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発達障害の僕が発見した「適職」と「向いていない仕事」の見極め方
3/9(火) 6:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/35965fe558439309bf95a639a4620f333281f2e1
クックパッドコーポレートブランディング部本部長で、『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』著者の小竹貴子さんは、借金玉さんの著書『発達障害サバイバルガイド』について「40代の今出会えてよかった本」と熱くその魅力を語っています。
今回、この二人の対談が実現。ともに起業、スタートアップにかかわった経験から「バリバリ働いてきた人が限界を超えないためにどう休めばいいか」について語ってもらいました。(取材・構成/杉本透子)
● 20代は、仕事が2年以上続かなかった
借金玉 小竹さんはもともと多動傾向があるということでしたが、うっかりミスや、携帯電話を失くすなんてこともありますか?
小竹貴子(以下、小竹) 携帯は最近思いつく限りでも2回失くしています。今は失くしちゃいけないものをまとめたショルダーバッグを社内でも持ち歩いています(笑)。うっかりミスもありますね。自分に興味がないことに関しては完全に忘れてしまいます。
借金玉 会社の立ち上げをされる方に非常に多い特性ですね。ベンチャー企業の経営者が3人集まると全員カバンを忘れてきたりする(笑)。逆にそのエネルギッシュさが創業期の戦場では必要だし、強みでもあるんですけど。僕も飲食の立ち上げを経験しているのですが、スタートアップの創業期は人の評価が基本的に加点法じゃないですか。うっかりミスがあっても、もっと大きな成果を出せば多少のことは許される。ADHDの特性がある人には向いているんでしょうね。
小竹『発達障害サバイバルガイド』には「“向いていない仕事”を徹底的に避けよう」とありましたね。私も20代は2年以上仕事が続いたことがなかったです。それが30歳からクックパッドに入って、料理とインターネット、自分がやりたいことだけに猛進できました。
借金玉 うまくいく方の典型例という感じがしますね。向いている仕事にシフトする決断ができなくて、仕事選びを失敗する方は非常に多いですから。僕が思う障害と能力の差って、「周りとの関係がうまくいっているか」「人生がうまくいっているか」なんです。今うまくいっているのであればそれは障害ではなく能力なのだと思います。
● まずは自分が絶対にできないことを避ける
小竹 運も良かったと思います。20代の失敗があったおかげでベンチャー企業に飛び込めたし、いい出会いがあったので。20代で借金玉さんの本に出合っていたら、もっと早くから働き方が変えられていたかもしれない。
借金玉 世間一般で言うホワイト企業だからといって、自分には破滅的に合わないというパターンはよくあるので、要注意です。本にも書いたのですが、僕は世の中のあらゆる職種は、ざっくり
・成果(数字)だけが問われる業務
・成果物が評価される業務
・事務職など作業が評価される業務
・マネジメント業務
の4つに大別できると思っています。まずは、この中で自分が絶対的にできないことだけ避ければいい。
僕は不動産営業もするのですが、営業は自分の動いたことが成果に直結するのがモチベーションの源泉になります。逆に事務作業とか、たっぷり準備をして当たり前に80点を取る仕事というのが一番きつい。それは銀行勤めで失敗した経験から学びました。
小竹 この分類はとてもわかりやいですね。
クックパッドで働く行動指針のなかに“Bring your passion”というメッセージがあるのですが、自分自身の情熱を活かす道を探ることを大事にしています。そしてその情熱を仲間と共有し認めあいながら、事業をすすめていこうという文化があります。会社のメンバーが、それぞれの得意な分野で自分を生かせるととてもいいなと思います。
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発達障害の僕が発見した「適職」と「向いていない仕事」の見極め方
3/9(火) 6:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/35965fe558439309bf95a639a4620f333281f2e1
クックパッドコーポレートブランディング部本部長で、『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』著者の小竹貴子さんは、借金玉さんの著書『発達障害サバイバルガイド』について「40代の今出会えてよかった本」と熱くその魅力を語っています。
今回、この二人の対談が実現。ともに起業、スタートアップにかかわった経験から「バリバリ働いてきた人が限界を超えないためにどう休めばいいか」について語ってもらいました。(取材・構成/杉本透子)
● 20代は、仕事が2年以上続かなかった
借金玉 小竹さんはもともと多動傾向があるということでしたが、うっかりミスや、携帯電話を失くすなんてこともありますか?
小竹貴子(以下、小竹) 携帯は最近思いつく限りでも2回失くしています。今は失くしちゃいけないものをまとめたショルダーバッグを社内でも持ち歩いています(笑)。うっかりミスもありますね。自分に興味がないことに関しては完全に忘れてしまいます。
借金玉 会社の立ち上げをされる方に非常に多い特性ですね。ベンチャー企業の経営者が3人集まると全員カバンを忘れてきたりする(笑)。逆にそのエネルギッシュさが創業期の戦場では必要だし、強みでもあるんですけど。僕も飲食の立ち上げを経験しているのですが、スタートアップの創業期は人の評価が基本的に加点法じゃないですか。うっかりミスがあっても、もっと大きな成果を出せば多少のことは許される。ADHDの特性がある人には向いているんでしょうね。
小竹『発達障害サバイバルガイド』には「“向いていない仕事”を徹底的に避けよう」とありましたね。私も20代は2年以上仕事が続いたことがなかったです。それが30歳からクックパッドに入って、料理とインターネット、自分がやりたいことだけに猛進できました。
借金玉 うまくいく方の典型例という感じがしますね。向いている仕事にシフトする決断ができなくて、仕事選びを失敗する方は非常に多いですから。僕が思う障害と能力の差って、「周りとの関係がうまくいっているか」「人生がうまくいっているか」なんです。今うまくいっているのであればそれは障害ではなく能力なのだと思います。
● まずは自分が絶対にできないことを避ける
小竹 運も良かったと思います。20代の失敗があったおかげでベンチャー企業に飛び込めたし、いい出会いがあったので。20代で借金玉さんの本に出合っていたら、もっと早くから働き方が変えられていたかもしれない。
借金玉 世間一般で言うホワイト企業だからといって、自分には破滅的に合わないというパターンはよくあるので、要注意です。本にも書いたのですが、僕は世の中のあらゆる職種は、ざっくり
・成果(数字)だけが問われる業務
・成果物が評価される業務
・事務職など作業が評価される業務
・マネジメント業務
の4つに大別できると思っています。まずは、この中で自分が絶対的にできないことだけ避ければいい。
僕は不動産営業もするのですが、営業は自分の動いたことが成果に直結するのがモチベーションの源泉になります。逆に事務作業とか、たっぷり準備をして当たり前に80点を取る仕事というのが一番きつい。それは銀行勤めで失敗した経験から学びました。
小竹 この分類はとてもわかりやいですね。
クックパッドで働く行動指針のなかに“Bring your passion”というメッセージがあるのですが、自分自身の情熱を活かす道を探ることを大事にしています。そしてその情熱を仲間と共有し認めあいながら、事業をすすめていこうという文化があります。会社のメンバーが、それぞれの得意な分野で自分を生かせるととてもいいなと思います。
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