とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

アメリカの正体

2014-08-12 13:49:20 | 哲学・社会
アメリカは正義を自認する。それは紛うことなき勝利の歴史であった。

だが、その奥に一歩踏み入れると、それは血塗られた歴史であることが分かる。特に白人に勝利をもたらしたなら、有色人種に敗北をもたらした国家システムであったのである。
南北戦争において、黒人がオハイオ川を渡ることは自由への道とされた。南部は奴隷制が認められており、南部の黒人はそれに虐げられている。北部は奴隷制が認められていない。その南部と北部の境界を決定するのがこの川であったということなのである。
http://www.southwind.us/cinderella/undergroundrailwaycincinatti.htm
< オハイオ川は奴隷州と自由州の境界をなした。南部の奴隷制から逃れようと、奴隷たちは必死の思いでオハイオ川までやってくる。この川さえ渡ることができれば。。もう自分は自由になれる。。確かに1850年まではそうだった。逃げさえしたらよかったのである。が、1850年に成立した厳しい逃亡奴隷法では、たとえ自由州のオハイオに入っても、つかまえられると、逃亡奴隷として所有主に送り返される。いや自由黒人でも誘拐されて、逃亡奴隷だと言われればそれで終わりである。自由州といえども安全ではなかった。逃げなければならない、夜の闇にまぎれて密やかに、もっともっと北へ、カナダまで。。北極星だけが頼りだった。>
信じられないことに、奴隷逃亡法なる法律が制定されていたことに注視すべきである。

また、チェロキー族インディアンはインディアン移住法によって強制移住させられた悲劇の民族である。その移動中に移動人口の1/4が亡くなったとあるので、驚きだ。

この他、アメリカに存在する考古学的価値は顧みられない。
アメリカ先住民族が作ったとされる、ピラミッドとミイラ、そして氷河期時代までに遡るこれらの歴史的実像は我々の目には届かない。


物語 アメリカの歴史 猿谷 要 P28より
「中米、南米のアステカとインカの文明がほとんど五百年前にスペイン人によって滅んだことはだれでも知っている。しかしこの百年前に北米でなされた考古学者の驚くべき発見はほとんど知られていないと言ってよい。新大陸のこの地域にかつて文化が花咲いたことや、ここでもまた<ピラミッド><築山(マウンド)>やミイラがあることや、たいへんに学術的、資料的な価値の高い宝物が発掘されたこと、さらに考古学者が今では最初のアメリカ人の生活を氷河時代まで、マンモスの狩人の時代まで、追跡できるということを、何人のアメリカ人が実感しているだろうか」
 これはドイツ人の考古学者ツェーラムが、北米考古学に取り組んで発表した『最初のアメリカ人』の「まえがき」でのべた言葉である。


アメリカは考古学的価値を顧みない。
そこに自分のルーツ(先祖)があって、アイデンティティが存在するのであれば大事にしただろうが、しかし征服対象であったそれには罪悪感は感じようとも、価値は見出さない。

これはイングランドの性質と似通う。古代ケルト人が住んでいたのを、ローマ人がやってきて、アングロサクソンがやってきて、デーン人がやってきた。
ケルトとキリスト教が融合したケルト系キリスト教は、ケルト十字という融合した形でその宗教文化を残す。

あるいは、犯罪者の流刑地として選定されたオーストラリアが、先住民のタニマニア人を絶滅させたのにも似る。

あるいは中国がチベット・ウイグル・南モンゴルに対して、民族浄化を図っているのにもこれに似る。

シンガポールの上層部は華僑が支配し、その下のマレー系がいやな思いをしているのにも似る。

世界とは、歴史とは弾圧の所作だらけだ。そこには弾圧があり、そして

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