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定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

Wonderful Tonight

2009年06月29日 | バラ日記
今夜はバターノートのジャズライブ。
夕方にはシャワーを浴びて軽くお化粧をしてドレスアップ。お出かけ用のリング・ネックレス・イヤリングを着けてスタンバイOK。
ボク?チェックのボタンダウンシャツに薄グリーンのジャケット、それにジーンズ…うぅ…ジーンズは拙かったかなぁ。カミサンがドレスアップしてるのにジーンズはないよね。ま、いいか。
ジャズライブとなればアルコールが入るから(それもたっぷりと)タクシーを呼ぶ。車椅子を積んでイトーピアのバターノートへ。

車椅子用のゲートから店内に入ると既に常連客がチラホラと。用意された席は常連の○○先生(御歳八十何歳の元お医者様)と伊豆高原のお馴染み様の御席。
前回のディナーはビーフシチューだったから今夜は定番のハンバーグ。でも、ここのハンバーグは美味いのよ。ガーリックの利いたトーストを添えてね。ライブのファーストセッションは七時開始だから、ゆっくりとディナーを楽しむ。何かと○○先生が家内に話しかけるが、上手く話す事の出来ない家内が少し小さくなっている。元気なころは社交的で友達の多かった家内なんだけど、判ってあげてくださいね。

近い席にジムの大先輩のTご夫妻がやってきた。T氏も八十○歳。週一のゴルフをこなし週三回もジムに通うというご仁だ。腰椎の大きな手術をしたそうだが運動量はジローよりも数段上。尊敬に値する大先輩である。

ディナーの後のウィスキー、家内はカンパリソーダを楽しむ。



(このお店の唯一気に入らないことはウィスキーがホワイトホースしかないこと。気の利いたシングルモルトの何本か置いてくれると嬉しいんだけどねぇ)
そうこうしている内にジャズライブの始まりだ。今夜のアーティストは大石学とピアノトリオ。


大石さんの繊細かつメリハリのあるピアノが奏でられる。スタートは…えっと…Steppin Up だったっけ?
ベースは米木康志、あの細い体、細い腕、細い指が太いベースの弦をはじく。
そしてドラムスはセシルモンロー。ジャズ・ブルース・ロックと何でもこなすプレイヤーとして知られるそうだが…セシル・モンロー、この人のドラムスは痺れるねぇ。繊細なピアノには繊細なブラシによるスネアとシンバル。力強いビートには迫力あるドラマステイックテクニック。ウィスキー何杯でもいけちゃいます。こういう時に似合う酒は…ホワイトホースじゃないよねぇ。まさか…

ドレスアップした家内、惚れ直しちゃう。こうやってWonderful Tonightを楽しめる幸せをしみじみ感じます。
セカンドセッションまで十分に楽しんで、帰りは常連の○○様ご夫妻の車で自宅までお送りいただきました。ありがとうございました。

次回のライブは7月19日・辛島文雄とピアノトリオ、このトリオも評判のようだし、楽しみだなぁ。




スレチガイ

2009年06月25日 | バラ日記
50代の中頃だったかなぁ。定年・リタイア・年金・終の棲家…そういう言葉や雑誌のタイトルが妙に気になる年頃なんだよね。
前線を目一杯走り回っている内に、気がついたらそういう年齢。もうこの辺で打ち止めかぁ…先が見えちゃうんだよね。

そんな事をちらほらと考えだすと、気がついたようにカミサンの事を考えるようになるんだよ、男って。
リタイアして終の棲家を建てて、カミサンに逃げられて侘しい一人住まいなんて冗談にもならないからさ。で、今までの態度や飲んだくれや秘密ごとなんかのモロモロを深く反省したりして。で、カミサンがとても愛おしくなったりするのさ。
そうだ!終の棲家を建てたら、三日に一回は料理を作ったり掃除も洗濯も自分の事は自分でするようにしてさ、週に一度は美味しいものを食べに行ったり、共通の趣味も探さなくっちゃね。

