2014年12月の読書記録
読んだ本の数:44冊
読んだページ数:13194ページ
ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)の感想
太宰。短編集より好きかなあ。
読了日:12月30日 著者:三上延
宇喜多の捨て嫁の感想
オール讀物新人賞受賞作。宇喜多直家を描く。これが初単行本作だとは信じられないくらい密度の高い内容で、章(各短編)の構成も上手く、面白かった。今後にも期待。
読了日:12月25日 著者:木下昌輝
野蛮な読書 (集英社文庫)の感想
帯に「本は本を連れてくる」とあり、ほんとにそうだと思ったから読んだのだが、同世代にもかかわらず興味の方向が全く違っているらしく読んでみたいと思う本にも出会えなかった。確かに野蛮な読書ではある。平松さん、初読。
読了日:12月25日 著者:平松洋子
私が愛したサムライの娘の感想
ストーリー自体はエンタテインメントとしてこんなものなのかもしれないが、それを肉付けする段階で・・・ま、私の好みではない。処女作だそうで化ける可能性に賭ける?
読了日:12月24日 著者:鳴神響一
肖像画で読み解くイギリス史 (PHP新書)の感想
けっこうな齊藤節で少々戸惑ったが、慣れるにつれ楽しめた。裏話的な情報も多く、最近ホイッスラー回顧展を観たが、そのホイッスラー、ミレイ、カーライルについての記述が面白かった。いちおうイギリス史が書きたいんだよね?
読了日:12月22日 著者:齊藤貴子
検死審問―インクエスト (創元推理文庫)の感想
検死審問というもの自体のでたらめさは置いておいて、バカ正直なミステリーで、まあワイルドはミステリー作家ではなかったということだなと納得。
読了日:12月20日 著者:パーシヴァルワイルド
京へ上った鍋奉行 (集英社文庫)の感想
荒唐無稽なようで、時代考証はそれなりに、で、痛快。
読了日:12月20日 著者:田中啓文
トップレス・バーの女 (ケイブンシャ文庫)の感想
ウォーを手に入りやすいものは読みつくして、しかたなく本書。端正な警察小説の書き手だと認識していたが、ハードボイルドも上手にこなす。昨今の日本のハードボイルド気どりの作家たちとは格が違う。
読了日:12月20日 著者:ヒラリー・ウォー
三つの棺〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
いくら合理的に密室の謎が解明されていようと、密室モノって好きにはなれないということを再確認。「密室講義」入り。
読了日:12月18日 著者:ジョン・ディクスン・カー
make animals 羊毛フェルトで作る動物 (玄光社MOOK)の感想
表紙のシロクマを見てお分かりのとおり、ほんとにリアルで、それぞれの動物を捉えた瞬間がかわいい。そして写真を撮っているシチュエーションとか、写真につけられたキャプションとかがセンスよくて、ほんとうにステキ❤
読了日:12月18日 著者:YOSHiNOBU
新聞王がボストンにやってきた (創元推理文庫)の感想
ティンカーズコーヴだけでネタを作るのに飽きたのか舞台はボストン。被害者は新聞界の大立者。これはもうコージーミステリーの探偵がすることではないでしょう。ボストンの観光案内は楽しかったけれど。本書10作目で邦訳は打ち切り。むべなるかな。
読了日:12月14日 著者:レスリー・メイヤー
名画は嘘をつく (ビジュアルだいわ文庫)の感想
嘘と言っても勝手にこっちが思い違いしてるだけのことで。観たことのない絵もあり、さらっと読めて、全編カラー写真でこの値段はかなりお得かも。
読了日:12月13日 著者:木村泰司
待ちうける影 (創元推理文庫)の感想
こういうシチュエーションは苦手だと思いながら、ウォーなのでいちおう。1978年上梓。
読了日:12月13日 著者:ヒラリーウォー
失意ノ方-居眠り磐音江戸双紙(47) (双葉文庫)の感想
うわっ、磐音と意次を会わせちゃったよ!(カバー絵)
読了日:12月13日 著者:佐伯泰英
愚か者の祈り (創元推理文庫)の感想
粗野な主役と大きな都市。フェローズものと印象は異なるが、捜査手段は地道な聞き込み。同様に楽しめる。『失踪当時の服装は』の直後の著作(1954)
