1984年に公開されたアメリカ映画です。
東部から西海岸に引っ越してきた男の子が、地元の裕福な子どもたちにいじめられて、空手を習うことを思い立ちます。
地元の空手道場はいじめっ子たちの巣窟だったので、偶然知り合った日本人の老人に空手を教わり、最後にはいじめっ子たちを押さえて大会で優勝します。
典型的な成長物語のストーリーは万国共通なようで、大ヒットしてシリーズ化されました。
こうした男の子向きのストーリーの王道を行く構成で、風変わりな空手の修業シーンと大会での試合がクライマックスです。
ただし、背景としては、アメリカの格差社会への批判や、主人公のロマンスなども織り込まれています。
また、その中に盆栽や日本庭園や日本家屋などの日本趣味や、戦争中の日系人の苦労なども盛り込まれています。
日本人が見るとおかしな点も多々ありますが、1980年代という時代を反映して、当時隆盛を極めていた日本への関心と、日本をマーケットとして重要視していることが伺えます。
ちなみに、2010年に公開されたリメイク作品は、中国を舞台にして中国武術に変えてあるそうですから、ハリウッドの商法のしたたかさには驚かされます。