男って勝手な生き物だから、皆そんな事を夢想するんだよ。拓郎だってそうでしょ。最近の彼の歌って、どの歌聞いても団塊の世代への応援歌みたいじゃん。ワルガキの頃のぶつけるような歌い方ってどこへ行っちゃったんだろ。頑張らないけどいいでしょう、私なりでいいでしょう、歩けるかい、歩こうね、ウィンブルドンに出たかったよね、ワールドカップにも…。そういう歌ってさ、とても慰められるし温かいんだけど…なんか寂しくない?
久しぶりで長渕のライブDVD見たけど、体がひとりでに熱くなるし感動もしちゃったし。拓郎の昔のライブ見て涙を流すのと一緒だよ。拓郎も歳とったのかなぁ。ジローと同い年だから判るけど、やっぱりいつまでも人を熱くさせる歌い手であってほしいよ。ラストコンサートのチケットついに駄目だったから言うんじゃないけどさ。

話が回りくどくなっちゃったけど、そんな思いをカミサンは判ってくれるよね、だから老後を二人で仲良く楽しもうね、なんて期待してもそりゃ無理っていうもんだよね。なんせ一緒になってから数十年もの長い時間を男の理屈で通してきたんだからさ。男が老後を意識する頃には、たいがいのカミサンは友達の輪や趣味の世界やこれからの生き甲斐なんかを見つけちゃってるでしょ。男はこれから見つけなくちゃなんないのにさ。

でもまあ、そんなスレチガイがあったとしても、お互い元気で暮らせるのならそれで良しだね。

父が逝って三週間、悲しみ、後悔、思い出、怒り、打算、疲れ、落ち込み、そんなものが次から次とやってきて通り抜けていったけど、少しは心が楽になってきたみたいだ。
旅がしたいなぁ、ウィスキーとウォークマン持って…なんて言っちゃったけど、それってまたまた男の勝手だよね。
旅がしたいなぁ、ウィスキーとウォークマン持ってカミサンと一緒に、が正解だよ。出発から帰宅まで、列車も飛行機もホテルもバリアフリーで企画してくれるそうだし。真剣に考えてみようかな。

そろそろ二番花の季節です。昨日は消毒しました。今日は久しぶりにジムに行きました。自転車30分で大汗、ウォーキング35分でヘトヘト、筋肉系のマシンはいつものメニューはこなせません。イクジナシ。
梅雨が明けたら娘達も元気になります。

たくさんのお悔やみを有難うございました

2009年06月17日 | 定年後の徒然日記
たけちゃん、チーママさん、botamotiさん、ゆずあんこさん、ESさん、月猫さん、城ヶ崎2号さん、tsukaさん、りんごさん、天星さん、
父の逝去にあたりご弔詞をいただきありがとうございました。
お悔やみをいただいたのに返事が遅くなりました。すみません。
ご心配をおかけしております。いえ、元気なんですけどね、一応。

独り言です。気にとめないでください。


無事に通夜・告別式を終え、父の遺品整理の目途もついた。オフクロが亡くなって三年、そして今回オヤジを亡くしてようやく両親の持ち物整理に手をつけた有様。

オフクロの着物、茶道具、掛け軸の類、食器…なんやらかんやら。すごい量だね。高価なものだとは判るけど、あいにくと子供たちには価値が判らないよ。
茶道具も軸も着物も、オフクロのお茶仲間の皆さんを始めとする方々にお分けしたよ。その方がオフクロ喜ぶだろ?
オヤジの着物、三味線、大正期からの古書の数々…半端な量じゃなかったよ。お宝と思えるものも多かった。あいにくと価値は判らないけど。
何でも鑑定団で評価してもらおうか?

仏壇の中の位牌…初めて聞く名前が次々と出てくる。父方のご先祖、母方のご先祖、誰この人?この人達の位牌とお墓のお骨(上野と浅草のお墓)を全部引き継いでいくのか?この人たちの思いがいっぱい詰まった位牌とお墓を?長男だから…。
遺品整理は目途がついたけど、相続手続きはまだまだ。兄弟三人だけの分割だし大した遺産じゃないから揉めている訳じゃないけど、長男としての責任ってあるじゃない。平等に公平に。でも、こういうのって精神的にすごく良くない行為だね。

疲れたなぁ。ずっと疲れたまんま。
肉体的に疲れたというのではなく、精神的に疲れたのかな。何もする気にならないんだよ。父を亡くした悲しみの為?そうじゃないんだ。父は邦楽家としての人生を全うしたからね。晩年もしっかり楽しんだはずだし。行年87歳、悔いのない人生だったと思う。
じゃ、何にそんなに疲れたのかって?それが何だか判んないんだ。みんなおっぽり投げて旅に出たいって感じ。出来っこないけどさ。