読了日:12月13日 著者:ヒラリー・ウォー
この町の誰かが (創元推理文庫)の感想
『生れながらの犠牲者』の直後に読んだので、そのシチュエーションの類似によってウォー自身の価値観の変遷とか、1962年から1990年の時代背景とか考えてしまった。大都市ではないところを舞台にする妙を感じる。
読了日:12月12日 著者:ヒラリーウォー
生れながらの犠牲者 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 858)の感想
フェローズ署長ものの第5作。1962年の作なのだが、ある意味新しいのではないか。心理的には最近になって表だって語られるようになった気がする。そう、物理的には殺しはしないとしても。
読了日:12月12日 著者:ヒラリイ・ウォー
窓際のスパイ (ハヤカワ文庫NV)の感想
窓際のスパイたちのつまらない生活を長々と描写し、次のシリーズ第2弾がゴールドタガー賞受賞作だと知らなければ途中で投げ出していたかもしれない(笑)(だからわざわざ帯に書いてあるような気もするが(爆)) ただの窓際の話で終わるわけもなく、調子が出てきてからは楽しく、次作に期待十分。スパイと言っても国内向けの組織。にしても窓際でなく本店もこんなことでいいのだろうかと思うほど笑い飛ばしてくれる。
読了日:12月11日 著者:ミック・ヘロン
晴れときどき涙雨 田 郁のできるまで (幻冬舎文庫)の感想
みをつくし料理帖の感動はお人柄そのものによるということにエッセイを読んで気づきますね。法曹界に入られたら入られたで、弱者の側に寄り添ったお仕事をされたのだろうなと思います。挫折があったればこその今があるのだろうな。
読了日:12月10日 著者:田郁
菊之助の礼儀の感想
役者さんでどなたが特に贔屓ということもないのだが、音羽屋はお父様も菊之助くんも好きで、時分の花を楽しませていただいている。御曹司は御曹司なりの苦労も工夫もあるのだろう、様々な演目を通して人となりを思った。今後も見続けていきたいと思う。
読了日:12月10日 著者:長谷部浩
パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)の感想
パリのどこでメシを食えばいいのかという話ではなくて、パリで(立派に)メシを食っている日本人10人の話。パリじゃなくても日本に居ても(私にも)もう少し頑張れることがあるんじゃないかと思わせてくれる。
読了日:12月10日 著者:川内有緒
冷えきった週末 (創元推理文庫)の感想
はまっているウォーである。ちょっと派手目の作。解説にウォーの6カ条が載っているのだが、だから好きなのだなと思う。絶版になっている著作ができれば新訳で出ますように。もちろん未訳もぜひともよろしく!
読了日:12月10日 著者:ヒラリーウォー
ながい眠り (創元推理文庫)の感想
ヒラリー・ウォーのフェローズ署長ものの1作目。新訳。1959年の著作だから、古いと言えば古いのだが、最近のサイドストーリーがうざいミステリーに食傷気味の私にはシンプルでうれしい。しばらく追っかけそう。
読了日:12月9日 著者:ヒラリー・ウォー
越境捜査3 破断の感想
なんのかんの言いながら3作目。警官の拳銃が変わっているのは知らなかった。こういうアンタッチャブルな様相はあるのだろうなぁ。防衛庁の汚職もニュースになってましたね。ニュースなんて氷山の一角だと思う。宮野のような人間は嫌い。チャリ場が必要だとしても登場シーンを減らしてほしい。
読了日:12月9日 著者:笹本稜平
越境捜査2 挑発の感想
なんだかんだ言いながら2作目。登場人物たちにも慣れてきて、感覚がマヒしてきている自分が怖い。本作はパチンコ業界の巨悪。このうえカジノを持ちこもうとする公務員たちにはどんな甘い汁があるのか。
読了日:12月8日 著者:笹本稜平
越境捜査の感想
越境と言えば警視庁(都警)と神奈川県警の軋轢なのだろうけれど、そこはそんなには描かれず、警察組織全体の無法ぶり(とくに裏金作り)を描いていた。登場人物たちが白か黒かではなくグレーが濃いか薄いか程度で、今野さんなどが味が薄いと思われる向きにはいいかもしれないが、読むのに時間がかかって面倒だった。結局スカッとはしない。3冊も同時に借りてきたのは失敗だったかもしれない。たまにならよいかも。
