1973年公開のアメリカのロードムービーです。
今見ると、同性愛者への偏見などの問題点もあるのですが、ジーン・ハックマンとアル・パチーノという持ち味の違う名優が、アメリカ各地をヒッチハイクと貨物列車へのただ乗りで放浪する二人のホームレス(そのころの言葉でいえば浮浪者か?)が直面するいろいろな事件を通して、プワー・ホワイト(アメリカの貧しい白人のことで、私が初めて知った典型的な人物は1994年のリレハンメル・オリンピックにおけるトーニャ・ハーディングです)の哀しみを見事に描いています。
プワー・ホワイトは、政治的には通常はサイレント・マジョリティですが、人口に占める割合が大きいので、2016年大統領選挙のトランプ氏のような彼らの権利や要求を代弁すると思われる存在が現れると、急激に一大勢力として強い発言権を持つようになります。
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