オヤジが死んだからじゃなくて、オフクロが死んでからずいぶん変わったように思うんだ。マザコンじゃないけどさ、でも、母親の死って何か特別のものがあるじゃない。晩年は幸せだったはずだけど、波瀾万丈のオフクロの人生を思い起こすと余計だね。

古いアルバムがどっさり残った。
オヤジの幼少時代から晩年まで、オフクロの写真はオヤジとの結婚式から晩年まで。多量な写真から我が家の記録は垣間見られるよ。謎の部分はあるんだけど。
俺の記録?五歳の頃から写真に登場するよ。上野黒門町(同朋町)、神田三崎町、目白、中村橋…我が家の歴史、ジローの歴史が刻まれている。
夫婦の結婚式、娘達の成長の記録…若かったなぁ。カミサン美しかったなぁ。神田川じゃないけどさ、何も怖くはなかった。がむしゃらに働いて夢を見て…懐かしさだけが心に貼りついている。

ガーデン見学の申し込みも時々あるけど、あれからずっとクローズしたまま。案内する時の会話さへおっくうになっちゃってさ。引きこもっているのじゃないけど。
二番花への切り替え時期だしね。咲いてるバラの花は全部切り花にして家内の通うデーサービスに運んでる。そのほうが喜んでいただけるし。
昨日は家内の診察の日。脳血管障害の症状が進んでいるかもとの事。MRIの予約をする。寝ている時間がどんどん長くなって、言葉が無くなって、表情がなくなって、これからどうなっていくんだろう。いつでもずっと傍にいるからね、何も心配することないからねって、何度も何度も言い聞かせてるんだけど。コックリと頷く家内、判っているのかなぁ。

四十九日の法事を終えるまでは切り替えがつかないみたいだ。ウジウジと我ながら嫌になるね。こういう男ってもっとも嫌いなタイプなんだけど。サッパリしない男だねぇ。
誰かお酒に誘ってくれる?ウジウジしないで陽気にやるからさ。




父逝く

2009年06月07日 | バラ日記
父が逝った。
妹からの電話で東京へ向かったが、今度は霊安室での再会だった。やすらかな顔。すーっと眠るように逝ったそうで心の澱が少しとれた。
病院から実家に移して安置した。兄弟揃って父の傍らで夜を過ごした。一夜明けて葬儀の手配、お寺さんとの打合せ、親類縁者への連絡、その都度の経緯報告、父の部屋の諸物確認…めまぐるしく時間が過ぎて伊豆に帰ってくる。

疲れたなぁ。本当に疲れたな。悲しみがどっかに行ってしまったようだ。母の時はボロボロと泣いたけど、今度は涙出なかった。中伊豆リハ入院中も中村橋のホームでも日大板橋でも思いは伝えたから。父の晩年は息子からみても羨ましいくらいに幸せだったしね。最後のホームでも晩酌欠かさなかったしね。

明日はとんぼがえりの東京。明後日は家内と一緒に車で東京へ行き通夜。新宿のホテルで泊まってその翌日は告別式。長男で喪主、葬儀も大変だけど後の整理も大変だ。しばらくは休まりそうにない。悲しみは後からやってくるのだろうか。

ローズ部会の六月イベント「バラジャム作り」もキャンセル。メンバーにはご迷惑をお掛けしました。バラの手入れは出来ていません。

りんごさん、rudyさん、初コメントいただいたのに返信出来なくてごめんなさい。
たけちゃん、ありがとね。
旅がしたいなぁってつくづく思うけど、ずっと出来そうもありませんね。
メールでお見舞いをいただいた皆様、ありがとうございました。

旅がしたいなって気持ち、よくある?

2009年06月05日 | バラ日記
今夜が山です…ご家族を急いで呼んでください…そんな言葉を何回も聞いて、その都度息を吹き返した。今回もおんなじ。深夜の電話で叩き起こされ、あわてて翌朝5時10分の一番電車で伊豆高原を発つ。家に残す家内の薬やら介護の手配やらなんやかんやで慌てふためく。心配を山ほど抱えて東京へ向かうのは辛い。池袋からタクシーで大山の日大板橋病院へ。朝の八時だ。妹が父の病床で心細そうに座っている。