読了日:12月8日 著者:笹本稜平
事件当夜は雨 (創元推理文庫)の感想
『失踪当時の服装は』を読んで他の著作も読みたくなって。大げさなことが起こるわけでもないのに退屈せず楽しめる。松恋さんの解説。松恋さんのマストリードだと後から気づいた。マストリード読んだ意味がないじゃないか(笑)
読了日:12月6日 著者:ヒラリーウォー
ふたつめの月の感想
『賢者はベンチで思索する』の続き。相変わらずくりちゃんは悩みが多いし、赤坂さんは謎が多いけれど、少しずつ前に進んでいていいな。わんこsはかわいいし。木村さんの話だけは、そういうことってあるんだろうか?と少々疑問。
読了日:12月5日 著者:近藤史恵
魔女図鑑―魔女になるための11のレッスンの感想
図鑑なら図鑑、レッスンならレッスンにすればいいのにどっちつかず。けっこう真面目にお菓子や帽子などの作り方もあって、これは大人のための本なのかもしれない。これが"図鑑"のコーナーにあるというわが市の図書館ってなんだろうと思ってしまうけど。ついでにわが市には7冊ある。
読了日:12月5日 著者:マルカムバード
出張鑑定にご用心 (創元推理文庫)の感想
主人公が泣き過ぎで(さすがに訳者の方も気になるみたいで言いわけされてます)めんどくさい。オークションハウスとか鑑定とか修復とかの実際をもう少し描いてくれれば見込みもあったのだが、その辺は続編を読めということなのかな。読むかどうかは微妙。
読了日:12月5日 著者:ジェーン・K・クリーランド
大会を知らず (創元推理文庫)の感想
ミステリー的にはどうかと思うけど、そんなことは期待していない。ジェーンとシェリィの掛け合いが面白くて楽しんでいる。こんな風にミステリー作家の集会があり、セミナーがあり、原稿の持ち込みができるって楽しい。
読了日:12月4日 著者:ジル・チャーチル
失踪当時の服装は【新訳版】 (創元推理文庫)の感想
大昔、せっせと読んだ創元推理文庫のベスト100の冊子に載っていた中の1冊が新訳になったので。これが警察小説の嚆矢だとは知らなかったが、今読んでも面白い。少々時代小説だけれど。
読了日:12月4日 著者:ヒラリー・ウォー
美術手帖11月号増刊 トーベ・ヤンソンの感想
美術手帖らしい切り口で、ム―ミンだけではないトーべ・ヤンソンを知ることができた。
読了日:12月4日 著者:
春の気分 (ムーミン・コミックス)の感想
ム―ミンがイギリスで連載コミックになっていたとはぜんぜん知らず、2月に映画になるということで原作を。風刺のきいた、少し大人向けの作品でした。お気に入りのミイとスナフキンが出て来なかったのがちょっと残念。
読了日:12月4日 著者:トーベヤンソン,ラルスヤンソン,ToveJansson,LarsJansson,冨原眞弓
ようこそポルトガル食堂へ (幻冬舎文庫)の感想
ポルトガルに行ったことのある人は「うんうん、そうそう」って思うのかもしれないが、全く土地勘のないものにはイメージもわかず(食欲もわかず)、ただ、著者ははまっているのだなぁって思うだけ。せめて地図、ときどき写真があればよかったのに。
読了日:12月4日 著者:馬田草織
絵でよむ漢文の感想
絵でよむというのでどんなものかと期待したのだが、絵は挿し絵程度だった。嫌いな絵ではないけれど。昔々漢文って割と好きだったなぁと思いながら、明治時代の人は漢詩も書けたんだと改めて認識。で、今でも漢文が授業で行われているのはなぜなのだろう。未だに一般教養なのだろうか。
読了日:12月3日 著者:加藤徹
江戸お留守居役の日記 (講談社学術文庫)の感想
江戸初期。江戸藩邸に詰めて幕府・諸藩との折衝にあたった萩藩江戸留守居役、福間彦右衛門の日記『公儀所日乗』というホンモノがあり、そこに的確に解説を加えているのが興味深い。(直接は関係ないが)忠臣蔵にまで追い込まれたのは、藩主もだが留守居役もおバカだったということ。吉良も気の毒にと季節がら思ってしまう。
読了日:12月3日 著者:山本博文
歌舞伎は恋: 山川静夫の芝居話の感想
