現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

小田島雄志「書斎憧憬史」書斎の王様所収

2019-03-25 14:44:01 | 参考文献
 喫茶店でシェークスピア全集を訳したことで有名な、演劇研究者の書斎遍歴です。
 ほとんどの日本人がそうであると思いますが、劣悪な住宅事情が書斎を持つことを許してくれません。
 一般的な家庭では、書斎よりも子ども部屋の方が優先されるので、せいぜい居間や子ども部屋の隅などに書棚を置くぐらいで我慢しなければなりません。
 やっと書斎を持ったとしても、そこはたんなる書庫と化してしまい、喫茶店や図書館などで執筆作業をやることも、著者に限らず一般的なことでした。
 今の若い世代には蔵書家はまれで、電子書籍や図書館を利用し、新刊本を買ってもすぐに新古書店で売ってしまうことが多いようです。
 そのため、書斎へのあこがれは、昔より少ないようです。
 しかも、ウルトラノートブックパソコン、タブレット端末、ブルーツースのキーボードなどが普及しているので、コーヒーショップやファミレスで仕事をすることはより一般的になっているようです。

書斎の王様 (岩波新書 黄版 324)
クリエーター情報なし
岩波書店
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