どうだ?
うん、目を開けたまま…苦しそうに…昨夜はほんと、もうダメかと…。
意識のない父の耳元で声をかけたり手を揉んだり。一時間もそんなことをしていると腰が痛くなってくる。大学病院の病室ってほんとうに狭くてアルミの丸椅子しかなくて疲れる。これでも一応個室だから部屋代は高級ホテル並みだ。
結論を言えば、医者の見立てと宣告を裏切り、父は小康状態になった。医者の宣告に反して生き返ったのはこれで三回目だ。見立て違いでも良い方の見立て違いだから文句はいえない。20代か30そこそこの研修医だけどね。大学病院の医者も看護士も大変だなぁ。収入良くても医者にはなりたくないなぁ。
87歳の今まで晩酌を欠かしたことのない酒好きの父。膀胱癌も手術したし脳梗塞もおこしたし心臓ペースメーカーも入れてるし…だが、こうやって息を吹き返す。すごい生命力だねぇ。
ずっと病室に付き合っていたらこちらが倒れてしまうので其々の家に戻ることにした。何かあったらすぐ電話をと…で、その後電話は無い。つまり何もおこっていないという事だ。この一週間の疲れが腰にきた。

久しぶりに庭に出る。花柄つみ、雑草取り、消毒、これ以上腰を痛めたら取り返しがつかないのでクワガタのお兄ちゃんの手を借りた。それでも三日はかかりそうだ。閉庭の案内もしたし、鉄扉にはクローズの札もぶら下げてるけど、まだ電話あるんだよね。「ジローガーデンさん?今日、お庭見せてくれます?」スミマセン、今クローズしてるんですけど…。ガーデニング仲間の方が急逝されたとの案内が。クモ膜下出血だそうだ。70歳はいっていない方とお見受けしたが。

バラも何かどうでも良くなってきた。何でバラなんか?だって家で出来る趣味っていったらガーデニングしかないでしょ。どういう訳かバラになったってだけなのよ。カッコつけてさ。あちこちにバラの切り花届けたり、ガーデニングクラブに顔出したり、ブログに花の写真のっけたり、オトモダチ出来るけどね。でもココロハハレナインダヨネ。それに疲れちゃう、イイカッコするの。酔っ払って拓郎節がなっていたほうが楽だしね。
残り仕事も面倒だ。酒も不味い。買い物して、炊事して、パソコンで原稿書いて、俺、何してんだろ…

旅がしたいなぁ。ウィスキーとウォークマンと出来れば寝台車かなんかでさ。北斗なんかいいよな。一度乗ってみたいんだ。札幌の友、どうしてるかな。癌、転移してなきゃいいけど。
家内の寝息を聞きながらとりとめのないこと考えて、ウィスキーを舐めながら、時たまパソコンなど開いてさ。明日もおんなじ時間が過ぎていくんだよな。そうやって歳をとっていくのか?あと七年で70だぜ、そうやって老いていくのか?まぁ、一人の世界じゃないからまだいいけど。一人になって自由になって、涙が出たんじゃ困るのさって拓郎歌ってたっけ。

旅がしたいな。どこに行きたいってこともないんだけどさ。ウィスキーとウォークマンもって。でも、旅がしたいって誰もが考えることでしょ。よくあるでしょ、孤独を感じてる時とか人生に疲れた時とかって。思考がワンパターンだよね、下手な小説じゃないんだからさ。

今夜、電話が鳴らなけりゃいいけど。親父、苦しんでいるかな。

春の東海バス庭巡りツアー、盛況のうちに終了

2009年06月01日 | バラ日記
2009年春の東海バス庭巡りツアーが終了しました。
ジローガーデン(今回はCコース、Dコース)には計4回のツアーがお出でになりました。皆様にご満足いただけましたら嬉しいです。



秋バラの季節にもツアーが企画される予定ですので、またのご来庭をお待ちしております。
今が盛りの娘達、といっても、そろそろ一番花は終了です。これから伊豆は梅雨が近づきます。雨に濡れるバラは可哀想ですね。


ギー・ド・モーパッサン


ジェビリー・セレブレーション


ジェフ・ハミルトン


ガラシャ


ファイル・フェン・ブロウ


ポールス・ヒマラヤンとピエール


ロージ・カーペット


ご報告
危篤状態の父が小康状態になり三途の川から戻ってきました。87歳の高齢ゆえまだ予断を許しませんが、取りあえずホッとしております。
皆様にはご心配とお見舞いをいただき感謝しております。
有難うございました。