ほんとうに歌舞伎は恋だと思う。ここ数年の大看板の役者さんたちの訃報に接することがとても多くて歌舞伎はどうなるのだろうと思ってしまったが、平成の役者さんたちがそれぞれ高い意識を持って頑張ってくれているのを静かに応援したい。とりあえず切符を買って通うことくらいしかできないのだけれど。
読了日:12月3日 著者:山川静夫
ビジネスマンへの歌舞伎案内 (NHK出版新書 446)の感想
特にビジネスマン向けであるということもないが、歌舞伎に興味を持たないビジネスマンに布教する意味はあるのだろう。目新しいことが書いてあるとは思わない。著者おススメの役者さんたちや演目であるが、書かれていないことがあることが逆に面白かった。その意味では著者のバイヤスがかかっていることに、本当に本書を参考にして歌舞伎を観ようと思っている方は留意すべきかもしれない。
読了日:12月3日 著者:成毛眞
出雲大社の謎 (朝日新書)の感想
記紀に出雲国風土記もプラス&考古学の資料を駆使して真実に迫ろうとするのだが・・・100%解明は難しいですよね。アマテラスの長男アメノオンホミミの子孫が天皇家、その弟アメノホヒの子孫が出雲国造家。その通婚が初めてというのも壮大な話です。
読了日:12月1日 著者:瀧音能之
ドミトリーともきんすの感想
自然科学の読書案内。ノーベル賞受賞者級の方たちが一般人にわかりよいように書かれている本を漫画という形で紹介している。積極的にそれぞれの本を読むかどうかは受け手それぞれの感性だけど、少なくとも目にすることがあれば読んでみようと思うのではないかな。若い人に読んでもらいたいな。
読了日:12月1日 著者:高野文子
たそがれ歌麿: 新・古着屋総兵衛 第九巻 (新潮文庫)の感想
『太閤五妻洛東遊観図』までは史実でしょうが、その後は完全にフィクションなのかしら。何か元があるのかしら。歌麿の晩年を知らなかったので興味深かった。蔦重亡きあとですよね。
読了日:12月1日 著者:佐伯泰英
古田織部の正体 (角川ソフィア文庫)の感想
織部というのはカバー絵にもある織部焼しか知らず、利休後の茶人第一人者とは全く知らなかった無知(嘆)
読了日:12月1日 著者:矢部良明
石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)の感想
あまりに警察も犯人もお間抜けで、つっこみどころが多すぎて、「緻密な推理と捜査の迫力が光る」とはとても思えませんでした。とりあえず如月なんて姓を付けてこうならないはずがないでしょう。面白い警察小説を期待したのに残念でした。
読了日:12月1日 著者:麻見和史
読書メーター
読んだ本の数:44冊
読んだページ数:13194ページ
![ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51rPS0RMUjL._SX100_.jpg)
太宰。短編集より好きかなあ。
読了日:12月30日 著者:三上延
![宇喜多の捨て嫁](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51V9pAxMDoL._SX100_.jpg)
オール讀物新人賞受賞作。宇喜多直家を描く。これが初単行本作だとは信じられないくらい密度の高い内容で、章(各短編)の構成も上手く、面白かった。今後にも期待。
読了日:12月25日 著者:木下昌輝
![野蛮な読書 (集英社文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51-aeh%2BMSWL._SX100_.jpg)
帯に「本は本を連れてくる」とあり、ほんとにそうだと思ったから読んだのだが、同世代にもかかわらず興味の方向が全く違っているらしく読んでみたいと思う本にも出会えなかった。確かに野蛮な読書ではある。平松さん、初読。
読了日:12月25日 著者:平松洋子
![私が愛したサムライの娘](http://ecx.images-amazon.com/images/I/5130HCJdYvL._SX100_.jpg)
ストーリー自体はエンタテインメントとしてこんなものなのかもしれないが、それを肉付けする段階で・・・ま、私の好みではない。処女作だそうで化ける可能性に賭ける?
