いつまでもぼちぼち

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読書録「世界ぐるっとほろ酔い紀行」ほか

2023-12-15 | Weblog
読書録「世界ぐるっとほろ酔い紀行」4

著者 西川治
出版 新潮社

p258より引用
“ さんざん酒を飲んできたが、酒の飲み方
を説くつもりはない。かなりの失敗もした。
頭をかかえて反省もした。そうすれば、自ず
と酒の飲み方が分かってくると言いたいが、
未だにスマートには飲めない。”

目次より抜粋引用
“バナナ林のセンミン屋(タイ*ラオ・カー
オ)
 椰子酒を飲みながら(インドネシア*トゥ
アック)
 スコッチの酔い(スコットランド*スコッ
チ)
 カナダの鱒釣り(カナダ*ウイスキー)
 肴ありて酒”

 写真・文筆家・画家でありながら、料理研
究家としても多くの著作を持つ著者による、
世界のいろいろな人や場所での酒宴の話を綴っ
た紀行エッセイ。文庫オリジナル。
 アジアの林の中から著者の父との思い出の
中まで、人生の大半を過ごしたほろ酔いの記
憶が、旅情に満ちた詩的な文章で描かれてい
ます。

 上記の引用は、肴と酒について書かれた項
での一節。
どんなに失敗しても反省しても、次に酔って
しまうと忘れていまうんでしょう。忘れたい
から酔うというのもあるでしょうから、それ
でいいなじゃないでしょうか。周りにイヤな
思いをさせなければ、どんな風に酔っぱらっ
てもいいのではないかと思います。
 p201にサラミのレシピがあります。その他
にもつまみやカクテルのレシピも載せられて
いるので、これから酒を嗜み始める人の気分
を盛り上げる一冊ではないでしょうか。

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読書録「秘境駅へ行こう!」3

著者 牛山隆信
出版 小学館文庫

p84より引用
“ そう、このあたりは全国的にも有名な豪
雪地帯なのだ。このため真冬に只見線に乗っ
て社葬を眺めていると、隣の只見駅までは道
路が通じているものの、田子倉駅に行く途中
で明らかに「ここから先は除雪不可能」とあ
きらめたように道路は山積みのままの雪の中
に埋もれていく。”

目次より抜粋引用
“秘境駅1小幌駅(室蘭本線)
 秘境駅2張碓駅(函館本線)
 秘境駅19影待駅(高千穂鉄道)
 「秘境駅への旅」お薦めモデルコース
 全国「秘境駅」ランキング”

 電機メーカーに勤めながら日本中の鉄道を
全て乗りつくすことを目標とする著者による、
全国の存在はあるが利用度が極めて低い駅を
訪ねて回った記録を記した一冊。文庫書き下
ろし。
 北は北海道から南は宮崎県まで、廃墟と見
紛うような駅や周辺の写真と共に紹介されて
います。

 上記の引用は、福島県の田子倉駅について
書かれた項での一節。
登山や紅葉見物、ダムがあるのでその関係者
が利用するそうですが、冬は完全に雪に埋も
れるとのこと。それでも鉄道は除雪して走っ
ているそうで、鉄道関係者の執念を感じさせ
る話です。
 秘境駅への行き方ガイドに、観光案内とグ
ルメガイドも書かれていて、鉄道や駅に興味
なくても、少し見てみるのもいいのではない
でしょうか。
 同じように旅してみたい人向けに、モデル
コースが載せられています。ただ、20年以上
前のデータですので、真似をするのならしっ
かりと調べ直さなければならないでしょう。
うっかり取り残されると、命に関わるような
駅もあるようですから。

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