現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

さよなら、私のロンリー

2022-12-30 13:04:27 | 映画

 2020年公開のアメリカ映画です。

 詐欺師の両親に育てられて、本人も詐欺に荷担させられている女性の話です。

 かなりデフォルメされたコメディタッチの作品ですが、そこに漂う女性の絶望的な孤独が胸にしみます。

 女性は26才なのですが、きちんと養育されていないため、ずっと幼く感じられます。

 女性はまったく子供としての扱いを受けたことがなく、詐欺の経費も儲けも三等分する両親のやり方は、滑稽を通り越して、薄ら寒くさえ感じます。

 偶然飛行機の中で知り合ったプエルトリコの女性をきっかけに、両親からの自立を示唆するラストシーンが印象的です。

 

 

 

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