読了日:12月24日 著者:鳴神響一
![肖像画で読み解くイギリス史 (PHP新書)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/5114bjg1i%2BL._SX100_.jpg)
けっこうな齊藤節で少々戸惑ったが、慣れるにつれ楽しめた。裏話的な情報も多く、最近ホイッスラー回顧展を観たが、そのホイッスラー、ミレイ、カーライルについての記述が面白かった。いちおうイギリス史が書きたいんだよね?
読了日:12月22日 著者:齊藤貴子
![検死審問―インクエスト (創元推理文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51MZMguRmRL._SX100_.jpg)
検死審問というもの自体のでたらめさは置いておいて、バカ正直なミステリーで、まあワイルドはミステリー作家ではなかったということだなと納得。
読了日:12月20日 著者:パーシヴァルワイルド
![京へ上った鍋奉行 (集英社文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51gKWnY3H4L._SX100_.jpg)
荒唐無稽なようで、時代考証はそれなりに、で、痛快。
読了日:12月20日 著者:田中啓文
![トップレス・バーの女 (ケイブンシャ文庫)](http://img.bookmeter.com/book_image/SX100/no_image.gif)
ウォーを手に入りやすいものは読みつくして、しかたなく本書。端正な警察小説の書き手だと認識していたが、ハードボイルドも上手にこなす。昨今の日本のハードボイルド気どりの作家たちとは格が違う。
読了日:12月20日 著者:ヒラリー・ウォー
![三つの棺〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51F8yRYP6cL._SX100_.jpg)
いくら合理的に密室の謎が解明されていようと、密室モノって好きにはなれないということを再確認。「密室講義」入り。
読了日:12月18日 著者:ジョン・ディクスン・カー
![make animals 羊毛フェルトで作る動物 (玄光社MOOK)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Y8Av7u3gL._SX100_.jpg)
表紙のシロクマを見てお分かりのとおり、ほんとにリアルで、それぞれの動物を捉えた瞬間がかわいい。そして写真を撮っているシチュエーションとか、写真につけられたキャプションとかがセンスよくて、ほんとうにステキ❤
読了日:12月18日 著者:YOSHiNOBU
![新聞王がボストンにやってきた (創元推理文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51nTf6krvsL._SX100_.jpg)
ティンカーズコーヴだけでネタを作るのに飽きたのか舞台はボストン。被害者は新聞界の大立者。これはもうコージーミステリーの探偵がすることではないでしょう。ボストンの観光案内は楽しかったけれど。本書10作目で邦訳は打ち切り。むべなるかな。
読了日:12月14日 著者:レスリー・メイヤー
![名画は嘘をつく (ビジュアルだいわ文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/611cb9yoODL._SX100_.jpg)
嘘と言っても勝手にこっちが思い違いしてるだけのことで。観たことのない絵もあり、さらっと読めて、全編カラー写真でこの値段はかなりお得かも。
読了日:12月13日 著者:木村泰司
![待ちうける影 (創元推理文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/4174EJS94AL._SX100_.jpg)
こういうシチュエーションは苦手だと思いながら、ウォーなのでいちおう。1978年上梓。
読了日:12月13日 著者:ヒラリーウォー
![失意ノ方-居眠り磐音江戸双紙(47) (双葉文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51riZo6pRtL._SX100_.jpg)
うわっ、磐音と意次を会わせちゃったよ!(カバー絵)
読了日:12月13日 著者:佐伯泰英
![愚か者の祈り (創元推理文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/5112AR3ZDXL._SX100_.jpg)
粗野な主役と大きな都市。フェローズものと印象は異なるが、捜査手段は地道な聞き込み。同様に楽しめる。『失踪当時の服装は』の直後の著作(1954)
読了日:12月13日 著者:ヒラリー・ウォー
![この町の誰かが (創元推理文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51015W5WC7L._SX100_.jpg)
