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現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

パターン化を脱するためには

2017-01-09 08:48:34 | 考察
 児童文学の作品世界では、いろいろなパターンが存在します。
 例えば、塾へ行くようになった友だちと疎遠になるとか、塾へ行きたくないけれどみんなが行くから行かなければならないといった少年像は、もう三十年以上も前から書きつくされています。
 他の例では、髪の毛に金のメッシュが入っているくらいで過剰反応する母親やボランティアをやっている専業主婦というのも、すでにありふれていて古くなっています。
 また、パターンの裏返しのような設定もあります。
 例えば、ロック好きな母親が自分の子どもにはロックを禁止するなどというのも、単なるパターンの裏返しにすぎません。
 このようなパターン化及びパターンの裏返しを脱するためには、自分の体験に過度に頼らずに、現実に生きている子どもたちに幅広く接するとともに、社会の動向にもアンテナを張り巡らして、常にフレッシュな人物像や事象を作品に取り込まなければならないでしょう。

table border=0 colspacing=0 cellpadding=0>ライトノベル・ゲームで使えるオリジナリティあふれるストーリー作りのためのシナリオ事典100―パターンから学ぶ「お約束」クリエーター情報なし秀和システム

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