう少し、早く・・いけぇ~
得意満面で魚を岸辺に寄せると何と50センチはあろうかという大鯉だ。
(池之端には鯉がたくさん放されている)
なんとか大鯉を吊り上げたとたん、
「こらぁ、坊主、何やってんだぁ!」と大声を出しながら駆け寄ってくる大人が。
見回り監視員である。
やばい、捕まったら大変だ。
慌てて釣り上げた鯉を引きずりながら逃げ出す私…
釣り糸の先ではねている大鯉を引きずりながらの逃亡劇だ。
見物人はやんやの喝采
坊主、がんばれぇ 逃げろ~! 声援が飛ぶ。

実はその後どうなったんだか覚えていないのである。
そこまでは記憶が鮮明なのであるが、追っかけられて、それからどうなったのかが定かではない。

同じような記憶がもう一つ。
湯島天神の池(今はもう無い)には亀がたくさんいた。その亀を釣り糸で釣り上げ、やはり管理人に追いかけられた覚えがある。
その記憶も、追いかけられた後の記憶がぷつんと切れている。

アメヤ横丁の悪戯?
これはもう…


日々平凡

2006年08月23日 | 定年後の徒然日記
昨日は東京の事務所に出向く。久しぶりのオフイス街でランチは中華定食890円。ランチを食いながらこれからの本格リタイア計画を打ち明けて相談。早めに事務所を出て5時には東京駅に。今日の土産は例の日本橋(1000円)。例のもの買ったから待っててねと電するとカミサン喜ぶ。新幹線の中で缶ビール。伊豆高原に着くとホッとする。東京は疲れる。帰宅後、日本橋で夕食。
そして今日はいつもどおりに6時半起床。7時半サラダとトーストと珈琲の朝食。その後さくらの里で歩行リハビリ。今日の里はわりかし賑やかだった。最近は子犬の運動を兼ねた高齢者夫婦が多い。我々夫婦はもう常連だから挨拶する人も出てくる。コンニチハ、今日も暑いですねぇ…会話はこれくらいだ。
お昼に帰宅してカミサンお気に入りのミノモンタのワイドショーを見る。これを食べるとこんなにも体にいいんだとのお話。この話を実践すると一ヶ月で10キロ太り血糖値上昇間違いないだろう。しかしよくもまあ、次から次へと種が尽きないもんだ。
その後、例のパン屋で遅い昼食。カミサンはいつものAサンドにアイスミルク。小生はチョイスのパン二個に定番の黒ビール。となりの席には似たような中年夫婦が静かに昼食中。このパン屋さん、隣地を買い取り増設工事中だ。伊豆高原で評判良く儲かっている食べ物系は、旬菜ふみさんと、このパン屋さんぐらいじゃなかろうか。いつまでたってもパン屋の名前が覚えられない。えぇっと…フィヤージとかフャージとか…。大呆状態がひどくなっているようだ。
帰宅後、ざっと庭いじり。夕方はお買い物。今日はヤオハンね。いつものパターンのお買い物。家に帰って夕食準備。カミサン早めのご就寝。そしていつものようにPCの前に座る。あぁ、日常…
特段ご報告する事も無いので、このところプログの更新もままならない。たけちゃんや天星さんやかめ姫さんのプログを見るのが日課となってしまった。人のプログにはコメントが書けるが、自分の発信する情報は乏しい…。つまり興味を持つ目が失せているという事ではなかろうか。
で、本格的なリタイアしたらどうすんの?と人は言う。きっとボケが早まるだろうと。ボランテイアでもやったら?とか、趣味に生きよ!とかおっしゃる。
さあて…どうするか。
もう少ししたらナイトキャップのウィスキーを少々口に放り込んで、読みかけの本でも寝床で読むか…すぐ眠くなるから。
こういう事をプログで書くと、あなた、暇で退屈でつまらない毎日だねって言われそうだ。…確かに時折そう思う事があるが、それを望んで終の棲家としたのだから満足な毎日ではある。

今年の伊豆高原は暑い!

