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現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

後藤竜二 ぶん、長谷川知子 え「りんご畑の九月」

2019-02-17 09:33:22 | 作品論
 農家の子どもたちが、りんご泥棒を見張る話です。
 人間を信じることの大切さを伝える後藤の文もいいし、長谷川の絵もいつものように魅力的なのですが、どこかしっくりとしません。
 絵本というよりは、短編小説に大きな絵をたくさんつけたような感じなのです。
 絵本で一番大事な、ページをめくった時にどんな世界(絵)がひろがるかのわくわく感が、決定的に欠けています。
 その原因は、後藤の文にストーリー性が不足していることだと思います。
 そのため、美しいシーン(絵)はたくさんあるのですが、それらが十分に生かされていないように思いました。

りんご畑の九月
クリエーター情報なし
新日本出版社

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