『生れながらの犠牲者』の直後に読んだので、そのシチュエーションの類似によってウォー自身の価値観の変遷とか、1962年から1990年の時代背景とか考えてしまった。大都市ではないところを舞台にする妙を感じる。
読了日:12月12日 著者:ヒラリーウォー
![生れながらの犠牲者 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 858)](http://img.bookmeter.com/book_image/SX100/no_image.gif)
フェローズ署長ものの第5作。1962年の作なのだが、ある意味新しいのではないか。心理的には最近になって表だって語られるようになった気がする。そう、物理的には殺しはしないとしても。
読了日:12月12日 著者:ヒラリイ・ウォー
![窓際のスパイ (ハヤカワ文庫NV)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51wGVYgs3FL._SX100_.jpg)
窓際のスパイたちのつまらない生活を長々と描写し、次のシリーズ第2弾がゴールドタガー賞受賞作だと知らなければ途中で投げ出していたかもしれない(笑)(だからわざわざ帯に書いてあるような気もするが(爆)) ただの窓際の話で終わるわけもなく、調子が出てきてからは楽しく、次作に期待十分。スパイと言っても国内向けの組織。にしても窓際でなく本店もこんなことでいいのだろうかと思うほど笑い飛ばしてくれる。
読了日:12月11日 著者:ミック・ヘロン
![晴れときどき涙雨 田 郁のできるまで (幻冬舎文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/418-bxzZjiL._SX100_.jpg)
みをつくし料理帖の感動はお人柄そのものによるということにエッセイを読んで気づきますね。法曹界に入られたら入られたで、弱者の側に寄り添ったお仕事をされたのだろうなと思います。挫折があったればこその今があるのだろうな。
読了日:12月10日 著者:田郁
![菊之助の礼儀](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51gsrZL1NjL._SX100_.jpg)
役者さんでどなたが特に贔屓ということもないのだが、音羽屋はお父様も菊之助くんも好きで、時分の花を楽しませていただいている。御曹司は御曹司なりの苦労も工夫もあるのだろう、様々な演目を通して人となりを思った。今後も見続けていきたいと思う。
読了日:12月10日 著者:長谷部浩
![パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/416WqCB2tmL._SX100_.jpg)
パリのどこでメシを食えばいいのかという話ではなくて、パリで(立派に)メシを食っている日本人10人の話。パリじゃなくても日本に居ても(私にも)もう少し頑張れることがあるんじゃないかと思わせてくれる。
読了日:12月10日 著者:川内有緒
![冷えきった週末 (創元推理文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51AX1CY257L._SX100_.jpg)
はまっているウォーである。ちょっと派手目の作。解説にウォーの6カ条が載っているのだが、だから好きなのだなと思う。絶版になっている著作ができれば新訳で出ますように。もちろん未訳もぜひともよろしく!
読了日:12月10日 著者:ヒラリーウォー
![ながい眠り (創元推理文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Y4Q11SVDL._SX100_.jpg)
ヒラリー・ウォーのフェローズ署長ものの1作目。新訳。1959年の著作だから、古いと言えば古いのだが、最近のサイドストーリーがうざいミステリーに食傷気味の私にはシンプルでうれしい。しばらく追っかけそう。
読了日:12月9日 著者:ヒラリー・ウォー
![越境捜査3 破断](http://ecx.images-amazon.com/images/I/512SAB5OJfL._SX100_.jpg)
なんのかんの言いながら3作目。警官の拳銃が変わっているのは知らなかった。こういうアンタッチャブルな様相はあるのだろうなぁ。防衛庁の汚職もニュースになってましたね。ニュースなんて氷山の一角だと思う。宮野のような人間は嫌い。チャリ場が必要だとしても登場シーンを減らしてほしい。
読了日:12月9日 著者:笹本稜平
![越境捜査2 挑発](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ZOo4vdE2L._SX100_.jpg)
なんだかんだ言いながら2作目。登場人物たちにも慣れてきて、感覚がマヒしてきている自分が怖い。本作はパチンコ業界の巨悪。このうえカジノを持ちこもうとする公務員たちにはどんな甘い汁があるのか。
読了日:12月8日 著者:笹本稜平
