いつまでもぼちぼち

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実在する全てと無関係です

読書録「ホーンテッド・キャンパス」ほか

2021-11-25 | Weblog
読書録「ホーンテッド・キャンパス」3

著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫

p41より引用
“「あのねえ、おさななじみ同士で恋がめば
えるなんて、漫画の中だけの現象よ。あだち
充の世界よ。そんなの、現実にはまず起こり
えないっての」”

目次より抜粋引用
“壁にいる顔
 ホワイトノイズ
 南向き3LDK幽霊付き
 雑踏の背中
 秋の夜長とウイジャ盤”

 見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作オカルトミステリ。
 怖がりでオカルト関連が大の苦手であるに
も拘らず、幽霊が見えてしまう主人公・八神
森司。高校生活も残り少ない最後の秋に、い
つもは特に何もない中庭に、いつもとは違う
光景を目にした…。

 上記の引用は、オカルト研究会メンバー・
三田村藍の台詞。
主人公・八神が片思いしている相手とオカル
ト研究会部長の関係について。動物行動学の
話だと、人生の中で一緒に過ごした時間が長
ければ長いほど、男女の関係にはなり難いそ
うですね。そうすると、幼馴染との恋という
のは、この台詞の通りなことが多いのかもし
れません。
 読みやすい短編で、気軽に読み進めること
が出来ます。人間関係の把握などを思うと、
シリーズを順番に読む方が良さそうです。
 作中のもののたとえに、他作家の作品が良
く出てくるので、文芸に関する知識がある人
の方が楽しめそうです。もちろんオカルトに
関する知識もあると、より面白い作品ではな
いでしょうか。

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読書録「カイチュウ博士と発酵仮面の「腸」
健康法」5

著者 藤田紘一郎、小泉武夫
出版 中経出版

p147より引用
“ 戦後、コレステロール値は四回変わって
いますが、一〇下げると患者が何千人も増え
ます。私のうるさい弟子が、「先生、二か月
に一度、血を採って検査します」と言うので、
うるさいなと思いつつ素直に従っていたら、
「コレステロールが高い」と言うんです。「あ
のねえキミ、正常値より高い人が長生きして
いるんだから、俺の数字は正常じゃないか」
「イヤ、正常値はもっと下ですから、薬を飲
んでください」です。”

目次より抜粋引用
“珍食・奇食、いったいどっち?
 「うまい!」は結局、元気な腸とよいウンチ
 菌万歳!発酵する二人
 和食力で免疫アップ!”魚食人種”のすすめ
 立て!日本の男たち”

 日本の面白学者二大巨頭による、食と健康
について語り合った対談集。
 世界で食べた日本では馴染みのない食べ物
についてから年齢を重ねても元気でいるため
の食養生まで、お二方の長年の調査・研究・
実体験をもとに非常に楽しそうに語られてい
ます。

 上記の引用は、医学的に決められた正常値
のおかしさについての藤田氏の言葉。
自分たちに都合が良くなるように基準をいじ
ることで、大きく利益を得る人たちがいるの
でしょうか。自分の体調は、自分で管理でき
るように、普段からしっかりと向き合ってお
きたいものですね。
 食べる物と事の大切さを説くのと同じ比重
で、出すことについても語られています。気
になる方は、食事の前後に読むのは避けた方
がいいかもしれません。
生きるということの本質について考えるため
の、良い参考になる一冊ではないでしょうか。
 男性の下半身の元気についても、一章を丸々
使って語られているので、必要を感じている
方は一読されても損はないのではないでしょ
うか。

ーーーーー

読書録「世界のインスタント食品」3

著者 森枝卓士
出版 徳間書店

p19より引用
“ 味覚は最終的には主観である。
「俺はこれが上手いと思うんだもんね」とい
われると、こちらはそんな不味いもの、口に
入れられるだけでも呆れちゃうのに、それが
旨いだなんて、と感じていても、
「そうですか」というしかない。嗜好には反
論のしようがない。たとえ、反論しても、「朝
まで生テレビ」なみの不毛な議論シカうまれ
ないだろう。”

目次より抜粋引用
“タイの激辛インスタントラーメン
 インスタントでフルコースを
 アメリカの美味は世界の美味か
 お湯いらずのラーメンと保存弁当”

 写真かでジャーナリストである著者による、
世界の多くで食べられているインスタント食
品とその周辺事情を記した一冊。
 袋の乾めんから冷凍食品まで、カラー写真
をふんだんに使って紹介されています。

 上記の引用は、好きな食べ物についての一
節。食べるということに関しては、これに尽
きるような気がします。人が何を言っていよ
うが、自分の好きな味は、自分にしか決めら
れないのでしょうね
 インスタント食品が好きな人が、本書を参
考に世界のインスタント食品を手に入れよう
と思っても、出版が1993年とのことですので、
少し古すぎるかもしれません。
インスタント食品の歴史資料の一つとして。

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