2006年08月19日 | 定年後の徒然日記
例年の伊豆高原は昼間は暑くても風があった。朝晩は涼しくクーラーをつけることは夏中で2~3日に過ぎなかった。夜などは網戸付きの窓を開けて寝れば心地よい風が通り抜け、ぐっすりと眠れたものだ。
ところがどうだ、今年の伊豆高原は蒸し風呂状態ではないか。8月に入ってこのかたクーラーの御世話になった日は7日を超えてしまった。暑い!ともかく暑い!夜もクーラーの御世話になる事しばしば。しかし東京の連中に言わせると、それでも東京に比べればましだそうだ。横浜に住む娘も「横浜は夜中中蒸し風呂だけど伊豆高原は涼しい」と言う。まあ、暑い寒いは相対比較の問題だが、それにしても暑い。地球温暖化か…30年後には夏の最高気温45度、50年後には50度におよぶと予言する輩もいる。人間の住むところではなくなる。
だが、相変わらず人間は、一度手にした快適な生活環境を捨てる気にはなりそうもない。
夏は暑いのが当たり前、冬は寒いのが当たり前、マイカー無し・エアコン無し・液晶TV無し・乾燥機付き全自動洗濯機無し・製氷機能付き冷蔵庫無し・電子レンジ無し・新幹線無し・超高層ビル無し…つまり40年前のごく普通の家庭に戻れば地球温暖化とエネルギー問題は全て解決するのです。
ところで今夜も暑い!クーラー運転中…

やんもの里花火大会

2006年08月14日 | 定年後の徒然日記
八幡野港の花火大会に行ってきた。
別荘時代から通算10年近くなるというのに、実は八幡野の花火は見た事が無かった。いつも音はするのに姿が見えぬで諦めていた。しかも今年はカミサンが病後の為歩行困難だから長い距離は無理。そこでかめ姫様に相談したところ教えていただいたのがパチンコ屋の駐車場。車はビデオショップの駐車場を拝借。時間があったのでカミサンと30年ぶりのパチンコを楽しむ。やり方が判らず店員に聞きながらのプレイ。わずか5分でそれぞれ1000円の損失。今までの人生で賭け事に勝ったためしが無いのだからやるもんじゃないね。
かめ姫様から教えていただいたパチンコ屋の駐車場、大正解でした。7時20分には到着、30分には何組かの見物客が揃い始める。8時ジャスト花火開始。玉や~鍵や~、やんやの喝采だ。ばっちり鑑賞できて大満足。
ただ、8時から8時30分の予定が8時20分で終了。終わりもなんとなくしょぼくれた終わり方で少々がっかりした。が、久しぶりの花火でよかった良かった。
かめ姫様ありがとう


私の心は夏模様

2006年08月14日 | 定年後の徒然日記
夏の夕立の後、少し涼しくなったデッキでぼんやりとビールを飲む
霞がかった水平線に利島の影がうっすらと浮かぶ
夏休み 伊豆高原は子供達の歓声
虫篭と採集網を持って歩いているだけで幸せだった
ずっとずっと遠い昔のあの頃 夏の午後の感傷
賑やかな夏はひととき
夏が過ぎればいつもの静寂な伊豆高原
こんなときに似合う歌は陽水の少年時代


夏が過ぎ風あざみ
誰のあこがれにさまよう
青空に残された私の心は夏模様

夢が覚め夜の中
永い冬が窓を閉じて
呼びかけたままで
夢はつまり想い出のあとさき

夏祭り宵かがリ
胸の高鳴りにあわせて
八月は夢花火 私の心は夏模様

目が覚めて夢のあと
長い影が夜にのびて星屑の空へ
夢はつまり想い出のあとさき

夏が過ぎ風あざみ

(井上陽水)

デジカメ一眼レフを買おうかな

2006年08月11日 | 定年後の徒然日記
プログ楽しんでる人って殆どの方が美しい画像を添付されてますよね。私の場合は古いバカチョンカメラと古い携帯デジしか持っていないので、お見せできるような写真が撮れません。好きな薔薇の美しい瞬間をもっと皆様にご紹介したいのだけど、どうもうまくいきません。文字ばかりのプログなんてつまらないものね。
そこでデジカメが欲しくなった次第。
接写OK、望遠OK、操作簡単、頑丈、軽い、美しい画像保証(腕の問題か)、
CANON EOS Kiss なんてどうだろう。
広角レンズと望遠レンズもつけて10万円くらいで購入できればいいけど、無理かな。デジカメ得意の諸先輩、ジロー向きのお買い得の機種を教えてね
秋薔薇の季節に間に合うように…