![越境捜査](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51OP3MrOUSL._SX100_.jpg)
越境と言えば警視庁(都警)と神奈川県警の軋轢なのだろうけれど、そこはそんなには描かれず、警察組織全体の無法ぶり(とくに裏金作り)を描いていた。登場人物たちが白か黒かではなくグレーが濃いか薄いか程度で、今野さんなどが味が薄いと思われる向きにはいいかもしれないが、読むのに時間がかかって面倒だった。結局スカッとはしない。3冊も同時に借りてきたのは失敗だったかもしれない。たまにならよいかも。
読了日:12月8日 著者:笹本稜平
![事件当夜は雨 (創元推理文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51J9V49N2ZL._SX100_.jpg)
『失踪当時の服装は』を読んで他の著作も読みたくなって。大げさなことが起こるわけでもないのに退屈せず楽しめる。松恋さんの解説。松恋さんのマストリードだと後から気づいた。マストリード読んだ意味がないじゃないか(笑)
読了日:12月6日 著者:ヒラリーウォー
![ふたつめの月](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41PJ0eF2xGL._SX100_.jpg)
『賢者はベンチで思索する』の続き。相変わらずくりちゃんは悩みが多いし、赤坂さんは謎が多いけれど、少しずつ前に進んでいていいな。わんこsはかわいいし。木村さんの話だけは、そういうことってあるんだろうか?と少々疑問。
読了日:12月5日 著者:近藤史恵
![魔女図鑑―魔女になるための11のレッスン](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51XNXFFN21L._SX100_.jpg)
図鑑なら図鑑、レッスンならレッスンにすればいいのにどっちつかず。けっこう真面目にお菓子や帽子などの作り方もあって、これは大人のための本なのかもしれない。これが"図鑑"のコーナーにあるというわが市の図書館ってなんだろうと思ってしまうけど。ついでにわが市には7冊ある。
読了日:12月5日 著者:マルカムバード
![出張鑑定にご用心 (創元推理文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51kNOsnY3SL._SX100_.jpg)
主人公が泣き過ぎで(さすがに訳者の方も気になるみたいで言いわけされてます)めんどくさい。オークションハウスとか鑑定とか修復とかの実際をもう少し描いてくれれば見込みもあったのだが、その辺は続編を読めということなのかな。読むかどうかは微妙。
読了日:12月5日 著者:ジェーン・K・クリーランド
![大会を知らず (創元推理文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61ddSsNbFVL._SX100_.jpg)
ミステリー的にはどうかと思うけど、そんなことは期待していない。ジェーンとシェリィの掛け合いが面白くて楽しんでいる。こんな風にミステリー作家の集会があり、セミナーがあり、原稿の持ち込みができるって楽しい。
読了日:12月4日 著者:ジル・チャーチル
![失踪当時の服装は【新訳版】 (創元推理文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51IUOMtadxL._SX100_.jpg)
大昔、せっせと読んだ創元推理文庫のベスト100の冊子に載っていた中の1冊が新訳になったので。これが警察小説の嚆矢だとは知らなかったが、今読んでも面白い。少々時代小説だけれど。
読了日:12月4日 著者:ヒラリー・ウォー
![美術手帖11月号増刊 トーベ・ヤンソン](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51gVp6a1S1L._SX100_.jpg)
美術手帖らしい切り口で、ム―ミンだけではないトーべ・ヤンソンを知ることができた。
読了日:12月4日 著者:
![春の気分 (ムーミン・コミックス)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51SE4FHBERL._SX100_.jpg)
ム―ミンがイギリスで連載コミックになっていたとはぜんぜん知らず、2月に映画になるということで原作を。風刺のきいた、少し大人向けの作品でした。お気に入りのミイとスナフキンが出て来なかったのがちょっと残念。
読了日:12月4日 著者:トーベヤンソン,ラルスヤンソン,ToveJansson,LarsJansson,冨原眞弓
![ようこそポルトガル食堂へ (幻冬舎文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51p-8B8HZML._SX100_.jpg)
ポルトガルに行ったことのある人は「うんうん、そうそう」って思うのかもしれないが、全く土地勘のないものにはイメージもわかず(食欲もわかず)、ただ、著者ははまっているのだなぁって思うだけ。せめて地図、ときどき写真があればよかったのに。
