goo blog サービス終了のお知らせ 

現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

児童文学で物語るということ

2016-10-29 08:34:23 | 考察
 児童文学において、作者が伝えたいと思っていることが、どんなにショッキング(例えば、死、事故、障害、いじめ、、家庭崩壊、虐待、ネグレクト、ハラスメントなど)なことでも、それをそのまま描いただけでは、ただの状況説明にとどまってしまいます。
 同人誌などに作品を提出した場合では、読者は仲間内ですのでそれでも読んでもらえるかもしれませんが、作者が最終的なターゲットの読者としているであろう子どもたちには読んでもらえません。
 そういった過酷な事実をふまえた上で、いかに物語るかがそういった書き手たちの課題です。
 実際に読者たちにページをめくらさせるだけの魅力のある物語を作らないと、どんなにテーマやモチーフが優れていても、移り気なコモンリーダーである現代の子どもたちには読んでもらえません。

物語ること、生きること
クリエーター情報なし
講談社

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 児童文学における作品内の創... | トップ | ラビリンス同盟 »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

考察」カテゴリの最新記事