キリスト教社会における人間悪はどう処理されたか（メモ）

結論はない。湧き上がった雑感のメモ。

中世欧州での異端審問時に、社会権力や地域社会に都合の悪い人間は、魔女として称され、殺害された。
それが本当に悪事を働いたか否かはまた別として、そうしたレッテルを貼られた後に、正義の側から処刑がなさしめられたのである。

それでは次のケースはどうであったのだろうか。
食糧が窮乏し、取りうるエネルギーもなくなって、エネルギーを得られる取捨選択を社会的にせねばならなくなった。
人間社会に発生し、選択せねばならない必要悪である。
その時にその選定はどういう尺度でどのような倫理観で、どのような規定でどのような思想によって判断され、判別されるのか。

無辜の人間に罪を着せて、「こいつは悪いことをした奴なので、エネルギーを得られる権利はない」とするのだろうか。
あるいは社会の法定規定上において得られる権利がないからと見てみぬふりをするのだろうか。
あるいは寄付や慈善によってそれらをカバーする動きを見せるのだろうか。

キリスト教は歴史が長い。きっとこうした事例に該当する歴史の課題消化は既に有ったのではないかと私は考える。