読了日:12月4日 著者:馬田草織
![絵でよむ漢文](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31CZwuCVLOL._SX100_.jpg)
絵でよむというのでどんなものかと期待したのだが、絵は挿し絵程度だった。嫌いな絵ではないけれど。昔々漢文って割と好きだったなぁと思いながら、明治時代の人は漢詩も書けたんだと改めて認識。で、今でも漢文が授業で行われているのはなぜなのだろう。未だに一般教養なのだろうか。
読了日:12月3日 著者:加藤徹
![江戸お留守居役の日記 (講談社学術文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/510ZMR1K98L._SX100_.jpg)
江戸初期。江戸藩邸に詰めて幕府・諸藩との折衝にあたった萩藩江戸留守居役、福間彦右衛門の日記『公儀所日乗』というホンモノがあり、そこに的確に解説を加えているのが興味深い。(直接は関係ないが)忠臣蔵にまで追い込まれたのは、藩主もだが留守居役もおバカだったということ。吉良も気の毒にと季節がら思ってしまう。
読了日:12月3日 著者:山本博文
![歌舞伎は恋: 山川静夫の芝居話](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41IQWLvlJDL._SX100_.jpg)
ほんとうに歌舞伎は恋だと思う。ここ数年の大看板の役者さんたちの訃報に接することがとても多くて歌舞伎はどうなるのだろうと思ってしまったが、平成の役者さんたちがそれぞれ高い意識を持って頑張ってくれているのを静かに応援したい。とりあえず切符を買って通うことくらいしかできないのだけれど。
読了日:12月3日 著者:山川静夫
![ビジネスマンへの歌舞伎案内 (NHK出版新書 446)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51J10le5hjL._SX100_.jpg)
特にビジネスマン向けであるということもないが、歌舞伎に興味を持たないビジネスマンに布教する意味はあるのだろう。目新しいことが書いてあるとは思わない。著者おススメの役者さんたちや演目であるが、書かれていないことがあることが逆に面白かった。その意味では著者のバイヤスがかかっていることに、本当に本書を参考にして歌舞伎を観ようと思っている方は留意すべきかもしれない。
読了日:12月3日 著者:成毛眞
![出雲大社の謎 (朝日新書)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51jy%2BN9O29L._SX100_.jpg)
記紀に出雲国風土記もプラス&考古学の資料を駆使して真実に迫ろうとするのだが・・・100%解明は難しいですよね。アマテラスの長男アメノオンホミミの子孫が天皇家、その弟アメノホヒの子孫が出雲国造家。その通婚が初めてというのも壮大な話です。
読了日:12月1日 著者:瀧音能之
![ドミトリーともきんす](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Zm94Anb7L._SX100_.jpg)
自然科学の読書案内。ノーベル賞受賞者級の方たちが一般人にわかりよいように書かれている本を漫画という形で紹介している。積極的にそれぞれの本を読むかどうかは受け手それぞれの感性だけど、少なくとも目にすることがあれば読んでみようと思うのではないかな。若い人に読んでもらいたいな。
読了日:12月1日 著者:高野文子
![たそがれ歌麿: 新・古着屋総兵衛 第九巻 (新潮文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51sRy8B7KLL._SX100_.jpg)
『太閤五妻洛東遊観図』までは史実でしょうが、その後は完全にフィクションなのかしら。何か元があるのかしら。歌麿の晩年を知らなかったので興味深かった。蔦重亡きあとですよね。
読了日:12月1日 著者:佐伯泰英
![古田織部の正体 (角川ソフィア文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VfcSF-uiL._SX100_.jpg)
織部というのはカバー絵にもある織部焼しか知らず、利休後の茶人第一人者とは全く知らなかった無知(嘆)
読了日:12月1日 著者:矢部良明
![石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61n6-wdmhiL._SX100_.jpg)
あまりに警察も犯人もお間抜けで、つっこみどころが多すぎて、「緻密な推理と捜査の迫力が光る」とはとても思えませんでした。とりあえず如月なんて姓を付けてこうならないはずがないでしょう。面白い警察小説を期待したのに残念でした。
読了日:12月1日 著者:麻見和史
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