今日も変わりの無い日常

2006年08月10日 | 定年後の徒然日記
いつものように6時に目が覚める。昨夜は久しぶりのレンタルビデオを楽しんで就寝が遅くなったから眠い。7時頃までぐずぐずする。
カミサン起き出して朝食の準備を始める。もう朝食程度は作れるようになったから安心だ。とはいうものの少しの家事でもすぐに疲れが出るらしい。未だ油断は禁物だ。
8時朝食。トースト・スモークサーモン(少々塩気あり過ぎ)・サラダ・寒天・ミルク、の朝食で550㌔カロリー。後片付けは私の仕事。食後、台風一過後の薔薇の消毒に1時間。やれやれだ。明日は夏の元肥を入れなくちゃ。薔薇の手入れ後にシャワー。
カミサンの支度が出来たのでリハビリ散歩に出発。昨日は北川温泉海岸遊歩道だったから今日はさくらの里としよう。相変わらず空いているし木陰とひんやりする空気が心地よい。ゆっくりと歩く事40分。じゃ、お昼にしようね。
今日のお昼は、ル・フィラージュでランチ。サンドウィッチとアイス珈琲がいつもの定番だけど、小生は黒ビールに決まってる。
サンドイッチと黒ビールで500㌔カロリーね。
庭の奥のテーブルでランチをとっていたら、どうも見たような御人がお店の中に入っていくではないか。
あれ?あの人、天星さんじゃない?Tシャツに半ズボン、でも、ちょっと違うような…いやまてよ、もしかして…
声を掛けようかなと思っている間に、御人、パンの袋を抱えてご帰還となった。
ランチ後に帰宅。TVで高校野球。天理強いねぇ。
ランチのビールじゃ物足りないから、もう一本飲もうっと。。。
こうして夕方までいつもの時間がゆっくりと過ぎていく。

ここからは本日の予測ね
夕方の温泉につかり、風呂上りに又もやビールで+100㌔カロリー(カロリーカットの発泡酒)
無洗米を1合炊飯器に入れてスイッチオン。45分後に炊けるからね。
夕食は例のニチレイ糖尿病食ね。今日はハンバーグにしようかな。炊飯器の上がりを横目で見つつ、レトルトパックを5分ボイルする。同時に付け合せの生野菜を小皿に盛ってビタミン補充を欠かさない。
ニチレイレトルトが320㌔カロリー、白米少々で150㌔カロリー、付け合せ100㌔カロリー。食後のデザはスイカ少々で150㌔カロリー。
〆て本日の摂取カロリーは1870㌔カロリー…の予定なんだけど、恐らくは何やかやで+200㌔カロリー程度が加算され、結局のところ本日もまた2000㌔カロリーを超える事になるだろう。
今日の散歩も良かったね。体調どうだい?そう、それは良かった。明日の散歩は何処にしようか。いつもの取りとめの無い夫婦の会話。
夕食後は面白くも無いTVをボーと見てるうちに眠気がやってくる。
ジロー猫は腹の上でいつものモミモミマッサージを5分間。これで本日のお役目終了とばかり眠りこけている。
時計を見ると早10時…カミサン就寝の時間です。
メールチェックに書斎にあがり、ついでにお気に入りプログに目を通し…
11時…眠くなる。ナイトキャップのウィスキーをシングルで口に放り込み…
オヤスミ
変わりの無い日常である。幸せ。


どちらが先に逝くか

2006年08月09日 | 定年後の徒然日記
人間の永い生涯には妻が先に死んでくれた方がいいと、ちょっとでも考えない夫がいたであろうか。その夫が若し先に亡くなったら、ああしよう、こうしようと死後の策を考えない妻がいただろうか、(中略)
どちらかが生きのこった時には、先ず後始末をしなければならないのである。(室生犀星)

連れあいの後始末後、残された夫は二年以内に後を追い、残された妻は更に十余年も人生を楽しむのである。

男と女の違い
男は人生で100回、あぁ、この女と別れたら、さぞや自由に羽ばたけるものを、と空想する。
女は人生で100回、酒臭い鼾をかきながら眠りこける男の枕元に座り、「今だったらやれる」と亭主の顔を覗き込むのである。おぉ怖わ

どうも最近話題がシリアスで困る。これ小生のバイオリズム。